2022年06月弐分「精霊界の散歩」出発・他
ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。
【登場人物】
プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。
従者 :勇者のお世話係。
領主同士 :何かを競っている二人。
■冒険者ギルド
冒険者ギルド:冒険者にクエストを紹介する組合。及びその建物。
受付係 :冒険者ギルドの受付をしている手際の良い人。
■精霊界の散歩
猫姿の精霊 :勇者を守護する為、定宿の裏庭にいる精霊。
猫姿の精霊の眷属:猫
【なぞなぞ】
「なじょなじょ、だしゅよー」
プニプニ勇者が従者になぞなぞを出した。
「なーんだ!」
しかし問題の部分は無く、突然答えさせるので、従者は困ってしまった。
「えーと、猫さんですか?」
「ちぇーかーい!」
しかし答えも決まっていないので、勇者が楽しければ正解なのである。
【無理なクエスト】
「雷獣を生息地に戻すクエストがあるのだけど…」
ギルドの受付係はプニプニ勇者を抱っこした従者に伝える。
「生息地は頻繁に雷が鳴る地帯なの」
「雷が苦手な勇者様には無理ですね」
「ごりょごりょ、やー」
「でも雷獣はモフモフらしいのよ」
「モフモフですか!?」
「もっふー」
【切り札】
「最終決戦だというのに、随分と余裕だな」
「こちらには切り札があるからな」
「きーふりゃ」
領主同士の会話にプニプニ勇者が乱入する。
「勇者様、いーよって合図が出てからですよ」
「あいじゅ」
「何あれ?勇者?」
「ちょっと待って!」
段取りがグダグダな最終決戦だった。
【お知らせ】
次回から続き物になります。
タイトルは「精霊界でお散歩」で、プニプニ勇者と猫姿の精霊が、裏庭にできた裂け目からお散歩に出掛けます。
内容は特になく、猫姿の精霊が振り回されてしまう話です。
【精霊界の散歩 出発】
≪こんな所に裂け目ができている≫
裏庭に精霊界への境ができていた。
≪誰かが迷い込んだら大変だから閉じておくか≫
猫姿の精霊が裂け目を閉じようとした時、何かの気配に気付く。
「にゃー、こっちゅー」
隙間大好きなプニプニ勇者は既に精霊界に入っていた。
≪何でー!?≫
【精霊界の散歩 知ってた】
猫姿の精霊は精霊界へ迷い込んだプニプニ勇者を追った。
「ぴゃー!」
≪勇者、ピカピカ光ってる所には行くなよ≫
「ぴゅかぴゅか?」
≪それに触れると別の場所に移動するからな≫
しかし勇者は話の途中で触っていた。
≪うん…知ってた≫
猫姿の精霊はすぐに後を追うのだった。
【精霊界の散歩 おやつ】
≪迷った…≫
プニプニ勇者と猫姿の精霊は、精霊界を移動する光を幾つか通ったせいで迷子になっていた。
「にゃん」
≪勇者、どうした?≫
「おやちゅ、たぺたい」
≪菓子なんか無いぞ?≫
「お?」
不思議そうな顔をすると勇者はポーチからお菓子を取り出す。
≪持ってきてる!?≫
【精霊界の散歩 眷属】
「おいちー」
お菓子をアグアグ食べているプニプニ勇者を見ながら、猫姿の精霊は考えた。
≪まずは現在位置を把握して…≫
「にゃー、あちょぼー」
食べ終わった勇者が精霊にくっつく。
≪勇者、今大事な…≫
「あちょんでー」
こんな時に眷属(猫)がいればと思う精霊だった。
【精霊界の散歩 替え玉】
猫姿の精霊は裏庭の眷属(猫)と交信する事にした。
≪勇者の替え玉はどうだ?≫
<もんだいないです>
≪そうか≫
するとプニプニ勇者も口を出す。
「ゆうちゃよー」
<あ、プニプニだ>
<おーい>
(な、何?)
その時、裏庭の猫たちが一斉に鳴き出して従者が困惑したという。
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