三部;町での会話
阿木と一緒に町まで来て 思い知った。この世界は普通だ。
店や人がうごめき、耳にうるさい声が響いている。
阿木は始めてみるものに怯えていた。人間の群れだ、
買い売りに必死な人々も見受けられる。 うん。いい町並みだ。
阿木はうるさいこの場所に居たくないようだ。
阿木「もう。早く静かな所へ、行きましょう。」
阿木にしてはまともなことを言う、あんな異端なところで日々を生きていても
頭はまともなのか、 俺よりいい人間に見えてきたね。
俺「そうだねえ、どこに泊まろうか。」
阿木「トマル・・・・?」
俺「ここの来る途中でいいトコみつけたか?」
阿木「あのお、トマルって何ですか?」
阿木がいつもと同じ無表情な顔で俺を悩ませている。
俺「自分の家でないところに、少し快適に一時的にすむってことかな、」
俺はこういう端的な説明で着ないタイプのやつなのに、こんな子に教えても平気か。
阿木「トマル stayってことですか?」
俺「・・・・まぁ、違っちゃ居ないね。なんかね・・・stay overnight.そんな意味。」
阿木「夜を明かす小屋・・・?」
俺「ん。」
阿木は語学力があるんかね、国超えることがありそうだから、言葉でも教えてみようかね。
そのうち本でもやるか。
俺「この世界に金はあるのか?」
無かったら良いんだけどな。
阿木「ありません。」
俺「じゃあ何で市場があるんだ。」
阿木「自分の有益になる物がてに入るかもしれないからです。」
俺「じゃあ、何で金という言葉を知っているんだ。」
なぜ泊まるを知らなかったか、阿木ちゃんの生まれ育った、環境ではその言葉が要らなかったからだろう、金はあるのかね?
阿木「・・・・・・・・・・・・この世界の裏側に金で生きている世界があるといわれています。それはみんなが知っていいます。」
俺「その話の内容は?」
阿木「よく知りませんが、そんな物体、つまり、金で動く世界なんて・・・はしたないという、
この地上は優れているという話です。」
俺「たいした話じゃねぇな。お前は誰から聞いたのかな?」
阿木「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
阿木は悲痛な顔をして立ち止まる。おれは一瞬振り返ったけど、何も言葉が浮かばんかった。
俺「さあ 宿を探すか。」
眠くは無い。腹も空かない、なぜ宿を探すのか自分が一番分からないが、まぁ阿木もいるしいいか。