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#86 お帰り、友

~おとめtheルル~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#86 お帰り、友


8月前半。

夏休み期間中、姉と共に実家のある奄美大島に帰省していた僕。

姉の休みの都合上、今日で東京に帰らないといけないのであった。


「またね、おばあちゃん!!」


朝、車に乗り込みおばあちゃんに手を振る姉。


「ええええ。またおいでよ。」

おばあちゃんも優しく手を振る。


僕たちの車が出発したあと、父と母も車で追いかけていく。

家に残されたおばあちゃんはやはり寂しそうだった....


-------


空港に着いた。

父と母とも合流し、一緒にお土産屋さんを眺める。


「いやぁ、今回もあっという間だったなあ。」

父はひとり呟く。


「島はゆっくり遊べた?お友達にもよろしく言っておいてね。」

母は僕たちに言う。


「うん!楽しかったよ!!」

姉の言葉に安堵する母。一方父は、


「ほら、これなんてどうだ?翔に似合いそうじゃないか!」

お土産屋さんで奄美大島の地図が描かれたTシャツを僕に渡す。

い、いや....!今はTシャツとか欲しくないし...!


「ねえねえ2人ともー?!これはどうかなー?!」

今度は姉がハブの皮でできたキーホルダーやサイフを持ってくる。

すごい...高そうだ。


「はっはっはっ、美月はそれが欲しいのか?

なら父さんがお土産に買ってやる。」


「いや、誰も欲しいって言ってませんけど?」


その言葉にズーン、とショックを受ける父。

これはやられたな...


「あ...じゃ、じゃあ...これがいい...,」

そんなショックを受けた父を元気にしようと、僕は

みんなに配る用の奄美大島クッキーを選んだ。


「そ、そうか、わかったわかった....!」


「まったく、翔も優しいわねぇ...」


「べ、別にそんなつもりじゃ....!」

母に僕の思惑がばれてしまい、少し恥ずかしかった。


そうこうしているうちに搭乗時間の30分前になった。


「あ、そろそろ行かないとだね!」


--------その後、両親と別れ、飛行機に搭乗して東京に帰る。

飛行機に乗ると、今までの旅の疲れもあってすぐに眠ってしまった.....。


-------------------3時間後....


「ふんわーっ、着いた着いたーぁぁ....」


家の近くの駅まで帰ってきた。

電車を降り、伸びをする姉。


東京のほうは乾いた風がとても暑かった。

すると...


「おお、友じゃないか!!」

帰り道、ちょうど駅の方面からやってくる山村と幸佳に会った。


「あー!優雅!久しぶり!」

旅の帰りだと言うのに元気に話しかける姉。

すると幸佳が僕と姉の大荷物を見て、


「...お土産、まだか...?」

などと呟く。


「おいおい幸佳。帰ってきていきなりそれはないだろうよ...」

さすがに山村も申し訳なさそうにする。

ところが...


「はい!これ!今回も優雅と幸佳、それに琉夷さんの分もあるよ!

みんなで食べてね!」


姉が幸佳にお土産の小さな缶クッキーを渡す。

なんと、いつのまに....!

そして僕も、


「な、なあ...ほら、これもあげる...から...」

カバンからクッキーの箱を渡す。しかし...


「クッキーばっかり。でもありがと....」

最初の一言に幸佳の素直さを感じ、苦笑いする僕なのであった。


「すまないね2人とも。幸佳も久しぶりに友に会えて嬉しいんだろう。」

山村も苦笑いしながらフォローする。


「...ところで2人もどこかに行った帰り?」

姉が山村に問う。


「そうですね。幸佳と図書館に行っていました。」

へえー、と感心する姉。

確かにこの時期なら特に本を読んだり勉強したりするのに最適かもな。


...などと考えているとここは一応外だったことを思い出す。


「あっつー。さすがにそろそろ行こうか....」

あれだけ元気だった姉も疲れてきているように見えた...。


-------途中まで山村と幸佳も一緒に帰り、久しぶりの家に戻ってくる。


「ふえぇーただいまー.....」

家に帰るとすべての力が抜けたように倒れこむ姉。


「待て待て。せめて着替えしてクーラーをつけてから...」


なんとか僕も荷物を部屋に置いてクーラーをつけにいく。

その後、飛行機で寝たはずの僕も旅の疲れで半日ほど眠ってしまった。


--------------------------------------------------------------------------------------------------


翌日。


姉は今日から仕事で、家には僕ひとりしかいなかった。

すると...


ピンポーン。


あれっ。宅配なんて頼んだろうか...

念のため扉の外を確認してから

扉を開けにいく。するとそこには...


ガチャ。


「...あ、泰三さん....」


「久しぶりやな!ちょうど昨日引っ越しが終わって

さっそく師匠に会いに来たんやけど...」


なるほど。どんだけ師匠のこと好きなんだよ!!


「...?この感じは師匠今いない感じでやす?」


そ、そうですねと答える僕。


「そっか、それはすんまへん。

...それじゃあ自分、上の階の303にいるんで、もしよかったら師匠...

姉さんにあのー、家に来てもらえるよう伝えとってなー?」


そう言って上の階に上がっていく泰三。

....そうだ。またコスプレ少女のことについて聞けなかった。

まあいいか。姉と一緒のほうが聞きやすそうだし。


そう思って扉を閉めようとすると...


「おっと。待ってくれ、友。」

ちょうど反対側から山村が声をかけてきた。

扉越しだったので気づかなかった。


「いや、すまないね。旅行から帰ってきたところ悪いが

今日はこれから僕の家に来てもらえるか、なー?☆」

なんだ。それなら電話でもすりゃあよかったらのに。


「ま、まあ別にいいけど....なんで急に?」


「実はさっき水野さんに会ってねえ。友が帰ってきたことを伝えたら

一緒に遊びたいなんて言い出してね...?☆」


何っ...?!水野さんが僕と...?!


「友。何を変なことを考えているんだい。」

ちょっと浮ついただけなのにすぐばれてしまった。


「水野さんはここのところずっとひとりみたいでねぇ。

美歩は旅行に行き、転校生ちゃんはバイトで忙しい。

それに兄弟もいないし両親も共働きだからさ。」


「な、なるほど...それで僕たちに会いたいと....」

どちらにせよ水野さんが(たち)と一緒に遊びたいと思ってくれていて

嬉しかった。


「そういうわけで友。今は幸佳と一緒に家にい、る、よ☆」

わかった、と言ってすぐさま準備をする僕。

そしてすぐに山村の家に向かった。


------------------------


山村の家に行くと水野さんの声が。

そしてそこには楽しそうな笑顔でゲームをする幸佳と水野さんの姿があった...!


続く...!


はじめまして、おとめtheルルです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

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