#87 水野さんと遊ぼう!
~おとめtheルル~
20代くらいの青年。
イラスト、アニメ、ゲームが趣味。
文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。
小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。
#87 水野さんと遊ぼう!
8月。
姉と共に実家のある奄美大島に帰省していた僕だが、姉の休みの都合で帰宅した。
帰ってきて早々、幸佳や山村、泰三さんに会うという忙しい日々を送る中、
水野さんまで一緒に遊びたいと言い出していて...?
...山村から水野さんの誘いを受けて山村の家にやってきた僕。
するとそこには楽しそうな笑顔でゲームをする幸佳と水野さんの姿が。
「あ、山村さん、翔くん...!」
こちらに振り向き声をかけてくれる。
しかし....
「藍...よそ見は....ダメ。」
「えっ...?」
[YOU WIN!!]
スマッシュゲームをしていたのか、幸佳に負けてしまった。
「ああ、ごめんごめん幸佳ちゃん。中断すればよかったですねー。」
幸佳による理不尽負けにもかかわらず幸佳に謝る水野さん。なんて優しいんだ。
それからしれっと気になることがもう一つ。
「...あれ。っていうか幸佳はいつのまに水野さんと話せるようになってんだ...?」
僕の問いにえっ?と驚く2人。
なるほど...遊んでいるうちにいつのまにか、か...
そんなことより、と幸佳は山村と僕にコントローラをそれぞれ渡す。
「わかったわかった。本当に幸佳はみんなで遊ぶのが好きなんだねぇー☆」
そうか...幸佳がエーテル好きなのは知っていたがそれ以上に
みんなで遊ぶのが好きだったんだな。
分かるなその気持ち。なんだかんだ言いつつみんなで遊ぶのは楽しいからな。
「よし...じゃあ4人で遊ぶか...!」
珍しく僕の気持ちにも火がついた。
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[YOU WIN!!]
山村が入った途端、僕たちは山村に無双されてしまった。
「いやー、山村さんゲームも強いんですねー...!」
負けても楽しそうに山村を褒める水野さん。くそぉっ...!
「も、もう一っ...!」
回、と言おうとしたとき、幸佳が僕の肩に手を置いて言う。
「兄ちゃん....強い.....チームでも...組まないか...?」
「なるほど、いいですね!それなら私も一緒に入ります....!」
「おやおや。3対1かな?悪いけど、それでも勝たせてもらう、よー?」
ぐぬぬ...さすが山村...
けれどこれはこれでなかなか面白い展開になってきたのであった。
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[YOU WIN!!]
宣言通り、3対1でも山村の圧勝だった。
「ごめんねぇ、みんな。少しハンデでもつけて...」
....と圧勝しすぎて逆に申し訳なく山村だったが、
「いや、このままでいい...」
ムキになってそう返した。
「おや?そうかい...?幸佳と水野さんがそれでいいのなら...」
「わかりました。では私はみんなの応援します。見ているのも楽しいので。」
「わたしも...そうする。」
な、なるほど...?!
これはもう負けられないな...!
僕のゲーム魂に再び火がつくのであった...!
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[START!!]
さっそく試合が始まった。
序盤から山村の攻撃が飛んでくるがなんとかよける。
「頑張って...!」
水野さんの一言で、僕は必死に攻撃を繰り出す。
しかし...
「なにっ...!」
僕の攻撃はカウンターとなって返ってきた。
「つ、強い、な...」
「だから言っただろう友。ハンデをあげてもいいと...」
...すると幸佳が画面の右上を指している。
「...こ、これを取ればいいのか...?!」
幸佳のアドバイスでアイテムを入手した僕。
山村の表情が少し曇った。
「行ける行ける...!頑張って...!」
水野さんの言葉が背中を押し、山村に攻撃を繰り出した。
「うぉりゃー....!」
「あっと、これは...!」
カンカンカン!!
[YOU WIN!!]
