表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
136/301

2022年06月四分「精霊界の散歩」最終回・他

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


道化師   :ふざけてばかりの冒険者。勇者の遊び相手。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。


裏庭    :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋の裏庭。勇者の遊び場がある。


■精霊界の散歩

猫姿の精霊 :勇者を守護する為、定宿の裏庭にいる。

海の精霊  :巨大な海月。金の鮭を生み出す力を持っている。森の王とは知り合い。

森の王   :熊の精霊。人の姿で村に来ることがある。性格は内気。

獣の精霊  :猫姿の精霊の知り合い。

獣の里   :猫姿の精霊の地元。

【精霊界の散歩 元の姿】

「だっこー」

 (けもの)の精霊が裏庭への移動光を作って帰ろうとした時、眠いプニプニ勇者が猫姿の精霊に抱っこをねだりだした。

「にゃんー」

≪猫はヒトを抱っこできないんだ≫

 それを見て(けもの)の精霊が言う。

≪精霊の姿に戻れば?≫

≪あ!≫

 元の姿の事を忘れていた猫姿の精霊だった。



【精霊界の散歩 別れ】

「にゃー、ちゅき」

≪抱っこくらいで大げさだぞ、勇者≫

 元の姿に戻った猫姿の精霊に抱っこしてもらい、プニプニ勇者は頬っぺたをギュッとした。

≪帰るぞ≫

「かーる」

≪元気でね≫

≪またな≫

「ばっぱーい」

 そして(けもの)の精霊に見送られ、猫姿の精霊と勇者は裏庭へ帰るのだった。



【精霊界の散歩 帰還】

≪戻ったぞ≫

 元の姿の精霊に抱っこされて、プニプニ勇者は裏庭に帰ってきた。

「じゅー!」

 すぐに勇者は従者を見つけて走って行く。

「今日はずっと遊んでましたね、勇者様」

 それを見届け、猫の姿に戻り、眷属(けんぞく)(猫)に囲まれて安堵(あんど)する猫姿の精霊だった。

(かた)の荷が下りた≫



【精霊界の散歩 何で?】

「にゃーとぷっかーと…」

「勇者様、また猫さんと遊んでたんですか?」

 プニプニ勇者と従者が話していた時、猫姿の精霊の所へ一匹の猫がやって来た。

<精霊様、知らない奴がいるよ>

≪誰だ?≫

 見ると森の王(熊)が目立(めだ)たない様にキョロキョロしている。

≪何でいるんだー!?≫



【精霊界の散歩 最終回】

≪何してるんですか…?≫

 猫姿の精霊は、(すみ)で興味深げに裏庭を見る森の王(熊)に尋ねた。

≪海の精霊に勇者の住まいを記録してきてって言われたんだ≫

 その後、プニプニ勇者の裏庭には森の王を始め色々な精霊が現れるようになったのだ。

「くんまー」

≪勇者ー≫

(また来てる)



【勇者の歌】

「ゆうちゃっちゃー♪ゆうちゃったー♪」

 従者の横でプニプニ勇者が楽しそうに歌っている。

「何の歌ですか、勇者様?」

「それは勇者の歌ヨ!歌うと勇気100倍なのネ!」

(道化師さんが作ったんだな)

 数日後。

「勇者ッしゃー♪勇者ッだー♪」

 一部の冒険者の間で流行(はや)っていた。



【効果音】

「じゃーん!ゆうちゃー!」

 プニプニ勇者は、自分で「じゃーん」と言って物陰(ものかげ)から飛び出した。近頃お気に入りの遊びである。

「じゃーん!…お?」

 勇者が飛び出ると誰も居ない。

「勇者様、こっちですよ」

「こっちゅ」

 方向感覚がズレて、飛び出る場所を間違えた勇者だった。



※最後までお読み頂き、ありがとうございます!

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、お読み頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、いいね、感想など頂けると嬉しいです。

少しでも反応があると励みになります。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


次回もよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