記憶(5)
更新遅くなりましたあ!
すみません、今度こそ頑張ります(汗
「父さん…」
レオの振り返った先には半年前に仕事で外国に行った父の姿だった。
「父さん…、俺どうしよう…。母さんが死んじまった!!お、俺のせいでっ!」
予期せぬ父親のアーサーの登場に緊張の糸が切れ、気を乱すレオ。
俯く頭をアーサーは優しく撫でた。
アーサーの眼は驚くほど冷たく輝いていたが、床を一心に見つめるレオにはそれを知る由もなかった。
これから、どんな事実を知ることになるか分からなかったように…。
――――――
「父さん…、ありがとう」
事のすべてを話したレオがアーサーに連れて行かれたのは街の隅にひっそりと佇んでいる小さな酒場だった。
何でも、アーサーの知り合いが経営しているらしく、そこに居候できるのだそうだ。
毎日、酒場に来る客に生の演奏をしていた。
元々得意だった、ピアノとバイオリンを活かしたレオなりの恩返しだ。
そんな生活がしばらく続いたあと、レオは不意に聞こえる父親の声で目が覚めた。
夜中の深夜1時を少し過ぎたあたりだ。
半分寝ぼけた目を擦りながら一階に降りていくと、アーサーの友人とアーサーが下卑た笑い声をあげながら話をしている。
「…ところで、レオとかいうアーサーのガキはよく金を稼いでくれる。ガキの演奏を聞くために客は毎日のように来るからな。たいしたもんだぜ」
「だろ?母親を殺してまでここに連れて来てよかったよ。レオは母親にぴったりでテコでも動かなかっただろうからな。おかげで俺はタダ飯を食える」
「お前らがここに住みついてから4年も経ったか?あれ以来商売は黒字続きだ!
二人分の飯なんか軽い軽い!」
信じられない言葉にレオは目を見開き、半開きのドア越しにアーサーを凝視する。
二人は変わらず笑いあっていた。
「っ……父さん?」
「おお、起きてたのか。どうした?」
口元だけで作られている笑顔。瞳は見たことも無いほど酷薄だった。
その笑みが全てが真実なんだと物語っている。
小さく後退りをした。
震える声で問いかける。
「父さんが、母さんを殺したの…?何で?」
「邪魔だったんだよ。一生治らない病気を持ったあいつが邪魔で仕方なかったんだ」
問いかけに答えられた言葉はあまりにも残酷で。
自分の身に芽生えた殺意を幼いレオは抑える術を持たなかった。
店のカウンターに置かれた鈍く輝くナイフの刃。
体内で燻ぶっている憎悪で成された殺人衝動。
「死んでも許さない…。地獄で罪を償え…!」
艶やかなレオの演奏が毎日響いていた酒場は一瞬にしてどす黒い血の海と化した。
満月の夜、父も母も失った少年は当てもなく、砂漠の道を駆け抜ける…。
アッシュくんの記憶編、終了です!
はあ、書くの辛かった・・・! 笑
どうだったでしょうか??




