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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
140/302

2022年07月四分 炎属性

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


狩人    :勇者のクエストのメンバー。探索が得意。

道化師   :ふざけてばかりの冒険者。勇者の遊び相手。

魔学者   :魔法の力で色々な道具を作る研究者。

新米剣士  :空回り気味だが頑張っている冒険者。

ピヨ使い  :新しい冒険者。ピヨを自在に出す事ができる。

ピヨたち  :フワフワな小さな生き物。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。


定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。

料理方   :勇者の定宿兼食堂の料理担当。

冥界の人形 :冥王からもらった人形。勇者のお気に入り。


白騎士と黒騎士:城に仕える二大騎士。

【炎属性】

「おい勇者、アツくないのか?」

「勇者は(ほのお)属性を持ってるから平気なのヨ」

 驚く新米剣士に道化師が説明した。

「勇者様はお日様の匂いが好きだからね」

 更に従者が付け足す。

「おふゅとん」

 夏なのに()したばかりのポカポカな布団をギュッとして、ご機嫌なプニプニ勇者だった。



【スイカ?】

「ちゅいか!」

 プニプニ勇者は冒険者たちに言って回った。

「今日はスイカか?」

「ちゅいか!」

「スイカ、楽しみだね」

「ちゅいか!」

 勇者は自信満々(じしんまんまん)だが、従者が訂正する。

「あ、今日のおやつはモモです」

「え?」

「みょみょ!」

 勇者はモモがスイカに変換されていた。



【幽霊?】

「廊下で変な気配(けはい)がする?」

「勇者だろう?」

 冒険者たちが宿屋の怪異(かいい)について話していた。

「ばー」

 近くではプニプニ勇者がシーツを(かぶ)ってお化けごっこをしている。

「夜中なんだよ。昼間じゃなくて」

 その正体は、手持無沙汰(てもちぶさた)で夜中に徘徊(はいかい)している冥界の人形だった。

(ひま)だ)



【氷の違い】

(こおり)を薄く(けず)るとフワフワになるそうだぞ、勇者」

「こーり!」

 料理方は試しにいつもの(こおり)と、薄く(けず)った(こおり)氷菓子(こおりがし)を作り、プニプニ勇者に食べてもらう事にした。

「どうだ、勇者?」

「ちべたい」

「そうか。どっちも冷たいか」

 勇者が美味しければどちらでも良い料理方だった。



【白騎士 道案内】

「目的の場所は大通を抜けた所です」

 白騎士はプニプニ勇者と従者に道を教えた後に「やはり私も行きます」と言った。

「大通は人が多いので勇者が(はぐ)れては困ります」

 白騎士は心配性だった。

()を繋ぎましょう、勇者」

「てって」

 白騎士と勇者は()を繋いで目的地へ歩き出した。



【アレンジ】

「勇者ちゃんの(かみ)は細くて柔らかいね」

「やーかい」

 狩人に髪型(かみがた)をアレンジしてもらったプニプニ勇者は、見てもらおうと冒険者に駆け寄った。

「みてー」

「元気だな、勇者」

「みてー」

「何を見るんだ?」

 しかし髪型(かみがた)が少し変わっただけでは気付かない武骨(ぶこつ)な冒険者たちだった。



【魔学者 シャボン玉】

「ふーふー」

 プニプニ勇者が魔道具に(いき)を吹きかけると、丸い透明な(あわ)が幾つも出現した。

「ぴゃー」

 フワフワと(ただよ)い、空へ飛んで行く。

「使い道が無かったのですが、勇者様に喜んで頂けて良かったです」

 何度も(いき)を吹きかけて(あわ)を作ってはしゃぐ勇者を見て、魔学者は微笑んだ。



【ヒヨたち】

「注意があります」

 ピヨたちと遊ぼうとするプニプニ勇者と従者に、ピヨ使いは言った。

「ピヨたちはフワフワなので、冬は暖かいですが、夏は一箇所(いっかしょ)に集めると暑いです」

(当たり前だけど大切な事だった!)

 只、それでも勇者は集めてしまうのである。

 ピヨピヨ!

「あちゅい」



※ここまでお読み頂き、ありがとうございます!

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、ご一読頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、いいね、感想など頂けると嬉しいです。

少しでも反応があると励みになります。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


次回もよろしくお願いします!

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