24/62
キス
「キスしてからむさぼってやるぞ!」
俺はその小柄の身体を抱きかかえ、むさぼる前にとっておきの甘いキスをする。もうこうしてキスするのは何百回目になるだろうか? 激しいキスで口が甘く蕩ける。夢中になる。何があっても中断しない。ディープキスの後、お腹や下半身もじらして、飲み物で口をしめしながらむさぼってゆく。反応は薄いが身体の熱は溢れるように伝わってきた。そして終わりを迎える。
俺の選ぶ相手の容姿はいつも似通っている。それを次から次へとむさぼっていく。いつもこだわっていることは最初にキスすることだ。それが俺のタイ焼きの食べ方の流儀である。




