#104 チーズケーキ、オルゴール
~おとめtheルル~
20代くらいの青年。
イラスト、アニメ、ゲームが趣味。
文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。
小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。
#104 チーズケーキ、オルゴール
11月。
修学旅行で北海道にやってきた僕たち。
3日目。定山渓のホテルを後にした僕たちは
札幌、小樽を自主研修としてグループごとに回ることになっている。
池戸、優衣奈、水野さん、美歩と僕のグループは先に小樽を散策していた。
小樽運河で僕はひとり、脳内観光案内をしている間に
優衣奈以外のメンバーが通りを渡ったところで僕たちを待っているのであった...。
「ごめんなさい、勝手に先に進んでしまって....」
水野さんが謝る。
「い、いやいや...こちらこそ...気づかなくてごめん....」
「そんなことより、これ見てほしいっす!!」
美歩は入り口に置かれた看板を指して言う。
小樽を中心に店舗を持つ、北海道の有名な洋菓子屋である。
「でな、翔。どうやら菓子だけでなくイタリアンも食べれるらしい。」
なるほどな。
...ということで時間も11時過ぎとちょうどよかったので
みんなでそこに入ることにした。
「いらっしゃいませ。」
「おお...」
なんだここは....!
思わず声が漏れてしまうほどノスタルジックで美しい店内。
何々...?
元々は明治時代に建設された倉庫のひとつ...?へえー。
しかもその後は観光案内所として開設されたあとに、
最近この洋菓子屋の店舗になったんだとか。
どうりで歴史を感じるわけだ。
僕たちは早速店内でお昼をいただくことにした。
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「お待たせしました、チーズドリアでございます。」
僕が頼んだのはチーズドリア。
北海道産の帆立やケチャップライスを使用したドリアに、
チーズがこんがりと焼けていて美味しそう。
「お待たせしました。ビーフストロガノフでございます。」
続いて池戸と優衣奈が頼んだのはビーフストロガノフ。
北海道十勝産の牛、北海道産のマッシュルームを使用したビーフストロガノフを
北海道産のお米でいただくという贅沢な品。
「なにこれ、少なっ!!」
思っていたことを素直に声に出してしまう優衣奈。
気持ちはわからなくもないが、ここで言うことではないだろう....
「お、お待たせしました。地鶏ペペロンチーノでございます。」
そして最後に美歩と水野さんが頼んだ地鶏ペペロンチーノが運ばれてくる。
小樽の地鶏を使用したペペロンチーノは、さっぱりとした見た目で美味しそう。
...ということでみんなそれぞれ料理を堪能するのであった。
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「んーー....!すごくすごーく美味しかったんだけど、
やっぱり量が少ない!!おかわりってないの?!」
優衣奈は店員さんにおかわりを要求する。...って、こらこら....
「すみませんがお客様...2品目以降は追加注文という形でお願いします...」
そりゃそうだろ!!
「えー!おかわりするには
もう一回お金払わないとならないのー?もっと食べたかったなー!」
なんてひとりで騒いでいると...
「ちょっと優衣奈ちゃん、お静かに...!」
とうとう水野さんが優衣奈をしかるのであった。
こんな水野さんははじめてだ。
「まあまあ落ち着くっす。この店のメインはこれからっすよ。」
...ということでみんなが食事を食べ終わった頃にやってきたのは、
この店で定番のチーズケーキだった....!!
「わあ...!これが定番のチーズケーキですね...!」
「いっただっきまーす!!」
全員料理とセットで頼んだのでみんなと楽しむ。
「うん、美味いっすねー!」
「ほほう...さすが北海道....」
濃厚でなめらかなチーズケーキはやはり定番人気なだけある。
あっという間に平らげてしまった。
「ごちそうさま!!」
あんなにおかわりを要求していた優衣奈も
すっかり満足しているのであった...。
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午後。
集合時間の18時まではまだ時間がある。
今度はどこに向かうのか水野さんに聞いてみた。
「次は...オルゴールのお店ですね。」
「オルゴール?」
...オルゴールか。
小樽でオルゴールが有名になったのは、
小樽のレトロな雰囲気に合うだろうと販売をはじめたのが始まりらしい。
特に小樽で有名なオルゴール専門店の建物は、
大正時代に米穀商の本社社屋として建てられたもので
今なお使用されているそうな。
いやあ...確かにこの街はオルゴールが似合いそうだなあ...
小樽運河もそうだがこの辺りは100年以上前の建物がたくさん残っていて
とてもレトロチックなのである。
...ということで僕たちは早速そのオルゴール専門店に向かうのであった。
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「わああ!すごいわすごいわ!」
またしても優衣奈が騒ぐ。
にしてもおしゃれだなぁ...
どこを取っても絵になりそうな、とても幻想的な空間である。
「すげえな、これ。全部オルゴールなのか...?」
池戸もあっけに取られている。
「す、寿司オルゴールにぬいぐるみオルゴール?!ほえー、すごいっすね...」
「ええ、本当....こんなオルゴールを見たのははじめてですね....」
「確かに...ずっと見てられる....」
水野さんたちとオルゴールを眺めていると、何やら面白そうな看板を見つけた。
「...オルゴール....制作体験...?」
「なんっすかそれ。オルゴール制作体験...!?面白そうっすね!」
美歩に拾われ、2人で話していると、
「お客様、修学旅行でございますか?
でしたらぜひ体験なさってください。」
店員さんが声をかけてきてくれたので早速体験してみることにした。
水野さんや優衣奈、池戸も呼んで5人はオルゴールの制作体験をはじめる。
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「まずはこちらから土台になるオルゴールをお選びください。
曲も選べますので確認のほどよろしくお願いします。」
うわあ、すごい...
土台だけでこんなにたくさん....
...土台の次は小物やフィギュアをレイアウトし、飾りつける。
時計塔にこぐまのフィギュア、ガラス小物など....
これらをボンドで接着して、乾燥したら完成だ。
------30分後....
「できたー!すごく綺麗!!」
優衣奈が作ったのは森をイメージした緑色のビーズに
熊や妖精のフィギュアが飾られている。
「できたっす!」
美歩のは寿司がいっぱい乗った、いかにも美歩っていう感じのもの。
北海道って感じがするのはいいかもな。
「わ、私もできました...!」
水野さんはキノコや猫などの小動物を乗せた可愛らしい出来。
「...俺のもできたぞ。」
そして池戸は海をイメージしたカッコイイオルゴール。
どれも個性的で面白いな。
「...翔のはできたのかよ。」
「あ...うん...一応....」
僕のは無難に犬と時計塔を乗せたシンプルなものにしていた。
「翔のはシンプルっすねー。」
「い、いいだろ、別に...!」
「あはは、誰もシンプルが悪いなんてひとことも言ってないっすよ!!」
こうして思い思いのオルゴールを制作体験した僕たち。
別途で発送することもできるようだが、後で山村たちに見せたいと思った僕は
発送せず持ち帰ることにするのであった...。
続く....!
はじめまして、おとめtheルルです。
クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。
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