2021年11月参分「森の王と金の鮭」
ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。
【登場人物】
プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。
従者 :勇者のお世話係。
【森の王と金の鮭 熊の精霊】
森の王 :熊の精霊。人の姿で村に来ることがある。性格は内気。
金の鮭 :森の王に奉納する特別な鮭。
海の精霊 :巨大な海月。金の鮭を生み出す力を持っている。森の王とは知り合い。
狩頭 :森の王を祀る村の長。
海の村 :鮭が遡上する入り口にある海の村。海の精霊を祀っている。
※「森の王と金の鮭」は続き物です。01~07は「2021年11月弐分」をご覧下さい。
(あらすじ)
プニプニ勇者は金の鮭を探しに、内気な森の王と共に海へと向かった。そこで金の鮭が旅人に食べられた事を知る。
【森の王と金の鮭 08 海の精霊】
「うっみー!」
「勇者様、冷たいから海には入らないで下さいね」
狩頭と海の民の長の話は続いていたが、飽きてきたプニプニ勇者を連れ、従者と森の王は散歩中だ。
(海の精霊は元気かな?)
その時、海の精霊が現れた。
「ちぇーれー!」
≪プニプニの勇者だ!≫
(あ、元気そう)
【森の王と金の鮭 09 気付かれない】
海の中から巨大な海月がプカッと浮いてきて、従者は慌ててプニプニ勇者を抱っこした。
「ちぇーれー」
これが海の精霊である。
≪気配を感じて来てみれば、勇者だったか≫
「こんちゅわ」
≪良く来た、勇者よ≫
(こっち、こっち)
そして隣にいるのに気付かれない森の王だった。
【森の王と金の鮭 10 大事な話】
≪話があるのだ、海の精霊≫
森の王は話し掛けたが、海の精霊の耳には届かなかった。
≪勇者、高い高いー!≫
「ぴゃらー!」
≪プルプルプルー!≫
「きゃらぴゃー!」
何故ならプニプニ勇者と遊ぶのに夢中だからだ。
≪大事な話なんだけどー≫
頑張って話し掛ける森の王だった。
【森の王と金の鮭 11 代償】
≪金の鮭が人間に捕られてしまって…≫
気付いてもらえた山の王は海の精霊に事情を話した。
≪道理で鮭たちが川を上っていかない訳だ≫
「ちゃけー」
プニプニ勇者と遊びながら海の精霊は言う。
≪また金の鮭を生み出す事はできるけど≫
≪本当かい?≫
≪代償が必要だよ≫
≪え?≫
【森の王と金の鮭 12 懇願】
≪金の鮭の為に人間3人は捧げて貰わないと≫
海の精霊の言葉に森の王は絶句したが、無理を承知で頼んだ。
≪そこを何とか!≫
「にゃんとか」
訳も分らずプニプニ勇者も真似をする。
≪特上蜂蜜あげるから!≫
「はちゅみちゅ」
≪仕方ないなあ≫
海の精霊は面倒見が良かった。
【森の王と金の鮭 13 ケジメ】
≪ケジメとして人間たちの祭事が必要だよ≫
海の精霊の言葉を伝えようと、プニプニ勇者は狩頭と海の村の長の前でピョンピョン跳ねた。
「おまちゅり!」
「祭りがどうした、勇者?」
(祭事の事だよー)
森の王も心の中で加勢したが、話が進まないので結局従者が説明するのだった。
【森の王と金の鮭 14 祭事】
海の村で祭事が行われ、プニプニ勇者も参加した。
「ちぇーれー」
海の精霊はプカリと現れると人々に告げる。
≪金の鮭が無事に遡上できるように次から注意してね≫
「ちゅーいちゅる」
(優しい説教だなあ)
≪では金の鮭を授けるよ≫
山の王が密かに見守る中、祭事は終了した。
※次回に続きます。
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