2021年11月四分「森の王と金の鮭」他
ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。
【登場人物】
プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。
従者 :勇者のお世話係。
戦士 :勇者のクエストのメンバー。戦闘が得意。
狩人 :勇者のクエストのメンバー。探索が得意。
冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。
【森の王と金の鮭 熊の精霊】
森の王 :熊の精霊。人の姿で村に来ることがある。性格は内気。
金の鮭 :森の王に奉納する特別な鮭。
海の精霊 :巨大な海月。金の鮭を生み出す力を持っている。森の王とは知り合い。
狩頭 :森の王を祀る村の長。
海の村 :鮭が遡上する入り口にある海の村。海の精霊を祀っている。
※「森の王と金の鮭」は続き物です。01~07は「2021年11月弐分」、08~14は「2021年11月参分」をご覧下さい。
(あらすじ)
プニプニ勇者は金の鮭を探しに、内気な森の王と共に海へと向かった。金の鮭が旅人に食べられた事を知り、海の精霊に頼んで新しい金の鮭を生み出す事に成功したが…。
【森の王と金の鮭 15 山へ】
「きりゃきりゃ!」
プニプニ勇者や人々が見守る中、海から河口へキラキラと輝くものが移動する。
「後は任せてくれ」
狩頭は金の鮭を山まで守る為に船を出し、勇者も船上から手を振った。
「ばっぱーい」
(またねー)
海の精霊に心の中で挨拶し、山の王も帰る事ができたのだが…
【森の王と金の鮭 16 奉納】
金の鮭の奉納時、例年は姿を見せない山の王が現れて狩頭たちを驚かせた。
(緊張する…)
何故なら、海の精霊に今回は参加するようにと言われたからである。
(だけど勇者がいるから大丈夫)
「くんまー!」
(あ、喜んでる)
プニプニ勇者だけを見て乗り切る内気な山の王だった。
【森の王と金の鮭 17 鮭鍋】
「勇者、森の王はどうだった?」
金の鮭の奉納の後、鮭鍋を囲みながら狩頭はプニプニ勇者に感想を聞いた。
「くんまー!」
両手を挙げて大喜ぶ勇者を見て、狩頭は満足する。
「鮭、美味しいか?」
「おいちー」
(美味しい)
そしてやはり密かに混じっている内気な森の王だった。
【お知らせ】
今回で「森の王と金の鮭」終了です!
プニプニ勇者よりも、内気な森の王が頑張っている話になりました。結末を考えずに書いていたので、無事に終わって良かったです。
お付き合い頂き、ありがとうございました!次回から通常に戻ります。
【モフモフの外套】
吹雪きの中を進んでいた戦士が、途中、従者を振り返る。
「勇者は平気か?」
「この外套は裏側がモフモフなので大丈夫です」
従者が答えると、外套の留め具の隙間から、抱っこされたプニプニ勇者がヒョコッと顔を覗かせた。
「へーき」
それを聞き安心して進む冒険者たちだった。
【まねっこ遊び】
「ちぇんちー」
戦士はプニプニ勇者に呼ばれて振り向いたが、勇者は別方向に小さな刃なしの剣をブンブンと振っていた。
(?)
「じゅー」
今度はお気に入りの人形を抱っこして「従者」と言っている。
(そういう事か)
勇者がまねっこ遊びしている事にやっと気付いた戦士だった。
【寒い日の質問】
「外はかなりは寒いぞ」
「寒かったー」
戦士や狩人がそう言うのを聞き、従者はプニプニ勇者に質問する。
「勇者様、外は寒いって。今日は中で遊びますか?」
すると勇者はジッと従者を見て両手を上げた。
「そっと!」
「ですよね」
寒さに関係なく外で遊びたい勇者なのである。
【新技】
「勇者様が新技を覚えました!」
従者はプニプニ勇者を抱っこして、その技を披露する。
「勇者様、グーして下さい」
「ぎゅー」
勇者は手をギュッと握ってグーにすると、従者の頬っぺたにギュッギュッと押し付けた。
「これが頬っぺたギューです!」
新技に和む冒険者たちだった。
※最後までお読みいただき、ありがとうございます!
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