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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
103/299

2021年11月壱分

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


道化師   :ふざけてばかりの冒険者。

考古学士  :ダンジョン迷子センターの探索スタッフ。方向音痴。

新米剣士  :空回り気味だが頑張っている冒険者。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。


定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋

料理方   :勇者の定宿兼食堂の料理担当。


千里眼と主 :勇者の動向を探る人達。


議長    :とある街の議会の長。

【一掴み】

 収穫祭で貰った菓子を皆で食べていた時、新米剣士が何個もの菓子を一掴(ひとつか)みにするのを見て、プニプニ勇者は真似(まね)する事にした。

「ちゃー」

「勇者様はそれですね」

 しかし勇者の手は小さくて1個しか掴めないのだった!

「できちゃ!」

 それでもやり()げたと思っている勇者なのだ。



【千里眼 外開き】

「そんな事をしても無駄だ、勇者」

 千里眼の遠見(とおみ)を見て主の口元(くちもと)(ゆる)む。

「うっしょ」

 そこには頬っぺたを含め(からだ)全体で扉を押しているプニプニ勇者が映っていた。

「勇者様、その扉は引っ張らないと(ひら)きませんよ」

「ひゅっぱる」

「それは押してるんですよ」

 扉は外開(そとびら)きだった。



【勇者はどこだ】

「会議が始まるのに、勇者はどこだ?」

 空席に気付いた議長が尋ねると、長机の下から声がした。

「ここー」

 そこにはプニプニ勇者が(かお)を出している。

「見つけたぞ、勇者」

 議長はニコニコしながら勇者を席に座らせた。

「では始めよう」

 少し遅れたが会議は無事に始まった。



【ドングリマイスター】

 プニプニ勇者はそれをジッと見つめ、道化師は息を()む。

「むゅ」

 形、色、大きさ、全て申し分ない。

「ごーちゃん!」

「ドングリマイスターから合格を貰ったのね!」

 帽子付の丸い大きなドングリに対して行われる品評(ひんぴょう)だが、いまいち分からないまま従者は温かく見守るのだった。



【実験】

 従者、ドングリ、リンゴが一定の間隔で並んでいた。

「声掛けはあり?」

「なし」

 少し不安気(ふあんげ)な従者に新米剣士は答える。

「勇者、好きな所に行くのね」

 道化師に言われてプニプニ勇者はトコトコと歩き出す。

「じゅー!」

 勇者の一番好きなものがどれか調べる実験だった。



【本】

「勇者ちゃんに本を持ってきたよ」

 考古学士が持ってきた本をプニプニ勇者は楽しそうに(なが)めた。

「わんわん!」

「犬さんだね」

「にゃー!」

()(ほど)

「ぐゆぐゆ」

「そういう感じか」

「何の本ですか?」

「古代文字の本よ」

 まだ解読されてない文字を感性で読む勇者だった。



【熱々】

「アッツ!」

 新米剣士はシチューが熱くて(した)火傷(やけど)しそうになった。するとプニプニ勇者の前にも同じものが運ばれる。

「しちゅー!」

「勇者は熱いの平気か?」

「へーき!」

 そう言ってすぐに食べてみせるが、勇者用のシチューは火傷(やけど)をしない様に、既に少し冷ましてあるのだった。



【お手伝い】

「これ外に運んでくれ」

 料理方の(こえ)をプニプニ勇者は聞き逃さなかった。

「ゆうちゃも!」

 すぐに荷物にくっつく。

「勇者はこっち手伝ってくれ」

 それを聞くとクルリと向きを変えて料理方の方へ向かう。

「てちゅだう!」

 皆が忙しそうにしているとお手伝いしたい勇者だった。



※最後までお読みいただき、ありがとうございます!

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、ご一読頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、感想など頂けると嬉しいです。

少しでも反応があると励みになります。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


次回もよろしくお願いします。

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