#97 感動の再会...?!
~おとめtheルル~
20代くらいの青年。
イラスト、アニメ、ゲームが趣味。
文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。
小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。
#97 感動の再会...?!
10月。
俳優土浦晋の親友で、売れない芸人だった宇連泰三は
姉のおかげ(?)でついにテレビ出演を果たす。
そのことに対し、姉や晋兄はもちろん、
15年ほど前に彼の担任を務めた恩師、厚木先生も喜んでいた。
そんな彼は今、タイゾウの師匠(姉)の弟である僕の担任をしている。
その繋がりを知った僕たちは、厚木とタイゾウの過去について
厚木から直接話を聞くことになった。
一方の厚木は僕とタイゾウの関係についてまだ知らないでいる。
ということで僕たちは厚木とタイゾウをサプライズで引き合わせるため、
週末、全員に僕の家に集合してもらうことに。
...この日の朝。
厚木先生とタイゾウには昼過ぎに来るように伝え、それまでに
僕以外の4人と姉は準備を進めるのである...
「いよいよですね...」
水野さんは部屋の飾りつけをしながらそわそわしている。
「ってか、再会するだけなのにこんな飾りつけいるんっすか?」
美歩は水野さんと飾りつけを手伝いながらも
パーティーみたいに飾られていく部屋を見て言う。
「いいじゃないか、美歩くん。これは2人の再会記念パーティーなんだから。」
「ちょっ...!美歩くんて呼ぶんじゃないっす!!」
「あはは、ごめんごめん。」
引っかかるのはそこか...。
でも確かに山村が美歩を呼んだことは滅多になかった気がする。
「ねえ、翔?このお皿向こうに持っていってもらえる?」
「はいはい。」
とりあえず僕も姉も幸佳もみんなで会場(?)の準備を進めていた...。
------ピンポン
昼。タイゾウと奥さんが先にやってきた。
「タイゾウー!いらっしゃいいらっしゃい!」
ちなみにタイゾウにも何をするかは詳しく説明していない。
「...って、なんやこれ?!まさかテレビ出演のお祝いか?!」
「ちょっと。サプライズだったらどうするの...」
「ハハハ、すんまへんすんまへん...」
玄関から入るだけで様変わりした様子がすぐにわかる。
とりあえず姉がタイゾウと奥さんをリビングまで連れて行った。
その間、僕以外のみんなは別の部屋で待機している。
なぜって...?それは山村の提案で
厚木と再会してから飛び出していくスタイルになったからである。
パーティー仕様に飾られて、なんだか落ち着かないタイゾウと奥さん。
その様子を眺めていると、ついにチャイムの音が鳴った。
ピンポン。
今度は姉ではなく僕が出迎えてくる。
厚木先生もやはり様変わりした家を気にしているようだった。
のれんをくぐり、パーティー仕様の部屋にやってくる僕。
そして....
「...!!?....まさか........タ....タイゾウ!!?」
「あ、あ、あ、あ、あ....厚木....先生!!?」
出会った瞬間、2人はお互いに抱きしめる。
パン!!
キラキラー....!
その瞬間、扉の向こうに隠れていた山村、幸佳、水野さんに美歩の4人が
クラッカーを鳴らして飛び出してきた。
「再会おめでとうございます、厚木先生、タイゾウさん!!」
「あ...ど...どうも...」「おめでとうっす!」「おめ...でと...??」
これはこれはと驚いた顔をして4人を見つめるタイゾウと厚木。
すぐに抱きしめるのをやめてしまった。
「な、なんて奴らだ...!!まったっく....!!」
厚木は顔を赤らめて恥ずかしそうに、でもとても嬉しそうに言う。
「....ええ?!!先生?!
ってことはもしかして彼らが今の生徒さんでやすか?!!」
タイゾウは僕らをどういう関係なのかすぐに理解する。
「ああ、それはそうそうだが一体タイゾウとはどういう関係なんだ?!」
一方で何も分かっていない厚木。
「え、えーっと、なんていうかねえ?そのー...」
タイゾウはその説明に困る。すると...
「厚木先生!いつも翔がお世話になっております!翔の姉の美月です!」
急に自己紹介をはじめる姉。
「そ、そうなんでやすよ!実はこの翔くんのお姉さんが自分の師匠でやして...」
「なあタイゾウ。お前いつからそんな喋り方になっちまったんだよ...」
厚木は15年ぶりの再会でまだ馴染めていない様子。
「そ、それで言うと厚木先生だって15年前は
もっとお固いイメージだったでやすよ!?」
何っ、と驚き固まっている厚木。
15年でお互い変わったり変わらなかったり、か...
それを見て僕たちまでにこやかになっているのであった....。
------------------------------------
「な、なんとそうだったのか!!」
改めてタイゾウの話を聞き、姉や僕を見つめる厚木。
「ええ。すごい偶然っすよね!しかも
この町に引っ越してきたのもつい最近で...!」
タイゾウと厚木の話は止まらない。
「...いやあ...よかったねぇ...
こんな感激する機会を与えてくれてどうもありがとう、友...?」
山村は僕の隣でそう呟く。
いや...お礼なら姉の師匠になってくれたタイゾウさんに言ってくれ。
そんな中、美歩は....
「先生ー。自分お腹空いたっす。」
いつものやり取りのように手を挙げて言う。
おいっ!!
「...まったく美歩、お前ってやつは...!!」
そう言って豪快に笑う厚木先生。
それにつられて他のみんなも笑いだすのであった。
...そして姉や幸佳がたくさんの料理を運んでくる。
「はいはーい。いっぱい頼んだから好きなの食べていってねー!」
ピザにからあげ、ポテト....まるで誕生日パーティーのようだ。
「ちょっ...何のパーティーでやすか、これ....」
たくさんの料理に戸惑うタイゾウ。
「え?タイゾウと厚木先生の再会記念パーティーだよ?」
「そんな、滅相もない...!」
一方で厚木は謙遜する。
まさか自分らのパーティーだとは思っていなかったからな。
「モグモグモグ...あれっ、どうしたんっすか?
ほら先生もタイゾウさんも一緒に食べるっす!」
「あのなあ...」
既にピザを食べている美歩を見てやれやれと苦笑いする厚木。
それを見てタイゾウは言う。
「...ま、楽しそうで何よりでやすよ、先生...」
すると厚木はタイゾウを見てにこやかに笑う。
とりあえずまあ、みんなで2人の再会を喜ぶことができて
暖かい気持ちになる僕らなのであった...
続く...
はじめまして、おとめtheルルです。
クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。
気軽に反応を頂けると嬉しいです。
少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、
どうかよろしくお願いいたします!




