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転校生 X(エックス) 最後の審判  作者: 紗里はるか
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彼女がやって来た

はじめまして投稿します。

最後までがんばって書きますので、よかったら読んで下さい。

これは、私がまだ中学生だった頃の話です。


その日はまだ6月だというのに、とても暑い日だった。

「おはよう❗玲奈。朝からチョーだるいんだけど(笑)」

「おっはー❗夏希。アッチィよお❗」

そんなたわいもない会話をしながら学校に近づくと学校の周りが人だかりになっている。

「ちょっとパトカーもいるよ」

「なに?なに?何あったの?」

学校にはテレビドラマでよく見る黄色いテープが張り巡らしている。

「自殺だって」

「屋上から飛び降りたらしいよ」

「うそー?!どこのだれ?」

「うちの生徒らしいよ」

いろんな会話が飛び交っている。

(まさか……)

私の心臓はバクバクと今にも口から飛び出しそう。


その日は学校が休校になり、夜には父兄への説明会があった。


自殺したのは、大柄美華。同級生だ。

私とは小学校もいっしょで幼なじみだった。

「本当に信じられない。あの美華ちゃんがどうして……玲奈、あなた大丈夫?」

母親の声に返事する事ができない。なぜって美華が自殺した理由がわかるからだ。


私は一睡もできずに夜をあかした。

翌日、全校集会が開かれ、美華の自殺が報告された。私はただ黙って下をむいていた。すすり泣く声も聞こえたが、私は泣けなかった。涙まで氷ついたような感覚だった。


その後、教室に戻ると校長、教頭、進路指導の先生、担任の佐藤、副担の小林が入ってきた。

「皆さんと勉学を共にしてきた大柄美華さんが自殺しました。とても残念な事です。遺書もなく自殺の原因はわかりませんが、絶対にいじめが原因ではありません。本校ではいじめはないのですから」

(うそつき!)

「大柄さんは母子家庭で兄弟も多く、家庭の事で悩んでいたようです」

(うそつき!!)

「これから皆さんはもしかしたらマスコミや警察の人たちにいろいろ聞かれるかもしれませんが、いじめはなかったと、クラスメートはみな仲良かったと堂々と答えて下さい」


その日にテレビで自殺についての会見が放送された。私たち生徒に言った事を校長が話していた。

いじめがなかった事、家庭環境で悩んでいた事、

涙ながらに話していた。


クラスメートたちもマスコミのインタビューに口を揃えていじめがなかったと答えているのをワイドショーなどで繰り返し放送された。

そして母親との不仲がクローズアップされ、誹謗中傷がエスカレートしていき、大柄一家は引っ越しを余儀なくされた。


9月、2学期にはいるとあの騒動はなんだったんだろうというくらい、落ち着きを取り戻していた。

「ちょっと、このクラスに転校生くるんだって」

「男子?女子?」

「女子らしいよ」

「かわいい子かな?」

「ブーだったらどうする?(笑)」

「勘弁しろよ(笑)」


教室中が転校生の話題をしていると、担任の佐藤と副担の小林が入ってきた。

「みんな、静かに!席につけよ」

「先生、転校生いるんでしょう」

「あいかわらず、情報早いねぇ。紹介するから静かに。君、入って」


そして彼女はゆっくりと教室に入ってきた。

ロングの黒髪が印象的なとてもきれいな子。

男子にもどよめきがおきる。女子もあちこちできれいと感嘆している。


「君、自己紹介して」

佐藤先生の声がちょっとだけこわばったような気がした。そして次の瞬間教室の空気が固まった。


「はじめまして。東京からきました、大柄美華です。よろしくお願いいたします」




続きが読みたいような作品ができたらいいですね

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