2022年07月参分 合言葉
ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。
【登場人物】
プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。
従者 :勇者のお世話係。
道化師 :ふざけてばかりの冒険者。勇者の遊び相手。
魔学者 :魔法の力で色々な道具を作る研究者。
冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。
定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。
裏庭 :宿屋の裏にある勇者の遊び場。冒険者たちの鍛錬場もある。
千里眼と主 :勇者の動向を探る二人。
水のクリスタル:水の精霊が作り出したクリスタル。水を自在に出すことができる。
二人の冒険者:新たに街にやってきた冒険者たち。
【断り書き】
おかしなアクセスがあるため、途中で以下の文章を入れさせて頂きます。
お読みになる際のお邪魔になりますがご了承ください。
※こちらは「小説家になろう」に掲載している「屑屋 浪」(謎の研究所)の作品です。
【魔学者 合言葉】
「合言葉で開閉する仕組みです」
魔学者は手に持った錠を見せた。
「では勇者様に合言葉を決めてもらいましょう」
プニプニ勇者は叫ぶ。
「ぱじゃるらー」
「パルジャラ?」
「ラパルラー?」
憶えられない冒険者たちだが、勇者本人も憶えていないのだった。
「じゃぱるるー」
【水のクリスタル 力の消失】
「おみじゅ!」
プニプニ勇者が掲げると、水のクリスタルから水が噴き出した。
「あ!」
しかしすぐに水は止まり雫になる。
「勇者様、お水が少なくなってきたみたいです」
「お?」
「井戸でお水を足しましょう」
水遊びができる便利な水のクリスタルは、時々補充が必要だった。
【移動式水溜り】
「ぴゃー!」
プニプニ勇者は裏庭の浅くて小さな水溜りで遊んでいた。
「移動式の水溜りです」
魔学者の作った魔道具である。
「ぴらきゅらー!」
楽しくて勇者は手足をバタバタさせて転がり始めた。
「ビシャビシャですね」
「ビシャビシャです」
夏を全力で遊ぶ勇者だった。
※こちらは「小説家になろう」に掲載している「屑屋 浪」(謎の研究所)の作品です。
【有効活用】
「ぼーけん!」
プニプニ勇者が元気に出かけようとすると、従者が止める。
「勇者様、少し待って下さい」
従者は準備に手間取っていた。
「待ってる間、踊っててくれますか、勇者様?」
それを聞いて、勇者はクルクルパタパタ始めた。
「ぴゃー」
待ち時間の有効活用である。
【行けば分かる】
「ここが紹介された宿?」
二人の冒険者が宿屋に着いた。
「裏庭で鍛錬できて、飯が美味いらしいよ」
「それは良いな」
「後は行けば分かるって言われた」
「?」
何の事か分らず扉を開ける。
「らっちゃまちぇー」
(これだ!)
プニプニ勇者の出迎えにより理解した二人だった。
【千里眼 水を操る力】
「主、勇者が水のクリスタルを入手しました」
「遂に水を操る力を得たか!」
遠地の勇者への感知を続ける千里眼に主は問う。
「勇者は水のクリスタルで何をしている?」
「水遊びをしております」
『ぴぴゃー!』
「涼しそうだな」
「暑いですからね」
勇者を見守る会は平和だった。
※こちらは「小説家になろう」に掲載している「屑屋 浪」(謎の研究所)の作品です。
【無の境地】
「勇者様ー」
「ちょっと待つのネ」
従者は道化師に止められた。
「勇者は無の境地に入ろうとしているのヨ」
「こんな時間に!?」
驚いてプニプニ勇者を見ると今にも瞼を閉じようとしている。
「すー」
そしてそのまま昼寝を始めた。
「おやつは後で食べるのネ」
「そうですね」
【鍛錬場】
ヤッ!ハッ!
遊び場の隣で冒険者たちが鍛錬している。
「おー」
しかし柵があるのでプニプニ勇者は向こうへ行けない。
「むっむっ」
それでも近付こうと柵に顔をくっつけていると…
「勇者、どうした?」
「遊びたいの、勇者ちゃん?」
冒険者の方から近寄ってくれるのだった。
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