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山の民
山。
ヤマタ国のはずれにある山。
そこにはある神様がいるといわれていた。
山神……山の神。
その名も……
「ターケタケタケタケタケタケ!」
さながら、野生人のように。
さながら、ターザンのように。
今日も彼は生きるために闘う。
「ターケタケタケタケタケタケ!」
猛々しく、そう叫んだ。
山を駆け、野を駆け、川を上り、川を泳ぎ、木を上り、草を薙ぎ、獣を薙ぎ。
文明と、言葉を忘れた彼。
人間か、はたまた神か、はたまた獣か。
「ターケタケタケタケタケタケ!」
今日も彼は叫ぶ。
木製の猛々しい仮面と、木製の猛々しい刀を着けて。
「ターケタケタケタケタケタケ!」




