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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
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2021年10月四分

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


射手    :凍撃の矢と恐れられている冒険者。勇者大好き。

戦士    :勇者のクエストのメンバー。戦闘が得意。

狩人    :勇者のクエストのメンバー。探索が得意。

魔学者   :魔法の力で色々な道具を作る研究者。

考古学士  :ダンジョン迷子センターの探索スタッフ。方向音痴。

新米剣士  :空回り気味だが頑張っている冒険者。

魔技師   :新しい魔法を作る技師。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。


定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋


猫姿の精霊 :宿屋の裏庭で勇者を守護してる。

東園の主  :黒き真珠を栽培している。

【後ろを付いて行く】

「ふふ」

「どうしたんですか?」

 不意に微笑(ほほえ)む考古学士に魔学者は尋ねた。

「従者くんが移動するとね…」

 そう言って従者に視線を向ける。

「勇者ちゃんがいつも後ろを付いて行くのよ」

「まってー」

 従者の後をトコトコと歩くプニプニ勇者を見て、魔学者も自然と()みが(こぼ)れた。



【石化】

「敵は石化(せきか)を使うみたい」

「何だって!」

 狩人の報告で冒険者たちに緊張が走る。

「もし勇者が石化(せきか)したらどうなるんだ?」

「プニプニじゃなくなっちゃうわ!」

「それだけは防がないと!」

「ちぇきか」

 プニプニ勇者の石化(せきか)対策ばかりで、肝心(かんじん)の攻略は後回しの冒険者たちだった。



【猫姿の精霊 変換】

≪勇者、もうすぐ雪が降るぞ≫

「ゆっきー?」

 猫姿の精霊の言葉を、プニプニ勇者は従者にも伝えようとした。

「じゅー、にゃーがね、いったにょ」

「猫さんが何を言ったんですか?」

「うーとね…ごっはん!」

「ご飯?」

≪言ってないよ!≫

 途中で変換(へんかん)されてしまった勇者である。



【布団脱出】

()を伸ばせ、勇者!」

「てって」

 プニプニ勇者は布団(ふとん)の中から新米剣士の方へ両手(りょうて)を伸ばす。

「よし!」

 新米剣士はその()を掴み、うつ伏せの勇者をスルスルと布団から引っ張りだした。

「成功だ!」

「ちぇいこー」

 近頃お気に入りの、お昼寝の後の布団(ふとん)を脱出する遊びである。



【プニプニだけ】

「勇者よ、遊びは終いだ!」

 魔技師がまた新しい魔法をプニプニ勇者に見せに来た。

「プニプニだけが眠くなる魔法を受けろ!」

 勇者は眠そうに()をパチパチさせたがすぐに元に戻った。

「あちょんでー」

「失敗だ!対象はお(なか)ポンポコリンの方が良かったか?」

(そういう問題!?)



【甘いのは誰】

「やっぱり従者だろう?」

「戦士さんは?勇者のおねだりをほとんど断った事がないよ」

 プニプニ勇者に甘いのは誰かという話である。

「ちゃちゅー」

(良し、今日もプニプニだな)

 実は凍撃の()異名(いみょう)を持つ射手が一番甘いのだが、(せっ)する機会が少ない為、知られる事はないだろう。



【黒き真珠】

「勇者よ、黒き真珠(しんじゅ)を持ってきたか!」

「もってきちゃ」

 プニプニ勇者は東園の主にそれを渡す。

「これは様々なものに変化する。何に変えたい?」

 主の問いに従者が代わりに答えた。

「ジュースとジャムにして下さい」

「分った」

 黒き真珠(しんじゅ)=ブドウ狩りに来た勇者と従者だった。



【収穫祭の勇者】

「勇者様、お菓子かイタズラか聞いて下さい」

 カボチャ姿のプニプニ勇者に従者は言い聞かせる。

「お菓子を貰ったらお礼を言って、イタズラの時は“ばあー”ですよ」

「ばあー」

 こんな約束をしても、すぐに冒険者たちに()びつく勇者だった。

「勇者、菓子持ってきたぞ」

「ばあー!」



※最後までお読みいただき、ありがとうございます!

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、ご一読頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、感想など頂けると嬉しいです。

少しでも反応があると励みになります。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


今後も続きますので、来年もよろしくお願いします。

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