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ボクには一生解らない。

作者: 春藤優希



何だこの低クオリティー。

拙いので、ご理解してください。





 ―――そしてまた、『ボク』は今日も『死ぬ』んだ。






 この世界に生きている人間はみんな、『道化師ピエロ』の仮面を被っている。


 それは誰もがみんな独りになることを恐れているから。


 嫌われることを―――世界に独り残されることを恐れているからである。


 だから、好かれたい人間ひとの思う通りの『ひと』を演じる。


 いつも、いつも人間ひとは【自分】という仮面(本音)を殺して生きている。


 いつしかそのことに気づくことすらできなくなってしまうほどに狂ってしまう。


 だからまた、『道化師ピエロ』の仮面をつけて『今日』という時間を生きる。


 そうしないと生きていけないから…。


 自分を殺さなきゃ、この荒廃した世界では生きていけないから。


 だからどこを歩いていても、『道化師ピエロ』ばっかりなんだ。


 みんながみんな、自分をさらけ出すことを恐れているから。


 『道化師ピエロ』の仮面で、―――笑顔で隠しているんだ。


 …でもボクもその中の一人なんだって。


 臆病者の、哀しい人間なんだって。


 嫌でも理解させられる。


 だって、こんな偉そうなことを言っておきながら普段ゼロ距離で接している仲の良い心友にも、創り上げられた『笑顔(仮面)』が消えない。


 『ぼく』を見て欲しいのに『ボク』しか見せることができない。


 「君のことよく解ってるから。」


 どうしてそんな言葉を口に出せるの?


 『ぼく』のこと何も知らないくせに。


 みんなが見てるのは『ボク』であって『ぼく』じゃないのに。


 ほんとのぼくは―――――――。 

 



 そもそも人間ひとは独りでは生きていけない。


 だから人間は(ひと)は何かを求め、何かに縋り続けている。


 産まれたばかりの赤子は『両親』という存在を求める。


 感情を知った少年少女は『親友とも』という存在を求める。


 恋慕を知った青年乙女は『恋人』という存在を求める。


 挫折を知った中年熟女は『家族』という存在に縋る。


 終焉を知った老翁老婆は『時間』という存在に縋る。


 快感を知った殺人鬼は『人間ひと』という玩具を求める。


 穢れを知った人間は『死』という救済を求める。


 希望を知った人間は『生』という檻に縋る。


 結局どんな人間ひとでも他人という存在を求めることには変わりはない。


 時間というゲームにもてあそばれるだけ。


 その過程の中で、ボクらは大切ないろんなものを落としていく。


 それは『親友』という心の支えであったり、『家族』という血の繋がりだったり、『時間』という…。


 だけど、ボクらが落としたものはもっと、もっと大きいものだ。


 その『答え』を知る神様は無慈悲にボクらに言う。

 

 

「あなたが亡くしたものは、【心】ですか?【自分】ですか?」




 ああ、神様。あなたは残酷だ。





 一体、あなたの言う【心】と【自分】の違いって何ですか?



 その疑問も口に出せないまま『僕』は、『今日』を空しく生きていく。


 道行く人間ひと混みを避けながら、光の入らない瞳で色のない空を仰ぐ。


 その色のない空を仰いで出てきた言葉は、何とも厚かましいものだった。


 「一体いくつの『道化師ピエロ』の仮面を創れば、



 『ボク』は『ぼく(完全)』になれるの?」



 その言葉もきっと、『今日』の『ボク』の戯言。


 そして今日『も』、『ぼく』は『ボク』に殺される。


 そしてまた、時間は進む。




   



書いてて自分の心が痛かった。

お目汚しました。

感想等書いてくださったら恐悦至極にございます。

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