2021年10月参分
ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。
今回で100回目の更新になりました!いつもの方も、偶々の方も、お読み頂きありがとうございます!
【登場人物】
プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。
従者 :勇者のお世話係。
射手 :凍撃の矢と恐れられている冒険者。勇者大好き。
道化師 :ふざけてばかりの冒険者。
新米狩人 :冒険者になったばかりの若者。しっかり者。
冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。
定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋
警備兵 :街を警備する兵。警備犬の飼い主。
白い警備犬 :賢く性格の穏やかな警備犬。
猫姿の精霊 :宿屋の裏庭で勇者を守護してる。
冬の精霊 :猫姿の精霊の知り合い。冬の始まりと供にやってくる。
【ダンジョン迷子センター】
・ダンジョンで迷った冒険者を救助する組織。ダンジョン内の探索もしている。
地脈師 :新人スタッフ。プニプニとモフモフが好き。
白犬 :救助スタッフ。警備犬の兄弟犬。賢く穏やかな性格もそっくり。
【焼き芋会】
何かを察して冒険者たちは宿の裏庭に集まった。そこではプニプニ勇者が落ち葉で遊んでいたが、一段落するのを見計らい声を掛ける。
「勇者ちゃん、次は焼き芋しようか?」
「やきゅうも」
すぐに焚火が始まり芋が焼かれる。
「ぱちぱち」
皆、焼き芋を楽しみにしていたのだった。
【内側の柵】
宿屋兼食堂の出入り口には、内側に柵がある。
「何これ?」
初めての者には意味不明だが、偶にすぐに分かる時もある。
「そっとー」
柵に顔をくっ付けたプニプニ勇者を見た時だ。
(プニプニが外に出ないようにする為か)
そして勇者にぶつからないようにそっと柵を開けるのだった。
【地脈師 調査】
「僕は誰も居ないはずの最下層の門の先を調査していた」
ダンジョン迷子センターのスタッフである地脈師はその時の状況を語る。
「そうしたらモフモ…スタッフ犬が吠えだして」
「ちゃまくしー」
「後ろにプニプニが居たんだ!」
相変わらず変な所で迷子になるプニプニ勇者だった。
【栗拾い】
「勇者様は栗を魔物と勘違いして攻撃しちゃうんだ」
従者が新米狩人に説明する。
『たゃー』
「その反動で栗が跳ねるとビックリして」
『ぴゃー!』
「足に掴まってくるから動けないんだよね」
「なるほど」
「お?」
次の栗拾いのクエストは、プニプニ勇者のお留守番が濃厚である。
【お留守番】
従者がクエストの為、お留守番するプニプニ勇者を心配して射手は見守る事にした。
「勇者、おやつ食べるのね」
「たぺる」
「勇者ちゃん、お買い物に行こうか?」
「いく」
「勇者、昼飯だぞ」
「ごっはん」
「ただいま、勇者様」
「おかーり!」
(あれ?)
意外とお留守番できた。
【モコモコの装備】
プニプニ勇者はモコモコの装備を手に入れた!
保温力が上がった!
素早さが下がった!
「じゅー、ごわごわ」
勇者は従者に改善を求めた!
「着ていたら慣れますよ、勇者様」
しかし何も起こらない!
「ぴゃー!」
そして言われた通り、すぐに慣れて走り回る勇者だった。
【冬の精霊】
訪れた冬の精霊に猫姿の精霊は困惑する。
「来るのが早くないか?」
「そうなんだけど、誰かに呼ばれた気がして」
その言葉に猫姿の精霊は、数日前のプニプニ勇者を思い出した。
「おいれー」
(そういえば空に向かって何か呼んでたな)
もしかしたら勇者が呼んだのかもしれない。
【元のモフモフ】
プニプニ勇者は散歩の途中で警備犬に会いに行った。
「わんー」
白犬と勇者が楽しく遊ぶのを見ながら、警備兵と従者は寛ぐ。
「毛を短くし過ぎた時は慌てたが、心配し過ぎだったよ」
「あっと言う間に戻りましたね」
その先には以前と同じモフモフの犬の毛に埋もれる勇者がいた。
※最後までお読みいただき、ありがとうございます!
楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、ご一読頂き、ありがとうございます!
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