2022年01月四分
ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。
【登場人物】
プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。
従者 :勇者のお世話係。
忍 :大陸にやってきた忍術を使う冒険者。
新米剣士 :空回り気味だが頑張っている冒険者。
新米狩人 :冒険者になったばかりの若者。しっかり者。
探偵 :とりあえず一話で事件を解決してくれる人。
治癒師 :皆の健康を守り治療を生業とする者。
ピヨ使い :新しい冒険者。ピヨを自在に出す事ができる。
冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。
【忍 懐古】
(プニプニ殿はどうしてるだろうか…)
忍は旅の途中、プニプニ勇者の事を思い出していた。
(そういえば餅の話をした也な)
『もっちー』
(餅が食べたい也)
勇者のプニプニな頬っぺたから、故郷の料理を懐古する忍だった。
【探偵 匂い】
「僕の鼻は誤魔化せないよ」
探偵は鼻先に人差し指を当てた。
「テーブルには細かな欠片」
今度はそれを指す。
「そして勇者のこの満足な顔は何度も見た」
最後にプニプニ勇者へ近付き宣言する。
「おやつは勇者のパンだね」
「ぱん!」
その後、パンをご馳走になる探偵だった。
【ダッシュ抱っこ】
「じゅー!」
プニプニ勇者の呼び掛けに従者はすぐに振り向いた。
(来る!)
勇者はテテテテと走ってきてピョンと跳んでくっつく。
「だっこー!」
ダッシュ抱っこである。
(良し!)
今回は呼び掛けがあったが、前触れもなく跳び付かれた場合はかなりビックリするのだった。
【治癒師 諭す】
氷に頬っぺたをくっつけて、しもやけになってしまったプニプニ勇者に、治癒師がゆっくり諭す。
「勇者ちゃん、頬っぺを冷たいものにくっつけるとね」
「ぽっぺ」
「赤くなってヒリヒリしちゃうのよ?」
「ひゅりひゅり」
「分かる?」
「わかる」
恐らく分かっていない勇者だった。
【プニプニ号】
「買物か?」
プニプニ勇者と従者が出掛けようとすると、新米剣士が付いてきた。
「勇者、プニプニ号は俺が引っ張っるぞ」
「ぴゃー!」
(プニプニ号?)
見当のつかない従者の前で、勇者がソリに乗り込み、新米剣士がソリの縄を掴む。
「プニプニ号発進!」
ソリの名前だった。
【ピヨ使い】
「勇者、ピヨだらけだよ!?」
「ぴよよ」
ピヨたちに囲まれるプニプニ勇者に新米狩人は驚いた。
「今、ピヨ使いさんが来てるんだよ」
従者が事情を話す。
「ピヨ使いってどんな職業?」
「未だに良く分からないんだ」
ピヨを自在に出し操る事ができるのがピヨ使いだ。
「ぴよよ」
【聖樹の枝】
聖樹の枝は望む場所に導くアイテムである。その白い枝をプニプニ勇者はギュッと掴んでいた。
「勇者様、どっちですか?」
従者が分かれ道で尋ねると、勇者は枝を掲げる。
「えじゃ(枝)!」
(どっち!?)
勇者が枝を持ってご機嫌なので、自力で道を探す冒険者たちだった。
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