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第2話:出会い



名前、やっと出てきます!

まあ、最初のあらすじのところで名前はもう

出しちゃってたんですけどね・・・・

ははは。

てかこれ、前書きで言っていいのかな?

「爺ちゃん、婆ちゃん、俺さ明日ここ出ていく。俺がいつまでも居候してたら爺ちゃんたちが食っていけなくなるだろ?」



俺が発した言葉に老夫婦は悲しそうに瞳をふせた。



「それは、それは急な話だねえ・・・。食糧のことなら気にしなくてもいいんだよ?足りなくなったら、牛どもに役にたってもらうこともできるんだから・・・」


「だめだめ。それ、売りもんの牛だろ?売りもんを業者が食べちゃ、だめじゃねえか。俺のことなら心配すんなって!すぐ仕事見つけて、爺ちゃんたちにいっぱい恩返ししてやっからよ!」



俺はそう言ってにかっと笑って見せた。

その笑顔に老夫婦は微笑みを返してくれる。



「そうかい?じゃあ、困ったらいつでも来るんだよ?わしらはいつでもあんたのことを待っとるんじゃから。たまには顔も見せなさい」


「わかった。じゃあさ、最後にわがまましてもいい?」



俺は少し照れくさくて、茶色の髪をまさぐりながら老夫婦の眼を覗き込んだ。



「なんだい?なんでも聞くよ」


「名前を付けてほしいんだ。・・・ほら俺、自分の名前ないからさ、爺ちゃんたちにつけてもらいたいなあって思ってよ」



そうだ。俺には名前はない。

とうの昔に忘れてしまった。だからこの大好きな老夫婦に自分の名前を付けてほしかったのだ。

身元もわからない俺をまるで自分たちの子供のように接してくれたこの人たちに。


老夫婦はしばらく考え込んだ後、しわがれた低い声でポツリとつぶやいた。



「アッシュ・・・」


「アッシュ?」



俺が聞き返す。



「そう、実はこの名前は死んだ息子の名前でのう・・・。あんた、わしらの息子に似ていたんじゃよ。・・・どうだい?」


「気に入った!爺ちゃん、婆ちゃん、今まで本当にありがとな!この恩は絶対に忘れないぜ!これ、やるよ。少しだけど」



俺はそう言って革袋から2枚の金貨と5枚の銀貨をテーブルに勢いよく置いた。

そして、じゃあな!と手を振って扉を開け、朝日が輝く街へと飛び出した。



【おれは今日から生まれ変わった。

「あっしゅ」・・・・・・・・それがおれの名前。】



「一口に仕事っつても・・・・なあ・・・」



俺は今、町の役場に来ていた。周りは朝が早いというのに人でにぎわい、

喧騒でひしめき合っている。



「へい、らっしゃい!今日の魚はいきがいいよう!」



小太りの女性が威勢の良い声を張り上げて、魚を売りさばいている。



「あのお・・・、ここらで人を雇ってくれるところってないすか?」



愛想笑いをしながら声をかける。



「あんた、仕事探しているのかい?だったらうち来なよ!最近、上の息子

がさ、出稼ぎ行っていないんだ!」



満面の笑顔でそう言われ、早速就職が決まった俺は心の中でガッツポーズをした。

何とも嬉しいものである。説明をするから、と女性が手まねきし、おれは半ば

スキップをするような足取りで店内の奥に入って行った。



「さてと・・・店の説明はこのくらいでいいね?簡単だし、すぐにでも慣れるさ。住み込んで働くかい?」


「はい、わかりました。つか、住み込みでもいいんすか?ご主人もいるでしょう?おれ、邪魔なような気がすんすけど」



おれの言葉にエレナと名乗った女性は豪快な高笑いをあげた。



「何しょうもないことを気にしてるんだい?全く、最近の若い奴らは遠慮が多すぎて困る。相手がいいって言えば本人はありがたく頂戴すればいいんだよ。だから、住み込みな。ただし、家事の手伝いもしてもらうよ。あ、そうだ。あとその敬語やめな。他人行儀だねえ」



エレナはいい人だ。この人とは仲良くなれそうな気がする。

おれの胸は心なしか弾んでいた。



「あんがとな、おばちゃん!おれ頑張るからさ、何でも言いつけろよ!」


「まあ、元気ながきだねえ。ちょっとあんた!このアッシュっていうがきが今日から働くことしたから!よろしく頼むよ!」



店の中がにぎやかでエレナの大きな声でもすぐ掻き消されてしまう。

主人も喧騒に負けじと声を張り上げた。



「おお、こりゃ若くていい野郎がはいってきたな!よし、気に入った。

たっぷり面倒みてやる。小僧!こっちに来い!」



言われるがままに多くの人ごみの中をすり抜け、主人のもとへ向かう。

主人はまず、自分の名前をジョゼフと名乗った。

握手を求められ、笑顔で交わす。



「さあ、今は稼ぎ時なんでね、今すぐ働いてもらうぞ。まずは・・・

あれ、裏の倉庫に運んでくれねえか?」



そう言ってジョゼフが指さしたのは、大量の段ボール箱である。

新鮮な野菜や取り寄せた調味料が入っているのだそうだ。



「わかった!裏の倉庫に置けばいいんだよな?」



腕まくりをしながら俺が気合いの入った声を出す。

ジョゼフから鍵を受け取り、いくつもの箱を両腕に抱えて仕事に取り掛かった。



最後まで読んでくださってありがとう

ございます。

感想や、アドバイスなどばんばんコメントして

くれるとありがたいです

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