#101 函館山の夜景
~おとめtheルル~
20代くらいの青年。
イラスト、アニメ、ゲームが趣味。
文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。
小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。
#101 函館山の夜景
11月。
修学旅行で北海道にやってきた僕たち。
旅の1日目は函館観光である。
昼、函館に到着し、まずはお昼を食べに函館の有名な
ご当地バーガー屋さんにやってきた山村、幸佳、このはと僕。
幸佳は超巨大バーガーを食べ切り、そろそろ次の観光へ行くことにした....。
「うっ...お腹....いっぱい.....」
幸佳は店に入るときとは別人みたいに
お腹を抱えながらゆっくり歩く。
「あははは...あれだけのものを食べたのだから仕方ないさ...」
一方で1個のバーガーで満足した僕とこのはは
次の観光に向けて地図を確認する。
「次は....この辺だと赤レンガ倉庫とかが近いんですかねー?」
このはの提案で早速僕たちは駅前から赤レンガ倉庫に向かうことにした。
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「おお、これが赤レンガ倉庫か...すごいね、友!」
函館の海沿いに立ち並ぶ赤レンガ倉庫とたくさんのお店たち。
僕たちがさっき食べたハンバーガー屋さんの店舗もあった。
...金森赤レンガ倉庫。
明治時代、輸入雑貨や船具などの販売を手掛けた渡邉熊史郎が
営業倉庫に乗り出したのが始まりらしい。
ちなみに現在の倉庫は1909年に建てられたもので、
昭和後期からは飲食店や土産店として活躍している。
...ということは既に100年、いや、110年以上が経っている...?!
歴史を感じながら歩いているだけで既に楽しいのであった。
「せ、せっかくだから中にも入ってみるですー!」
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このはは赤レンガ倉庫の中にあるお土産屋さんへ入っていったので、
僕たちもつられて中へと入る。
「うわ....すごい...」
イカせんべいにくるみ餅、キャラメルガトーにとうきびホワイトチョコ....
さすが北海道。お菓子類を中心に色々あるなぁ。
お土産を眺めていると、僕は気になるものを見つけた。
「...どうしたんだい、友。何か気になるものを見つけたの、か、なー?」
山村が食いついてきたので僕はそれを見せる。
「モナ...スク...?へえ。モナカとラスクを組み合わせた創作菓子かー。
いいね!僕もそれを買うことにするよ...!」
...形にもこだわりがあり、ここのは赤レンガ倉庫をかたどっているが
五稜郭や函館奉行所、中空土偶なども販売されているみたい。
僕たちはお土産を購入してお土産さんをあとにするのであった。
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外に出てもう一度海沿いの道を歩く。
いつしか外は日が傾きはじめ、夕陽が綺麗に見えた。
「...綺麗...」
幸佳も息を吞むほどの美しさ。
そういえば今って何時なんだろう...
僕は時間を確認しようとスマホを取ろうとすると...
「か、翔...さん...!やっと見つけましたよ!!」
美里愛の声である。
さん呼びのところを見るとひとりではなさそうだな。
そして美里愛と一緒に歩いていたのは誠であることが判明する。
「おや?誠。
美里愛と2人っきりで散策なんて、まさか、そういうことかい?」
山村は誠に指摘する。
「ちっ、違う!!!僕はただ、委員長が
ひとりで散策しようとしていたからついてきてやっただけだ!!」
「そうですよ山村さん!!勝手に変な妄想をしないでくださる?!
まったく、私には彼しかいないのに.....(ブツブツ)」
か、彼って...あのなあ、、、
「そ、そんなことより!!ほら、あと1時間半しかありませんよ!!
