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#91 修学旅行の噂

~おとめtheルル~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#91 修学旅行の噂


9月になった。

暑さは怯むこともなく今日も僕たちを照らし続ける。


「お、は、よ、う、と、もー?」


教室に入るとさっそく山村が話しかけてきた。


「おはようおはよう。」


内心、相変わらずの光景になんだか嬉しくなっていた。


「おう!みんな!!おはよう!!

さて、まずは始業式のはじまりだ!!」


始業式ってそんな壮大な感じなの....?


-------------


僕たちは体育館に集められる。


「皆さん、えー...おはようございます。

えー、今日から3学っ...いえ、2学期ということで...」

校長先生っ...!?


このくだり、なんか去年もやった気がする....

そしてやっぱり話が長かった。


----


昼になった。

教室に戻って今日はこれで終わりである。

みんな解散し、僕と山村と幸佳は教室を出ようとしたそのとき。

水野さんと美歩と優衣奈の話し声が聞こえてきた。


「そういえば今年は修学旅行っすね。」


「わあ、確かに...!」


「しゅーがくりょこー?何それ。聞いたことない。」


...と、優衣奈の言葉に思わずピタッと立ち止まってしまう僕。

すると山村は目を半分ほど閉じ、


「盗み聞きなんてよくないねえ...と、も...?」


そう言って僕を水野さんたちのところに引っ張って連れていく。

いや、盗み聞きのつもりで聞いていたんじゃなくて...!

ただ話しが聞こえてきただけなんだよー...!


ニコニコして水野さんたちのところに連れてくる山村。

当然3人の目線はこちらに集まった。


「...ど、どうしたんっすか3人とも....」


「いやー、友が話に入りたいって言っていたからねぇ。

連れてきてあ、げ、た、よー☆」


「いや、別に言ってない...!」


恥ずかしがる僕をよそに山村は僕を席に座らせた。


「それじゃあ僕と幸佳はお先に失礼しようかな。

あとは楽しんでねぇ。グッドラック☆」


そしてそのまま僕を置いて教室を出て行ってしまう山村、幸佳。

って、おい!!置いてかないでくれ!!


僕は席を立って必死に止めようとするが美歩にそれを止められた。


「ほらほら。たまには一緒に話すのもいいっすよねえ。2人とも?」


「わ、私は別にいいですけど...」「いーんじゃない?」


だとしてもなんか....気まずっ,,,


するとこのはが教室入り口の扉でこちらを覗いているのが見えた。


「翔...くん...?まさか、君...そういうことだったんですか...?」


扉から半分だけ身を乗り出し僕に強い視線を送る。


「さっき、山村さんと、幸佳さんが、2人だけで帰る様子を

見てしまいましたよ...?まさか、そういうことだったとは....」


おいおい、何を勘違いしている!!久しぶりだからって疑わないでくれ!!

...すると美歩もこのはに気づく。


「あれ。このはじゃないっすか。久しぶり。

...ってかもう今日は授業終わったんだから入ってきていいんっすよ。」


美歩は教室を指して言う。

そ、そうだな...


そう言われて僕の隣に座るこのは。

ビシッとした姿勢で美歩や水野さんのほうを見ている。


「...あ...えっと...何の話...してましたっけ....」


沈黙になりそうだったところを

水野さんが拾って話は続く。


「何の話っしたっけ...」


美歩も覚えていない様子。一方の優衣奈は...


「...しゅーがくりょこーって何、って聞いたところだったでしょ?

それで、山村とアンタが邪魔して...」


アンタ、のところで僕のほうを指す優衣奈。

いや、なんで僕まで...?


「なるほど。修学旅行のグループ会議だったんですね。」

...と、ここで勝手に何か納得しているこのは。

さっきまでのビシッとした姿勢は崩れ、いつものゆるやかなこのはに戻った。


「修学旅行かあ。今年は確か北海道なんですよね。」

水野さんはなんだか楽しそうになって言う。


「自分、埼玉より上はあんま行ったことないっす。」

美歩も話を続けた。


「いいなあ。僕もこのグループがよかったですー。」


「...いや、隣のクラスなんだから一緒にはならないだろ。」


僕のツッコミでふふ、と笑ってくれた水野さん。

一方で優衣奈は、


「ねえ、さっきから一体どういうことなのー?!

そもそもしゅーがくりょこーって何!!」


どうも本当に修学旅行について知らないらしい。

そしてそれを聞いた水野さんが優衣奈に謝る。


「ご、ごめん、なさい...!まさかそこまで

修学旅行について知らないとは思っていなくて...」


「っていうか逆になんで知らないんっすか?

前の学校は修学旅行とか無かったんっすかねぇ...?」


と、さすがに少し怪しまれる優衣奈。

いやぁ、小学校や中学校でもあったはずだが...?

すると...


「...わかった!引きこもりだったんですね!」

このはが突然思い出したように言う。


引きこもり?こんな元気で明るそうなのに?

まあ優衣奈の過去については聞いたことないから何とも...

すると当の優衣奈は...


「あ....まっ...まあその....しゅーがくりょこーってのは

一種の旅行よねー、旅行旅行...ええ...旅行旅行....」


「ほんとに知らないなら無理しないでいいんっすよ。」


今さら修学旅行を知らないことをごまかそうとする優衣奈だが、

美歩にすぐにバレた。


「...じゃあ優衣奈ちゃん。修学旅行の何がわからないですか?」

改めて優衣奈に質問する水野さん。しかし...


「全部っ!まずー、なんで学校のみんなと

ほっかいどー旅行する必要があるのかわからない!」


「え...ええ...?」


いや、むしろみんなと一緒に旅行に行くことが

修学旅行の醍醐味なのではないのか...?

優衣奈の言うわからないというのがわからない。


「ああ、もういいっすよ!!とにかく学校のイベントで、

4日間北海道に行くってのが今度の11月にあるんっす!!」


話を聞いてしびれを切らした美歩が簡潔に説明する。

そうだ、難しく考えるほどのことでもない。

これなら優衣奈にもわか...


「あ、もしかしてほっかいどーって地名?

なんだ、それならそうと早く言ってよね。てっきりみんなで

サイの上に乗ってほっかいどーっていう修行でもする旅かと思ってたー。」


いや、北海道を知らないだけだったんかーい!!

ってか、なんで北海道知らないの...?


...と、これでようやく(謎の)誤解が解けた優衣奈。

するとこのはや水野さんは笑いをこらえていた。


「ほ...北海道っていう....修行....!!」「なんで...北海道...!!」


ああ、まさか修学旅行の修を修行のことだと勘違いしていたのか...

いや、だとしてもそうはならんだろう...!!


なんて話をしていると美歩のスマホが鳴った。

急いでスマホを取り出す美歩。


「...あっ、そうだ。今日このあと佳穂姉と約束があるんだった!!

悪い、自分先に帰るっす!」


そうして美歩は廊下を走りながら連絡を取っていた。


「...私たちもそろそろ帰りましょうかね...」


「あー、そういえばお昼まだだったーぁ!」


こうして僕たちのおしゃべり会は幕を閉じた。

なんだかんだ楽しかったのでまあよかったなあと...

そう振り返る僕なのであった...。


続く...


はじめまして、おとめtheルルです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

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