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#90 青空の果てで

~おとめtheルル~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#90 青空の果てで


夏。

真っ白な砂浜、輝くエメラルドグリーンの海。

そして、どこまでも広がる青い空。

波の音と共に人々の楽しそうな声が聞こえる。


「わああああ!」


眼下には水着姿ではしゃぐ水野さんと美歩、優衣奈に幸佳、そして姉の姿が。


「...あ、翔くんもこっちにおいでよーっ!」


なにっ...?!

ついに水野さんから直接お誘いをいただいたー?!

そうしてドキドキしながら立ち上がる僕。

そのまま浜の方に走ろうとする僕だったが、すぐにその腕を誰かが止める。


「と、も....??」


振り返ると、笑顔でおぞましいオーラの山村が僕の腕を掴んでいるのであった。

そしてその後ろには、同じく笑顔でおぞましいオーラのこのは、誠に美里愛、

琉夷さんまでいる。


「なーに寝ぼけてるのかな??僕たちはずぅーと一緒だよね...?」

そうしてゆっくりと近づいてくるおぞましいオーラの5人。

これにはたまらず後ずさりをし...


[わ、わ、わ、わ、わ....]


「ごめんなさいっ!!」

...と、目を瞑って叫び、もう一度目を開けると、そこは学校の教室だった。


隣にいた美歩と優衣奈がクスクス笑う。


「......あ....もしかして....寝てた....とか...?」


「そうみたいっすね。」

やってしまった....!!

クーラーが聞いているにも関わらず、炎天下にいるように汗が出る。


そうか、今日は夏休みの登校日で

課題が終わっていないから居残りをしているんだった!!


「ま、自分もしばらく寝てたっすけど。」


何故か得意げになって言う美歩。

くっそー、超恥ずかしい....


「ねえねえ。アンタも顔を洗ってきたら?」

すると反対側にいた優衣奈が僕を見て言う。

そうだな。寝てしまったあとは顔を洗って気持ちをリセットさせたほうがいい。

恥ずかしさを紛らわすためそう思って教室を出る僕。


---顔を洗っていると、池戸が教室に戻ってくるのが見えた。


「...あれ。どこ行ってたの...?」


「どこって...決まってるだろ。課題が終わったから

提出しに行ってきたんだよ。」


な、何ーっ!!?


僕の心は爆発でズタボロにされる。

そう、まるで地雷を踏んでしまったかのように。


「あ、ああ...それは、よかった、な、アハハ...」


「ということだから俺は帰る。またな。」

そうして池戸は教室から荷物を持ってくるとそのまま帰っていってしまった。


ち、ちくしょう!裏切り者め!!


「お、俺だってもうあと少しで終わるんだからな...!うん...多分....」


大人しく席に戻る頃には教室の電気がつけられていた。


「...あ、翔。福岡先生からの伝言で、あと1時間で終わらなかったら

今日は帰って明日も学校来いだそうっす。」


な、なるほど...もうそんな時間なのか...


「...ま、自分はまだまだあるんで明日も来るんっすけどね。」

そう言って呑気に頭の後ろで腕を組む美歩。


羨ましい...

これだけ追い込まれているというのに

全くと言っていいほど動揺していないその精神力が。


しかし今はそれどころではない。

あと1時間で終わらせないと明日も居残りになってしまう。

残りの課題の量は...

うん、絶望的だ。


誰だよ、この量であと少しで終わるとか言った奴...

...ああ、俺か......


椅子に座り直して天を仰ぐ僕。


...すると美歩と同じように腕を頭の後ろに組んだ優衣奈が話しかけてくる。


「...にしても珍しいわよねえー?

この間のテストでもそんな悪い点を取っていたわけでもないアンタが

居残りで苦しむなんて...」


...その話に美歩が続ける。


「そうなんっすよー。翔ってば去年の夏休みも居残りだったんすよー?」


「お、おい、余計なこと言うなよ...」


恥ずかしそうにする僕とそれを聞いてニヤニヤする美歩と優衣奈。


「...でも残念っしたねー。今年は藍も幸佳もいないっすよ?」


「余計なお世話だ....!」


などと、すっかり課題のことも忘れて言い争っていると...


ガラガラ...

扉が開いて福岡先生が教室に戻ってくるのであった。


「...ちょっとあなたたち!!雑談してないで課題を終わらせなさい!!」


「あ、すみません...」


結局僕たちの居残り生活は明日も続くことになった...。


--------------------------------------------------------------------------------------------------


翌日、学校に行った僕。

結局優衣奈も居残り優先になったらしく、昨日と同じように3人が残っていた。

そして今日は福岡先生もつきっきりである。


「よし...今日で終わらせる....!!」


真面目に課題に取り組んでいたため

美歩や優衣奈と話す機会など一切なかった。


そのおかげもあって夕方には残りの課題をなんとか終わらせることができた。


---


「...いいでしょう。次の休みはちゃんと期限内に終わらせるように。」


「は、はい...」


無事に課題が終わり、帰る準備をする。


「...残り2人も今日は帰りなさい。

そして明日また来てちょうだい。」


「ふえーい....」


もう日が暮れる頃だったので

美歩たちも同時に帰ることになった。


---帰り道...


「...はあーあ。翔は明日からもう学校来ないんっすかー?」


美歩がまた腕を頭の後ろに組んでそう聞いてくる。


「当たり前だろ。もう課題終わったんだから。」

...と、期限内に終わらせられなかったくせに偉そうに言う僕。


「ねえねえ。夏休みってなんで課題があるのよー...!」


優衣奈は不満気にそう言う。


「それはそうっすよねー。夏休みっていうくらいなんだから

ちゃんと休ませて欲しいっす。」


「いや、もういっぱい休んだでしょ....」


...なんていう2人の(くだらない)話に耳を傾けて歩く夕暮れの道。

けれどなんだかこんな日々も青春ぽくていいな...

そう思う僕なのであった。


続く...


はじめまして、おとめtheルルです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

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