2021年12月四分
ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。
【登場人物】
プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。
従者 :勇者のお世話係。
戦士 :勇者のクエストのメンバー。戦闘が得意。
狩人 :勇者のクエストのメンバー。探索が得意。
新米剣士 :空回り気味だが頑張っている冒険者。
新米狩人 :冒険者になったばかりの若者。しっかり者。
暗黒騎士 :プニプニの扱いが完璧な勇者の強敵。
冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。
宿屋の夫妻 :勇者の定宿を営んでいる夫婦。
定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋
猫姿の精霊 :宿屋の裏庭で勇者を守護してる。
雪の精霊 :冬に現れる雪だるま型の精霊。猫姿の精霊の知り合い。
■冒険者ギルド
冒険者ギルド:冒険者にクエストを紹介する組合。及びその建物。
ギルド長 :冒険者ギルドの偉い人。
【冬夜祭のプティング】
冬夜祭のデザートはプニプニ勇者が大好きなプティングだ。中に硬貨が入っていて、当たった人には幸運が訪れるという。
「ぷてんぎゅ」
そして勇者が間違って食べても大丈夫なように硬貨はクッキーで作ってある。
「おいちー」
但し、勇者が硬貨に気付かない可能性はあるのだった。
【贈物の礼】
「あーがと」
プレゼントを抱えたプニプニ勇者が、小さな雪だるまの姿の雪の精霊に礼を言うので、猫姿の精霊は何事か尋ねた。
≪冬夜祭の贈物は雪の精霊が持ってくると言われてるんだ≫
≪お前、何かした?≫
≪雪を降らせたよ≫
そんな精霊たちの前で、楽しく走り回る勇者だった。
【従者の選択】
「すーすー…」
「このまま出発します」
寝ているプニプニ勇者を見ながら従者は言った。
「勇者が起きたら何と言えばいい?」
「すぐに戻ると伝えて下さい」
「でも探し回るわよ」
「必要な物だけ買って最短で帰ってきます」
勇者が昼寝中の買い物は、タイミングが難しいのだった。
【勇者のスコップ】
勇者の為に作られたその道具は、軽く、丈夫で、オリハルコンでできている。
「勇者様、この雪を除けて下さい」
「ゆっきー!」
プニプニ勇者は小さなスコップで楽しげに雪かきを始めた。
「ちゃー!」
しかし、今の所、雪かきにしか使われていないオリハルコンのスコップだった。
【ソリ】
「勇者様、買物に行きますよ」
「おかーもの!」
プニプニ勇者は従者を追い越して、外のソリに乗り込んだ。
「ちゅっぱーしゅ」
雪が積もっている時期はソリで移動できて楽しいのである。
「帰りは荷物を積むから歩いて下さいね」
「ありゅく」
雪道を歩くのも好きな勇者だった。
【新米剣士の修業】
「勇者と修行するぞ!」
新米剣士がプニプニ勇者を抱っこしながら意気込んだ。
「どんな修業?」
「勇者がお昼寝中に毛布を蹴っ飛ばしたら掛け直す修業だ」
「ちゅぎょう」
「暗黒騎士さんによると集中力と素早い動作が必要なんだ」
「頑張ってね」
静かに応援する新米狩人だった。
【ギルドの大掃除】
「何故、勇者がここに!?」
ギルド長はプニプニ勇者を見て驚いた。
「どうしても手伝いたいと言うので」
従者が申し訳なさそうに説明する。
「しかし勇者には荷が重いのでは…」
「いっぱい掃除するんですよね、勇者様?」
「おしょーじ!」
今日はギルドの大掃除の日である。
【早寝と徹夜】
「勇者ちゃんは初日の出見るの?」
「みゆ!」
「なら早く寝ないとね」
「ねゆ!」
大晦日、プニプニ勇者と狩人が既に明日の話をしていた。
「戦士は?」
「俺は皆と年越ししだよ」
「いっちょ!」
「皆で初日の出見たいのか?」
それを聞いて冒険者たちは徹夜の覚悟を決めるのだった。
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