「やったぁ!」
ついに山村に勝利することができた。
そのままノリで水野さんや幸佳とハイタッチする。
「いやぁ、負けちゃったねぇ☆」
ただ山村は余裕そうだ。
「おい...手を抜いたりしていないだろうな...」
してないしてない、と手を横に振る山村。
すると幸佳が補足で、
「アイテム...2分1割りが...強かった...」
と伝える。
何だそれ。このゲームに関しては僕より山村や幸佳のほうが詳しい。
「ええっと...2分の1で相手に超特大ダメージを与える、って書いてあります...!」
水野さんは説明書を見て言う。
...いや、チートやないかい。それ、ほぼチートやないかい。
そりゃ山村の顔も曇るわけだ。
「で、でも...それも含めて....翔の勝ち、なの...!」
幸佳にそう言われ、それもそうかと納得する僕。
何はともあれ山村に勝利できて楽しかった。
「他のゲームもしてみるかい?ブロックゲームに脳トレゲーム、それから...」
なんだかんだで山村も楽しそうではないか。
と、せっかくなのでここは水野さんに好きなゲームを選んでもらうことにした。
「じゃ、じゃあ私、このすごろくパーティーゲームがいいです...!」
「なるほど、それはいいね。友と幸佳もそれでいいか、なー?」
うん、と頷く僕と幸佳。
こうしてさっそくすごろくゲームがはじまった。
----------------そこからおよそ1時間。
あっという間にすごろくの最終局面までやってきた。
「わあ、あと1が出ればピッタリ賞ですね!」
現在、1位は水野さん、2位は山村、3位が僕で、4位が幸佳。
水野さんと山村のターンは終わり、幸佳と僕のターンが残っている。
そんな中、現在最下位の幸佳が1の目でピッタリ賞、得点2倍の大チャンスに。
これはまだあるぞ....!?
「いちいちいちいちいちいちいちいちいちいち......!!」
こんな必死な幸佳はじめて見た。
学校では見ない一面に驚いている僕。そして幸佳のサイコロの出目は....?!
「おっと、1だ!」
「やった....!」
最終局面にして幸佳が2位まで踊り出た。
今度は僕が最下位に。
「何...ここからどうすれば....」
残り1ターン、最後の逆転しようにもアイテムはもう持っていない。
すると...
「右側、最後の逆転マスに止まるしかないかもねえ...?」
山村がボソッと呟いている。
なるほど、もう次は3を出して逆転マスで相手から得点を奪うしかないのか...
そう思ってサイコロを振る。
「さ、3だって?!」
よしよし、まだなんとかなった...最後のターンで逆転マスに止まる...!
ドゥルルルルルル.....
ルーレットが回る。
これを決めればなんとか3位には戻れそうだが....?!
ドン!!
「オーマイガー!!」
ルーレットは山村に当たり、山村から得点を奪ったので3位に返り咲いた。
そして結果発表へ...
[3プレイヤーさんの勝利でーす!]
勝利したのは水野さん、2位に幸佳、3位が僕で、最下位は山村だった。
「いやあ、まさか最後で負けるなんて....!」
少し悔しそうに、けれど満足そうに結果を見ている山村。
「やったぁ、このゲームなら山村さんにも勝てますね...!」
水野さんはとても嬉しそう。
最後までちゃんと盛り上がったのでとても面白かった。
....と、ここで水野さんが席を立つ。
「今日はとっても楽しかったです、ありがとうございました...!」
確かに外は段々と日が傾いている。
夏場とはいえもうそんな時間か.....
「いえいえこちらこそ。久しぶりにみんなでゲームができて
楽しかった、よ☆」
「また...遊ぼ....う....!」
山村や幸佳もとても嬉ししそうだった。
「うん、それじゃあ水野さん、またね...」
「って、友はまだ帰らないのかい!?」
「だ、だって別に家近いし...!」
このやりとりにふふっ、と笑顔を見せる水野さん。
今日は遊びに来て大正解だったと...
そう思う僕だった。
続く...
はじめまして、おとめtheルルです。
クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。
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