皆さんはこれからどこに行く予定なんですか!!」
「これからどこに行く...か...まだ決めていないねぇ。」
誠とのことは美里愛にごまかされた僕たち。
僕が五稜郭を提案すると、そこならまだ2人も行っていないということで
僕たち6人は五稜郭を目指すことになった。
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「ほお。ここが五稜郭か。」
五稜郭の中は、広々とした公園になっている。
星型で有名な五稜郭だが地上からではあまりピンと来ない。
「....五稜郭って...なんだ...?」
ここに来て幸佳がボソッと呟く。
その呟きは、誠にも聞こえていたようで、
「五稜郭は江戸時代から明治時代、箱館奉行所が構築された城塞だ。
星形の理由は、敵からの攻撃時に死角をなくし反撃できるようにするためで、
16世紀のヨーロッパで作られた城塞都市を参考に.....」
いつのまにか誠による長い話(解説)が始まっていた。
「か...翔...私たちはタワーに行きましょう...?」
誠が幸佳やこのは、山村に五稜郭の説明をしている間、
美里愛はそっと僕を連れてタワーのほうに逃げ出す。
「....?」
山村は気づいたようだが、笑顔でこちらに手を振っていた....。
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そんなこんなで僕と美里愛はタワーにやってきた。
「おお...すげえ...」
展望台からは先ほどまで歩いていた五稜郭の全貌が見える。
徐々に暗くなる街並みと共に、五稜郭の形がはっきりと見えるのであった。
「まあ...なんて美しいの....」
美里愛は僕に寄り添って五稜郭を眺める。
傍から見ればカップルなのだろうが....今はそんなことどうでもよかった。
「...って、おい!!何をしている!!翔!!委員長!!」
突然の声に我に返った僕。
するとそこには誠と一緒に山村、幸佳、このはが佇んでいた。
「あ...いや....これは....その....美里愛が勝手に....」
なんておどおどしていると、
「うわあ!すごい!ここからなら五稜郭の形がよく見えますねー!」
このはが外の景色に食いついてくれたので助かった。
「...まあいい。それよりそろそろ帰らなければ
18時までに間に合わなくなるぞ。」
誠は時計を見てから言う。
そうか、あと30分で18時か。
みんなは名残惜しそうにタワーをあとにする。
そしてそのまま15分かけてホテルの集合場所に戻るのであった。
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「おう!!お疲れ!!みんな無事に戻ってきたな?!」
指定時刻の18時を過ぎ、厚木先生や福岡先生は人数確認をする。
「...あら、厚木先生....。人数確認したのですが、
新井さんと水野さん、それに風野さんと奥野さんがいません....!」
こうやって苗字だけ聞くと〇野さんが多いな。
...僕も春野なんだけど。。
「なんだって?!まったく...」
「しかしあと30分後に夕食会場の予約をしております。
私はここで待っておりますので皆さんは先に会場へ移動してください。」
なるほど...時間に遅れるとこうなるのか....
僕たちは福岡先生の言う通り、先に夕食会場へ向かうことにした。
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到着したのは、函館山の上にある展望台。
つまりここから函館市街地を見渡すことができるのである。
「うわーっ!!ひゃ、100万ドルの夜景だーっ!!」
またしてもこのはのテンションが爆上がりする。
けれどその気持ちもわからんでもない。
「確かに...これはすごいや....」
「...そういえば友。君は確か神戸でも100万ドルの夜景を見たんだよねぇ?」
まあな....と頷く。
「君の目に映る夜景は
ここ(函館)と向こう(神戸)では違うのかい?」
....なるほどな。
確かに同じ夜景でも、見る場所によって結構違ってくる。
どちらが良い、悪いではなく、
どっちもそれぞれの良さがあって素晴らしい、ってところかな。
これは夜景に限った話じゃないかもしれないが。
「...ああ......けれど...みんな違ってみんな良い、な....」
夜景を楽しんだ僕たちはそのまま
貸切になった展望レストランで夕食を楽しみ、
ホテルに帰って1日目を終えるのであった...。
修学旅行はまだ続く...!
はじめまして、おとめtheルルです。
クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。
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