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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
133/306

2022年06月壱分 かくれんぼ用

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


戦士    :勇者のクエストのメンバー。戦闘が得意。

道化師   :ふざけてばかりの冒険者。勇者の遊び相手。

新米剣士  :空回り気味だが頑張っている冒険者。

踊り子   :魔法の舞を踊る冒険者。

封印師   :封印する事を生業にしている者。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。


定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭には勇者の遊び場がある。

【選ぶ勇者】

「勇者様、こっちが良いんですか?」

「こっちゅ」

 困惑する従者にプニプニ勇者は力強く(うなず)いた。

「今日はこれにしませんか?」

「ちじゃうの」

「これよりこっちが好きなんですか?」

「ちゅき」

(何が違うんだろう?)

 従者には分からないが勇者なりの服のこだわりがあるらしい。



【雲行き】

「勇者様、雲行(くもゆ)きが怪しいです」

「あやちー」

 従者は()を引いていたプニプニ勇者に言った。

「急いだ方が良さそうです」

「いしょぐ」

 勇者も同意する。

「勇者様、おんぶしますよ」

「おんぶ」

「お肉屋さんに寄って帰りましょう」

 雨が降りそうなので買物を急ぐ従者だった。



【封印師 念の為】

「封印に勇者の(ちから)が必要なんだ」

 そう言って封印師はプニプニ勇者と絵を描き始めた。

「おえきゃき」

 封印には勇者の描いたグニャグニャな絵を使う。

「念の為、ここにも貼っておくね」

 封印師はその一枚を食堂の(かべ)に貼る。

(え…?)

 サラリと不穏(ふおん)な発言をする封印師だった。



【歯磨き】

「勇者はお菓子が大好きなのに虫歯がないんだな?」

 欠伸(あくび)をしたプニプニ勇者の(くち)の中を見て新米剣士は呟いた。

「勇者は健康の神に守られているから虫歯にならいのネ」

 その疑問に道化師が答える。

「そうなのか!?」

「ちょうなの」

 実際は従者が勇者の歯磨(はみが)きをしているからだ。



【かくれんぼ用】

「この板、何?」

 新米剣士が食堂の(すみ)(いた)に気付いた。

「勇者様のかくれんぼ用だよ」

 見ているとプニプニ勇者が(いた)に隠れてはチョコチョコ(かお)を出している。

「ろこらー」

「テーブルの下はお客様が驚いちゃうから」

「なるほど」

 そんな勇者をほのぼのと見守る冒険者たちだった。



【演奏】

「勇者ちゃんの演奏で、舞の魔力を高める事ができるの」

 踊り子の言葉に冒険者たちはプニプニ勇者を見るが、その()は小さい。

(楽器は持てるのか?)

「この鈴の飾りを付けるのよ」

 勇者の(うで)に飾りを巻きつける。

「しゃんしゃん!」

 動く度に鈴の音がして勇者は楽しそうだった。



【戦士の足】

「雨だな、勇者」

「あっめ」

「かなり降ってるな」

「じゃーじゃー」

 戦士とプニプニ勇者が窓の外を眺めているとピカッと(そら)が光りゴロゴロと鳴った。

「相変わらずだな、お前は」

 戦士は足元(あしもと)を見る。

「ごりょごりょ、やーなの」

 雷が鳴るとすぐに戦士の(あし)にくっつく勇者だった。



※最後までお読み頂き、ありがとうございます!

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、お読み頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、いいね、感想など頂けると嬉しいです。

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こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


次回もよろしくお願いします!

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