2022年05月弐分 アイスクリームと氷の剣
ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。
【登場人物】
プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。
従者 :勇者のお世話係。
狩人 :勇者のクエストのメンバー。探索が得意。
道化師 :ふざけてばかりの冒険者。勇者の遊び相手。
新米剣士 :空回り気味だが頑張っている冒険者。
新米狩人 :冒険者になったばかりの若者。しっかり者。
魔学者 :魔法の力で色々な道具を作る研究者。
冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。
定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭には勇者の遊び場がある。
料理方 :勇者の定宿兼食堂の料理担当。
猫姿の精霊 :宿屋の裏庭で勇者を守護してる。
冥界の人形 :冥王からもらった人形。勇者のお気に入り。
ニワトリ :裏庭に現れた勇者の強敵。
パン職人 :街のパン屋さん。勇者のパンを作っている。
【アイスクリームと氷の剣】
「あいちゅちょーど」
プニプニ勇者は氷の剣を使った!
「ひんやりするな」
料理方は笑いながらアイスクリームの材料を見つめる。
「氷、持ってきました」
従者が氷を追加した。
「もう少しでアイスできるぞ、勇者」
「あいちゅ!」
気持ちの上では一緒に作っている勇者だった。
【発見】
「魔学者さん、冥界の人形で発見がありました!」
「聞かせて下さい」
「眠いけど起きていたい勇者様にこの人形を渡します」
「ぬんぎょ」
「すると眠るまでの時間が短いんです!」
「冥界の力かもしれませんね!」
盛り上がる二人だが、冥界の人形は思った。
(そんな効果ないから)
【ニワトリ再び】
「こっこ!」
裏庭に再びニワトリが現れた。
「びゃっびゃっ、めーよ」
プニプニ勇者は突くのを止める様に説得する。
「いーこよ、いーこ」
勇者がゆっくり近付く。両者の間に沈黙が流れた。
「こっ…」
コケーッ!
「びゃーー」
仲良くなるにはまだ時間が掛かりそうである。
【パン職人のクエスト】
「勇者様、クエストです!」
「くえちゅと」
従者とプニプニ勇者はパン屋へ向かった。
「きたよー」
「来たか、勇者」
パン屋は新作のパンを渡す。
「これを食べてみてくれ」
「たぺる」
「どうだ?」
「おいちー」
「そうかそうか」
勇者の為にまたパンを作ったパン屋である。
【お化け対策】
「勇者様、しっかり準備しましょうね!」
「るんび!」
従者とプニプニ勇者の様子がいつもと違うので狩人は声を掛けた。
「どうしたの?」
「今日は夜更ししてると怖いお化けが来る日だから、今から対策をしようと思って」
「おぱけ、やー」
言い伝えを信じている従者と勇者である。
※この日は13日の金曜日でした。
【復活の儀式】
「勇者、復活の儀式をして欲しいのね」
道化師とプニプニ勇者は裏庭で遊んでいた。
「ぷっかちゅー!」
掛け声と共に横になっていた道化師が立ち上がり、二人で盛り上がる。
(勇者の場合、洒落にならない事があるからな)
そんな二人をドキドキしながら見守る猫姿の精霊だった。
【魔学者 跳ねる球状】
「勇者様用の球状の魔道具を改良してみました!」
布で作った球状のものを魔学者は床に置く。
「音が鳴ったり、光ったり、自動で転がるまでは同じですが…」
プニプニ勇者の前でそれは大きく跳ねた。
「ぴゃー!」
「跳ねます!」
その後、勇者も一緒に跳ねたり追いかけて遊んだ。
【必ず行く】
「勇者、先に行け」
「ちゅんまいっち!」
「俺も休んだ後に必ず行く」
新米剣士は自分から離れないプニプニ勇者に言った。
「勇者様、新米剣士くんはお昼寝してからおやつを食べるって」
「新米剣士くんの分はちゃんと取ってあるから大丈夫だよ、勇者」
新米剣士は眠いだけだった。
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