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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
10/297

2020年01月参分 「海竜王の巫女編」

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【人物紹介】

プニプニ勇者:勇者は二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


「海竜王の巫女編」

巫女    :ちょっと臆病でまだ幼いが、巫女の力を持つ子。

巫女の母  :優しくてしっかりものの母親。

海辺の村長 :幼い巫女に甘い村の長。

海竜王   :島の周辺の海を統べる竜の王。

※「海竜王の巫女」は続き物です。1~4は「2020年1月弐分」にありますので、気になった方はご覧頂けると嬉しいです。



【海竜王の巫女 5】

 洞窟の中は光る海月が連なって道を照らし、海竜王の宮へ案内する魚もいたので、小さな巫女は安心し、プニプニ勇者もはしゃいでいた。しかし従者は思った。常人には見えないものが見えるコンビから、決して離れないようにしようと。

(真っ暗で何も見えない!)

 迷うから。



【海竜王の巫女 6】

 ある広場で小さな巫女は進む道が分らず立ち止まった。

「案内の魚さんはどうしたの?」

 従者の言葉に巫女は困った顔をする。

「ゆうしゃちゃんにおいかけられて、こたえてくれないの」

(勇者様ー!)

 その後、追いかけっこをしてるつもりのプニプニ勇者を従者は全力で捕獲した。



【海竜王の巫女 7】

 海竜王の宮の前で、小さな巫女は怖いから入らないと言い出した。すると従者はプニプニ勇者を持ち上げて言った。

「勇者様を見てごらん。トイレに行かないならここでするぞって顔だ。そうしたらオムツの中は大変な事になる。だから助けて欲しい」

 巫女は勇気を出そうと決心した。



【海竜王の巫女 8】

 海竜王と眷属が現れ、泣いてしまったプニプニ勇者を護る為に小さな巫女は前に出た。震えていたが従者はただ見守る。何故なら…

「どうして泣くんだ?」

「海竜様の顔が怖いんですよ」

「顔はどうにもならんよ」

「それならもっと離れて下さい」

 どう見ても良い存在だったからだ。



【海竜王の巫女 9】

 海竜王が優しい事が分り、プニプニ勇者も泣き止むと、昔話が始まった。

「赤ちゃんの巫女も儂を見て大泣きして大変だったよ」

「みこちゃん、なかないもん」

「これは昔の話で、巫女がプニプニしてた頃の…」

「みこちゃんじゃないもん」

 泣いた話は無かった事にしたいらしい。



【海竜王の巫女 10】

 海竜王から恵みの宝珠を受け取り帰る途中、従者は一人だけ道に迷った。助けが来るのを待つのも考えたが、プニプニ勇者と小さな巫女を思うと戻らなければならないと思い、勇者の僅かなプニプニを感じ取って探す事にした。

(プニプニに集中するんだ!)

 本当にこれでなんとかなった。



【海竜王の巫女 11】

 帰り道、抱っこされたプニプニ勇者は半べそで「じゅー、まーご、めーよ」を繰り返し、小さい巫女には「じゅうしゃくんは、おおきいんだから、しっかりしてください」と叱られたが、従者の気持ちはポカポカしていた。

「村に着いたら、海竜様のお土産、皆で食べましょうね」

「うん」



【海竜王の巫女 12】

 プニプニ勇者が帰り、また赤ちゃんが見たいとせがむ小さな巫女に母親は答えた。海竜王の恵みが戻ったから、人も増えて勇者よりも小さい赤ちゃんが見られるよと。

「ちいさいあかちゃん!?じゃあ、みこちゃんは、おおきいおねえさんね!」

 少し成長した巫女はそう言って笑った。



■海竜王の巫女 あとがき

 全十二話、完結しました!

 今回は登場人物が少ない分、プニプニ勇者や小さな巫女が活躍できましたし、従者の話も書けました。いつもよりほんわかした雰囲気になっていたのではないでしょうか。

 最後まで読んで頂いた皆様、ありがとうございます。


※次回から通常に戻りますが、引き続きよろしくお願い致します。



読んで頂き、ありがとうございます。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


まだ続きますので、次回もよろしくお願いします。

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