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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
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2020年01月四分

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【人物紹介】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


射手    :凍撃の矢と恐れられている冒険者。勇者大好き。

料理方   :勇者の定宿の食堂で料理を作っている。腕自慢。

魔学者   :魔法の力で色々な道具を作る研究者。

道化師   :ふざけてばかりの冒険者。

探偵    :謎があると出てくる人。

令息    :地方貴族の息子。プライドが高い。


千里眼と主 :勇者の動向を探る二人。

主事    :千里眼と主を管理する人。

【射手の席】

 射手はいつも全ての出入り口を見渡せ、脱出ルートが確保できる席を選ぶ。プニプニ勇者がいる宿屋兼食堂でも吹き抜けの2階の隅に座っていたが、今は違う。

「勇者様、射手さんがいますよ」

「ちゃちゅー」

「来たな、プニプニ」

 勇者が来た時、すぐに見つけてもらえる席が定位置だ。



【料理方】

「食べたいもの、何でも言いな」

 腕自慢の料理方に聞かれ、プニプニ勇者は元気に答えた。

「うーじゃ!」

(何だそれ!?)

 謎の料理の正体は結局分らず、勇者の好きなオムレツで切り抜けたが、いつかそれを作ってやると料理方は心に決めた。

「おむ、ちゅき」

 実在するか怪しいが。



【プニプニ倍増】

 魔学者がプニプニ勇者を訪ねてきた。

「遂に見つけました!プニプニを倍増する方法を」

 驚く従者に魔学者は真剣な顔になる。

「ただ問題もあります。失敗するとプニプニがプユプユになる可能性が…」

「そこは重要ですよ!」

 無理に倍増しなくて良いのではと冒険者たちは思った。



【毛布と世界崩壊】

 プニプニ勇者が毛布をギュッとして離さないので、従者が尋ねるとジッと見てきた。

「じゅー、もーふはなちゅと、せかいほーかいなの」

 何の事かと戸惑ったが、従者はすぐに気が付く。

「道化師さん、勇者様の声マネで変な事を言わないで下さい」

「だってそんな感じだったから~」



【ツルツル】

 そのダンジョンは氷で出来ていて、ツルツルの地面に苦戦しながら冒険者たちが進んでいると、突然、従者の声が聞こえてきた。

「待ってください、勇者様!」

 見ると、プニプニ勇者は突進して転び、そのままツルツルと滑って移動しているのである。追いかける従者はお構いなしに、はしゃいだ勇者は何度も繰り返していた。

(うわっ楽しそう!)



【千里眼 年中無休】

 休憩時間、千里眼とその主がプニプニ勇者の動向を探っていると、主事がやって来た。

「それ毎日する必要ありますか?」

「仕方なかろう。勇者に休みは無いのだから」

 主の答えに主事は異議を唱える。

「あのプニプニは毎日休みですよ」

「それだ!」

 事実に気付いた二人だった。



【探偵 大変】

「既に3人も消えている。これは大変な事ですよ、勇者!」

「たーへん!」

「そう、たーへんなのです。この謎を解かなければ、我々は全員消えてしまいます!」

「たーへん!」

 一刻を争う事態なのだが、探偵とプニプニ勇者の掛け合いのせいで、いまいち緊張感は足りないのだった。



【頬袋】

「勇者の頬が腫れてるぞ!」

 プニプニ勇者を抱えた射手が慌ててやって来たが、従者は平然として勇者の頬っぺたをやさしく押した。すると勇者は何かをモグモグ食べ始め、元に戻ったのだった。

「頬っぺたにお菓子を溜めておく事ができます」

「は?」

「勇者技能の一つ、頬袋です」



【令息 出会い】

 地方貴族の令息が尊大に話し掛ける。

「勇者よ、大人しくこちらに…うわっ」

 プニプニ勇者は話を聞かずに令息の足にしがみ付いてしまったので、慌てる令息に御共が助言した。

「普通に抱っこして下さい」

「普通に抱っことはどうすれば良いんだ!」

 令息は幼児に不慣れだった。


読んで頂き、ありがとうございます。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


まだ続きますので、次回もよろしくお願いします。

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