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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
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2021年11月参分「森の王と金の鮭」

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


【森の王と金の鮭 熊の精霊】

森の王   :熊の精霊。人の姿で村に来ることがある。性格は内気。

金の鮭   :森の王に奉納する特別な鮭。

海の精霊  :巨大な海月。金の鮭を生み出す力を持っている。森の王とは知り合い。

狩頭    :森の王を祀る村の長。

海の村   :鮭が遡上する入り口にある海の村。海の精霊を祀っている。

※「森の王と金の鮭」は続き物です。01~07は「2021年11月弐分」をご覧下さい。

(あらすじ)

 プニプニ勇者は金の鮭を探しに、内気な森の王と共に海へと向かった。そこで金の鮭が旅人に食べられた事を知る。



【森の王と金の鮭 08 海の精霊】

「うっみー!」

「勇者様、冷たいから海には入らないで下さいね」

 狩頭と海の民の長の話は続いていたが、()きてきたプニプニ勇者を連れ、従者と森の王は散歩中だ。

(海の精霊は元気かな?)

 その時、海の精霊が現れた。

「ちぇーれー!」

≪プニプニの勇者だ!≫

(あ、元気そう)



【森の王と金の鮭 09 気付かれない】

 海の中から巨大な海月(くらげ)がプカッと浮いてきて、従者は慌ててプニプニ勇者を抱っこした。

「ちぇーれー」

 これが海の精霊である。

≪気配を感じて来てみれば、勇者だったか≫

「こんちゅわ」

≪良く来た、勇者よ≫

(こっち、こっち)

 そして隣にいるのに気付かれない森の王だった。



【森の王と金の鮭 10 大事な話】

≪話があるのだ、海の精霊≫

 森の王は話し掛けたが、海の精霊の(みみ)には届かなかった。

≪勇者、高い高いー!≫

「ぴゃらー!」

≪プルプルプルー!≫

「きゃらぴゃー!」

 何故ならプニプニ勇者と遊ぶのに夢中だからだ。

≪大事な話なんだけどー≫

 頑張って話し掛ける森の王だった。



【森の王と金の鮭 11 代償】

(きん)(さけ)が人間に捕られてしまって…≫

 気付いてもらえた山の王は海の精霊に事情を話した。

≪道理で(さけ)たちが川を上っていかない訳だ≫

「ちゃけー」

 プニプニ勇者と遊びながら海の精霊は言う。

≪また(きん)(さけ)を生み出す事はできるけど≫

≪本当かい?≫

代償(だいしょう)が必要だよ≫

≪え?≫



【森の王と金の鮭 12 懇願】

(きん)(さけ)の為に人間3人は(ささ)げて貰わないと≫

 海の精霊の言葉に森の王は絶句したが、無理を承知で頼んだ。

≪そこを何とか!≫

「にゃんとか」

 訳も分らずプニプニ勇者も真似をする。

≪特上蜂蜜(はちみつ)あげるから!≫

「はちゅみちゅ」

≪仕方ないなあ≫

 海の精霊は面倒見が良かった。



【森の王と金の鮭 13 ケジメ】

≪ケジメとして人間たちの祭事(さいじ)が必要だよ≫

 海の精霊の言葉を伝えようと、プニプニ勇者は狩頭と海の村の長の前でピョンピョン()ねた。

「おまちゅり!」

「祭りがどうした、勇者?」

祭事(さいじ)の事だよー)

 森の王も心の中で加勢したが、話が進まないので結局従者が説明するのだった。



【森の王と金の鮭 14 祭事】

 海の村で祭事(さいじ)が行われ、プニプニ勇者も参加した。

「ちぇーれー」

 海の精霊はプカリと現れると人々に告げる。

(きん)(さけ)が無事に遡上(そじょう)できるように次から注意してね≫

「ちゅーいちゅる」

(優しい説教だなあ)

≪では(きん)(さけ)(さず)けるよ≫

 山の王が密かに見守る中、祭事(さいじ)は終了した。

※次回に続きます。



※最後までお読みいただき、ありがとうございます!

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、ご一読頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、感想など頂けると嬉しいです。

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こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


次回もよろしくお願いします。

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