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あるトレジャーハンター
彼は埋蔵金や財宝を求めて、木の根元や空き地や山などで突然
「俺の勘はここだと言っている!!!」
と叫んで突然、持っているスコップで穴を掘り出すトレジャーハンターだった。
周囲の人はそんな彼に呆れて、馬鹿にした目で見るのだった。
しかし、そんな彼はある時、古い封印された小さな壺を掘り当てることに成功した。
封印を解いて蓋を開けると中から古い、お札のような文字の書かれた厚紙が出てきた。
鑑定してもらうと古い宝くじ、富くじということだった。
たぶん、ハズレクジだが、古いものなので骨董品としての価値があり、意外と高く買い取ってもらえたので、彼も面目躍如といったところで嬉しそうだったということだ。




