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I=BLADE  作者: くろのす
無形の剣
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無形の剣【 模擬戦闘 1 】

私は体育館へと急ぐ。



「悪い!あんたも新入生とは知らなかったから!」



「いや、いいんだ、それより急ごう!」



「そうだな!」



失神した男を医務室に運んだ時、集合時間が迫ってる事に気がついた。

そう、私達は2人とも新入生で現在ダッシュで体育館へ向かっている。



「くそー!無駄に広いんだよこの学校!」



「あはは、確かに!」



ガチャン!



勢いよくドアを開けると新入生は私達を除き全員集まっていた。



(時間は!?)



集合時間より3分前、ギリギリで間に合った



「よしっ!間に合った!」



「そうみたいだな!」



息を切らしながら2人でほっとする。



「2人とも、前へ来なさい。」



(え、間に合ってるからセーフじゃねーの?)



疑問に思いつつ私達は前に出た。



「名前とクラスを述べなさい」



「俺はレイナルド = ノルダール。Aクラスです。」



「…私はソフィア = シュミット。Cクラスです。」



「レイナルド、ソフィア、2人とも時間に間に合えばいいと言うわけではありません、本来ならば減点対象ですよ」



私は正直に言い訳を言う。



「いや、ちげーんだよ先生。実は」



「俺が道に迷ってこの子に連れて来てもらったんです」



(え、なに嘘ついてんの)



「まったく、Cクラスの生徒ならともかく、あなたはAクラスなんですよ?自覚を持ち行動しなさい」



「はい、すみませんでした。」



レイナルドと呼ばれる男は先生に謝った。

先生は少しため息を吐いてから私達に指示する。



「では、整列してください。」



「はい。」

「はーい」



私は気怠げに返事した

レイナルドの方を見ると何故か笑っていた

減点が加算すると罰があるらしいので庇ってくれたのだろうか。



「サンキューな」



小さい声で礼を言いうと、レイナルドも



「いやいや、こちらこそ」



と親指を立てて小さくグッジョブのサインをしてくれた



(いい奴だなレイナルド!)



私達は列に入った



「では皆さん、入学早々ではありますが、今日は自分の実力を知ってもらう為に模擬戦闘を行なってもらいます。」



少し生徒がざわつきはじめた。



「静かに、本日の模擬戦闘はクラス関係なくランダムの対戦相手と戦ってもらいますが、この学校の特性を生かした特殊なルールが付いています。

上位クラスの人が下位クラスの人に模擬戦で負けると負けた上位クラスの生徒には所持金を奪われるというペナルティーが課されます。

もちろんAクラスの生徒がが、一つ下のBクラスの生徒に負けてしまうよりも、二つ下のCクラスの生徒に負けてしまう方がペナルティーは大きいです。


クラス毎に、ペナルティーやメリットなどがわかれています。

Aクラスは勝っても負けても一定の金額、所持金が増えます。勝つと賞金が貰え、勝ち続ける事により一定に入る金額が増えます。

逆に負けると所持金の3分の2以上、もしくは全額を奪われてしまいます。


Bクラスは勝てば賞金と一定の金額、所持金が増え、負けた場合ペナルティーとして所持金の3分の1ほどの所持金を奪われ、一定の金額が所持金から減り続け、負け続けると減る金額が増えます。


Cクラスは勝っても負けても、一定の金額が所持金から減り続けます。勝った場合は賞金を貰え、少しの期間減り続ける金額を負けた側に払わせる事が出来ます。負けた場合は所持金の3分の1以下を奪われ、負け続けると所持金が減る金額は増えますが、AクラスやBクラスのように金額が大きく変動することはありません。」



生徒が更にざわつき始める



「所持金が0になり、次の月の学費等を払えなければ退学です。例外はありません。模擬戦闘はいつでも何処でも行えますがなるべく場所を選んでください。

賞金についてはその場でランダムに決まります。同クラスの生徒同士の模擬戦はペナルティーは無く、賞金だけが発生しますが金額はかなり低く設定されています。

そして半年に一度、全生徒模擬戦トーナメントが行われます。そのトーナメントは個人戦と団体戦、どちらかの戦闘方法となります。

以上が模擬戦闘の仕組みです。質問はありますか?」



生徒達は困惑しているのだろうか、ざわつくだけで誰も質問をしない。



「では模擬戦闘を始めます。本日は実力を知ってもらう為なのでペナルティーや、賞金をは発生しません。では始めます。」







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