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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
112/302

2022年01月弐分

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


戦士    :勇者のクエストのメンバー。戦闘が得意。

考古学士  :ダンジョン迷子センターの探索スタッフ。方向音痴。

新米剣士  :空回り気味だが頑張っている冒険者。

新米狩人  :冒険者になったばかりの若者。しっかり者。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。


邪遣い   :邪に遣える者たち。

鏡師    :魔鏡など特別な鏡を作る技師。勇者の証拠が必要。

雪竜    :万年雪を抱く山に住んでいる竜。

【なぞなぞ】

「勇者ちゃん、なぞなぞしよう」

 考古学士がプニプニ勇者に問題を出す。

「小さくてプニプニなのはだーれだ?」

「ちぇんち!」

「せ、戦士さんより小さいかな」

「じゅー!」

「ご飯が好きだよ」

「にゃー!」

 勇者は自分の事をプニプニだと思っていないので正解(せいかい)は出ないのだった。



【泳ぐ勇者】

 プニプニ勇者は()をブンブンした。

「ちゃー!」

 そして(あし)をパタパタさせる。

「ぴゃー!」

 そんな勇者を見ていた従者は聞いた。

「勇者様、泳いでるんですか?」

「およく」

 元気に答える勇者だが、どうしてこんな(ふゆ)の日に、布団の上で、突然泳ぐ練習を始めたのかは謎である。



【邪遣いの結界】

 石像が光ると冒険者たちの姿(すがた)は無かった。

「ハハハ!その石像より大きなものは強制移動するのだ」

 勝ち誇る邪遣(じゃつか)いたちだが、一人が気付く。

「プニプニが残ってるぞ…」

「みゅんな、どっこ?」

「え…」

「どっこ?」

「冒険者を戻せ!」

 プニプニ勇者の小ささは想定外だった。



【勇者の証】

「勇者なら(あかし)を見せてもらおう!」

 鏡師(かがみし)の要求に、従者は困惑した。

(あかし)って何ですか?」

「勇者っぽいものだ」

「ゆうちゃよ」

「名前が言えます」

「それだと許可できない」

「お辞儀もできます」

「おじゅき」

「そういうのでもなく…」

 その後、皆で色々考えて何とかなった。



【魔鏡】

「魔鏡に目的の場所が映るはず…あー!」

 鏡師(かがみし)は魔鏡を見て驚いた。

「勇者、離れてー!」

「きゃきゃみ」

 プニプニ勇者が魔鏡に頬っぺたをぺったりとくっつけているのだ。

「鏡に飲み込まれるよー!」

「勇者様、こっちへ!」

「きゃきゃみー」

 急いで魔鏡から離す従者だった。



【雪竜 見た事ある】

「どうにも手が付けられず…」

 雪竜(せつりゅう)が暴れているという村の長は、プニプニ勇者たちを案内して村外(むらはず)れへ向かう。

≪ピャー!≫

 そこには楽しそうに走ったり(ころ)げ回る雪竜(せつりゅう)の子供がいた。

(この光景、見た事ある)

「ゆっきるー!」

 一斉(いっせい)に勇者の遊ぶ姿を思い浮べた冒険者たちだった。



【雪竜 解決】

「おいでー」

≪なあに?≫

 プニプニ勇者が呼ぶと迷子の雪竜(せつりゅう)の子供は近寄ってきた。

「勇者に付いてくるな」

「山まで誘導しよう」

 その時、轟音(ごうおん)と共に巨大な影が空を(おお)う。

≪呼んだ?≫

 何故か親竜も呼んでしまったらしい。

≪ぴゃー≫

 雪竜(せつりゅう)親子は山へ帰り、問題は解決した。



【新米剣士の見た夢】

「ちゅんまいっちー」

「どこ行くんだ、勇者ー」

 プニプニ勇者がどんどん(とお)ざかる夢を見たのだと新米剣士が話すと、新米狩人は思い出して笑う。

「ちゅんまいっちー」

「勇者様、あっちで遊びましょう」

 食堂の(すみ)で寝ていた新米剣士にくっつく勇者が、先程(とお)ざけられていたからだ。



※最後までお読みいただき、ありがとうございます!

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、ご一読頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、感想など頂けると嬉しいです。

少しでも反応があると励みになります。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


次回もよろしくお願いします。

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