パーティ 【 災厄と未熟者 】
私達がレイナルド、ブリジットと外で話をしていた頃。
「…ん…?レイナルド…?」
目を覚ましたレオン。
「…トイレか?…」
隣のベッドで寝ているはずのレイナルドがいない事に気付き、レイナルドを探しにリビングへと向かう。
「ん?」
リビングに既に居る人影に気付いてレオンは動きを止める。
人影の正体はコノハ。
レオンはコノハとあまり関わりを持ちたくなかった。
「あ、レオくん!」
コノハに気付かれ、レオンはため息をついて話しかける。
「おう、何してんだ。」
「いやぁー、のど渇いちゃってね!」
コノハは手に持つ水を自慢気に見せてくる
「そうか。レイナルドを見なかったか?」
「見てないよー?ブリジットちゃんもソフィアも居なかったしどこ行ったのかなー。」
「ブリジットとソフィアも?」
レオンは何かあったのかもしれないと思い、外へ探しに行こうと身支度をする。
「あれ、レオくんどこ行くの?」
「いや、ちょっと外にな。」
「えー!私ここに1人なっちゃうじゃん!堪忍しておくれえええー!」
コノハはレオンの手を握り、外へ出るを拒む
「お、おい、!手を離せ!」
レオンは咄嗟に強く言ってしまう
「じゃあ外に行かないでおくれよおおお!」
確かに、また野生種が現れたとして、ここの拠点付近だったとしたら、Cクラスのコノハでは太刀打ちできないだろう。
「…わかったよ。」
レオンは、外は先生も居るしあの3人なら大丈夫だろうと考え、コノハの身の安全を最優先にした
「おおおー!レオくん!ありがたやぁ…!」
「…。」
レオンはコノハに聞く
「お前、俺が怖くないのか…?」
レオンは申し訳なさそうに言った
「え?なんで?」
コノハはびっくりしたように聞く
「…俺は 災厄の魔術師の末裔 って呼ばれてる人物だぞ。」
レオンはそう言ってため息をつきながら椅子に座った。
「んー、確かに災厄の魔術師ってのは私もいろいろあって嫌いだけど…」
その言葉にレオンは更に申し訳なさそうな顔をする
「でも、レオくんがなりたくてなったわけじゃないし、それに魔術も凄いし、魔術師として優秀に生まれた事は羨ましいって思うなー。」
レオンはびっくりしたようにコノハの顔を見る
「ソフィアだってめっちゃ強いし、無愛想だし、周りからは怖いとか言われてるけど、本当は優しくて、私は怖いって思った事ないよ。
レオくんだって私は怖いよりも私もあれくらい魔術使えたらなーって、尊敬するよ。」
コノハはレオンの隣の椅子に座る。
「私の家系ね、今はもう私しか居ないけど元々は魔術師の中でもかなり優秀な家系だっだんだよ?昔の戦いのせいで衰退しちゃってね。魔術師として生き残ってるのは私しか居ないの。」
レオンは少し顔を歪ませ、黙っていた
「私は小さい村で育ったんだ、両親は体が悪くて早くに死んじゃってね、村の大人達が私を育ててくれたんだ。私に魔術を教えてくれる人は居なかったけど、頑張って村の中でも優秀な魔術師になったんだ。
昔話でも語られる家系だから魔術師として立派になりたい!って思って一生懸命練習したんだけど、この学校に入って世界を知ったねー。」
コノハは笑いながら続ける
「たくさん強い人がいて、その中でも飛び抜けて強いレオくん達がいて、私なんて弱っちーって思って、いつかこの人達に追いつきたいっていつも思ってるよ?だから怖いとか思った事ないよ、私から見たレオくん達は私の目標だからねっ。」
レオンは救われた。
コノハがレオンを怖がらなかったから。
むしろ自分達を受けいれ、更には自分を災厄の魔術師の末裔ではなく、1人の魔術師として、尊敬してくれていた事に。
「…なあ。」
レオンは声をかける
「なんだいっ?」
レオンはコノハに言いたい事がある。
この学校にきて、その言い方はあの子が教えてくれた。
「…俺と、友達になってくれるか?」
レオンは初めて自分から友達を作った。




