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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
118/300

2022年02月四分

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


考古学士  :ダンジョン迷子センターの探索スタッフ。方向音痴。

新米剣士  :空回り気味だが頑張っている冒険者。

新米狩人  :冒険者になったばかりの若者。しっかり者。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。


定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋

料理方   :勇者の定宿兼食堂の料理担当。


猫姿の精霊 :宿屋の裏庭で勇者を守護してる。


門監    :虚実の門を守る者。

顔役    :勇者に相談しにきた村の代表。

図書館長  :図書館の長。厳格。

【精霊の眷属】

眷属(けんぞく)たちよ、今日は百年に一度の集会だ≫

 精霊は(むら)がる眷属(けんぞく)に話し掛ける。

≪改めて我が守護する勇者を紹介する≫

「ゆうちゃよ」

 プニプニ勇者が現れると眷属(けんぞく)たちは一斉に合唱した。


 ニャー!

「にゃー!」


「裏庭に猫が沢山集まってる!?」

 猫姿の精霊の眷属(けんぞく)は猫である。


※これをツイートした2022年2月22日は、鎌倉時代以来800年ぶりの「スーパー猫の日」でした。



【雪の菓子】

「もう少しですよ、勇者様」

 従者は雪に小さな(なべ)を埋め、グルグルと中身をかき混ぜていた。

「ぐゆぐゆ」

 プニプニ勇者が少しずつ(かた)まっていくそれをジッと眺めていると、しばらくして従者が言った。

「アイスクリームできましたよ」

「あいちゅ!」

 雪で作るアイスの完成である。



【虚実の門】

「勇者よ、虚実(きょじつ)(もん)を開く事ができるか?」

「できる」

 門監(もんかん)に問われ、プニプニ勇者は(もん)にくっついて押し始めた。

「うーしょ」

 しかし(もん)は開かず、不思議そうな勇者は(もん)の前に立つと言った。

「あけてー」

「あ!」

 虚実(きょじつ)(もん)を開ける方法は、開けて欲しいと頼む事なのである。



【プニプニ物質】

「部屋をプニプニ分で()たせ」

 それが部屋から出る方法だった。

「こっちには勇者がいるから簡単だ」

「きゃんたん」

「でも勇者様のプニプニが持つかな?」

「勇者を信じろ」

「そうだね」

 新米剣士と従者の会話の聞きながら、新米剣士は疑問に思う。

(プニプニ分って物質なの?)



【説得】

「勇者様は動物の言葉が分かるとか。その力で村の動物を説得して欲しいのです」

「ちぇっときゅ」

 プニプニ勇者へ懇願(こんがん)する顔役(かおやく)に従者は困惑した。

「勇者様は動物の言葉が分かるかもしれませんが、説得は(むずか)しいと思います」

「それはプニプニだからですか?」

「プニプニだからです」



【テイクアウト】

「料理方さん、特別甘味(かんみ)お願い」

 考古学士が注文すると、プニプニ勇者は訳も分らずそれに続く。

「ゆうちゃも」

「勇者様はおやつを食べたばかりでしょう?」

「ゆうちゃも」

 勇者を止める従者を見て考古学者は決断する。 

「テイクアウトで!」

 今回は持ち帰りにする事にした。



【目的の本】

 厳格な図書館長は目的の本を見つけると(うつ)しを始めた。

「これに書かれた事を実行して下さい」

 文字と図が書かれた紙をプニプニ勇者に渡す。

「お?」

 不思議そうな勇者に微笑みかける。

「きっと美味しい焼き菓子ができるでしょう」

「おかしゅ!」

 それは菓子作りの本だった。



※最後までお読み頂き、ありがとうございます!

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、ご一読頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、いいね、感想など頂けると嬉しいです。

少しでも反応があると励みになります。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


次回もよろしくお願いします。

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