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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
134/306

2022年06月弐分「精霊界の散歩」出発・他

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


領主同士  :何かを競っている二人。


■冒険者ギルド

冒険者ギルド:冒険者にクエストを紹介する組合。及びその建物。

受付係   :冒険者ギルドの受付をしている手際の良い人。


■精霊界の散歩

猫姿の精霊 :勇者を守護する為、定宿の裏庭にいる精霊。

猫姿の精霊の眷属:猫

【なぞなぞ】

「なじょなじょ、だしゅよー」

 プニプニ勇者が従者になぞなぞを出した。

「なーんだ!」

 しかし問題の部分は無く、突然答えさせるので、従者は困ってしまった。

「えーと、猫さんですか?」

「ちぇーかーい!」

 しかし答えも決まっていないので、勇者が楽しければ正解(せいかい)なのである。



【無理なクエスト】

「雷獣を生息地に戻すクエストがあるのだけど…」

 ギルドの受付係はプニプニ勇者を抱っこした従者に伝える。

「生息地は頻繁(ひんぱん)(かみなり)が鳴る地帯なの」

(かみなり)が苦手な勇者様には無理ですね」

「ごりょごりょ、やー」

「でも雷獣はモフモフらしいのよ」

「モフモフですか!?」

「もっふー」



【切り札】

「最終決戦だというのに、随分(ずいぶん)と余裕だな」

「こちらには()(ふだ)があるからな」

「きーふりゃ」

 領主同士の会話にプニプニ勇者が乱入(らんにゅう)する。

「勇者様、いーよって合図が出てからですよ」

「あいじゅ」

「何あれ?勇者?」

「ちょっと待って!」

 段取りがグダグダな最終決戦だった。



【お知らせ】

 次回から続き物になります。

 タイトルは「精霊界でお散歩」で、プニプニ勇者と猫姿の精霊が、裏庭にできた裂け目からお散歩に出掛けます。

 内容は特になく、猫姿の精霊が振り回されてしまう話です。


【精霊界の散歩 出発】

≪こんな所に()()ができている≫

 裏庭に精霊界への(さかい)ができていた。

≪誰かが迷い込んだら大変だから()じておくか≫

 猫姿の精霊が()()()じようとした時、何かの気配に気付く。

「にゃー、こっちゅー」

 隙間(すきま)大好きなプニプニ勇者は既に精霊界に入っていた。

≪何でー!?≫



【精霊界の散歩 知ってた】

 猫姿の精霊は精霊界へ迷い込んだプニプニ勇者を追った。

「ぴゃー!」

≪勇者、ピカピカ光ってる所には行くなよ≫

「ぴゅかぴゅか?」

≪それに()れると別の場所に移動するからな≫

 しかし勇者は話の途中で(さわ)っていた。

≪うん…知ってた≫

 猫姿の精霊はすぐに後を追うのだった。



【精霊界の散歩 おやつ】

≪迷った…≫

 プニプニ勇者と猫姿の精霊は、精霊界を移動する光を(いく)つか通ったせいで迷子になっていた。

「にゃん」

≪勇者、どうした?≫

「おやちゅ、たぺたい」

≪菓子なんか無いぞ?≫

「お?」

 不思議そうな(かお)をすると勇者はポーチからお菓子を取り出す。

≪持ってきてる!?≫



【精霊界の散歩 眷属】

「おいちー」

 お菓子をアグアグ食べているプニプニ勇者を見ながら、猫姿の精霊は考えた。

≪まずは現在位置を把握(はあく)して…≫

「にゃー、あちょぼー」

 食べ終わった勇者が精霊にくっつく。

≪勇者、今大事な…≫

「あちょんでー」

 こんな時に眷属(猫)がいればと思う精霊だった。



【精霊界の散歩 替え玉】

 猫姿の精霊は裏庭の眷属(猫)と交信する事にした。

≪勇者の()(だま)はどうだ?≫

<もんだいないです>

≪そうか≫

 するとプニプニ勇者も(くち)を出す。

「ゆうちゃよー」

<あ、プニプニだ>

<おーい>


(な、何?)

 その時、裏庭の猫たちが一斉に鳴き出して従者が困惑したという。



※お読み頂き、ありがとうございます!

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、お読み頂きありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、いいね、感想など頂けると嬉しいです。

少しでも反応があると励みになります。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


次回もよろしくお願いします!

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