#83 奄美大島観光DAY!
~おとめtheルル~
20代くらいの青年。
イラスト、アニメ、ゲームが趣味。
文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。
小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。
#83 奄美大島観光DAY!
8月になった。
昨日までは父が休みで家族とゆっくり過ごし、今日から姉と奄美大島の
観光スポットを巡ることに。
朝、今一度奄美大島の観光MAPを広げて確認していると...
「おはよう、翔ー!!今日はどこ行こっか!!」
朝からテンションの高い姉がやってきた。
一緒に観光MAPを確認する。
「美月は元気ね。どれ、昨日の肉じゃががあるから食べてから出かけんね?」
おばあちゃんは洗濯物のかごを置いてから言う。
「ううん、ありがと。朝はどこか適当に買ってから行くよ。」
まあ移動中に食べながらのほうが楽ではあるだろうな。
「あら、今からお出かけ?気をつけていってらっしゃいね。」
母も快く送り出してくれた。
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「...と、出たはいいが...どこに行くんだって...?」
行き先はまだ決まっていないのだが、とりあえず車に乗り込むことにした。
「一旦コンビニでしょ。そこから...んー、北と南、どっちがいいかなあ...」
相変わらず優柔不断な姉。
「それじゃあ...こっち...行ってみるか...?」
...ということでコンビニに寄ったあと訪れたのは、
市街地から車で20分ほどの場所にある宮古崎だった...!
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ガチャ...
バン!
「うわー、海が綺麗ー!」
車を降りるとそこには夏空と東シナ海が広がっていた。
...宮古崎。奄美大島の中部にある岬で、
地元でササントと呼ばれる笹の草原地帯が広がる。
数年前、全国放送のドラマでも舞台になったことがあるこの場所は
今や人気の観光スポットであろう。
「あれっ、そうだ。ここからは歩いてしか行けないんだっけ。」
しかし気をつけなければならないのは、この駐車場からササントまでは
約1キロほど歩かなければならないのである。
「...?何してるの?早く行こ?」
...と、久しぶりにひとり脳内で観光案内を繰り広げていると
姉に置いて行かれそうになった。
「ま、待ってくれよ...」
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宮古崎、ササントに着いた。
歩いてきた道は木々が覆い茂っていて
日中でも歩きやすかったが、岬の先端にあるササントは
影もなくさすがに暑かった。
グビグビ...
ぷはぁっ。
「と、いうことで、水分補給は大事。」
「いや、誰に言ってるのーー?!!」
姉のツッコミも入ったところでササントから海を眺める。
「いやー、やっぱ海って広いねー...!」
確かに。360度見渡せる大パノラマはとても気持ちがいい。
写真を撮ったり、おやつを食べたりしながら
宮古崎の大パノラマをゆっくりと楽しんだ。
----「あ、もうこんな時間。そろそろ戻ろっか。」
そうして来た道を引き返している途中...
「って!翔じゃないっすか!!」
ちょうど今からササントに向かおうとする美歩たち姉妹に出会った。
「わあ!おとといぶり!」
姉も喜んで話しかける。
「っていうか...その恰好...」
美歩や瑠香姉のほうを見ると、薄い羽織に水着を着ている感じであった。
「あれ...ここ泳げるんじゃないんすか?」
いや、どんだけ泳ぎたいんだよ!!
ってか泳ぎに来てなぜここを選んだ?!
いろいろツッコミどころ満載だが、佳穂姉が説明する。
「いやー、私たちバスで大浜海岸...?ってところに
行きたかったんだけど、なんか乗るバスを間違えちゃったみたいで...
仕方ないからここを散策してみようってなったところ!」
「ああ、なるほどな...」
確かに大浜海岸行きのバスは本数も少ない上に
ちゃんと調べておかないと分かりずらいかもしれない。
「大浜かー...!いいじゃん、また一緒に乗ってってよ!
帰りもホテルまで送るからさー!」
...ということで宮古崎から美歩たちを乗せて大浜海浜公園へと向かった。
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「うおーっ!海だ海だー!」
「泳ご泳ごー!」
車を降りた瞬間、
美歩と瑠香姉は羽織を外し水着姿で海へとダイブする。
バシャーン!!
「やれやれ、まったくもーう...!」
美歩たち姉妹の中では佳穂姉だけが冷静に見守る。
「アハハ、去年の私たちみたい!」
確かに。ってか姉からその言葉が出てくるとは思わなかったな...。
すると佳穂姉が姉の言葉を聞いて驚く。
「へー。ってことは翔くんと美月ちゃんって去年も奄美大島に来てたんだー!」
「そうだね!私たちの親がここに住んでるから...!」
「えっ!?2人はこの島の人だったの?!」
姉の話に興味深々な佳穂姉。
いつしか2人で会話が盛り上がっていた。
やれやれ、とひとり取り残された僕。
せっかくなので広場までの道を散歩してみることにした。
すると...
カキーン。ゴロゴロ...
「あ、すみませーん。」
広場のほうで野球をしていた少年たちのボールが
僕の目の前まで転がってきた。
それを拾って少年に返そうとすると...
「...って、翔じゃんかよ!!!!」
なんとその野球をしていた少年とは、中学時代の同級生
泊レオと朝原真男だった。島って狭いな...。
「おいっ!!今年も帰ってきてたんだったら連絡しろよー!!」
真男が言う。あれ...なんか去年も言われた気がするな。
「ごめんごめん...いろいろ忙しくて...」
今回に関しては美歩たちに気を取られてすっかり忘れていた。
「...あれ?翔、姉さんは一緒じゃないの?」
レオは僕からボールを受け取りながら言う。
すると...
「あっ。いたいた。もー、勝手にいなくなったりしないでよー!」
ちょうど姉がやってきた。もちろん佳穂姉も一緒に。
「「あ、姉って2人いたのーー?!」」
今回も2人同時に驚く旧友たち。
またしても説明が必要になりそうだな...
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それからあっという間に夕方になった。
美歩たちは泳ぎ疲れて車の中で眠ってしまい、
僕はレオや真男と野球をして遊んでいた。
昼は買ってきた弁当を食べ、足りない分は近くの売店で買ったりした。
「なあ、そろそろ夕陽が見れるんじゃないか?」
レオの合図で僕たちは車のほうに戻る。
美歩たちを起こしに行くためだ。
--------「どうしたんっすか...翔...」
車のドアを開けると、中にいた美歩を見て驚くレオと真男。
「うおっ、おい////!!
こ、これはダメなやつだろ...!!」
「そ、そうだよ...!ってかなんでお前の名前知ってるの!!?」
何か勘違いさせてしまったようだ。
それもそのはず、男っぽい見た目の美歩は
着替え用で佳穂姉の服を着ていたのである。
「ああ?何っすか?」
男だと思われたことに感づいたのか、すぐに2人に駆け寄る。
「ひえっ...!」
そんなことをしていると、佳穂姉が海岸線を指して言う。
「ねえ!みんな!夕陽が綺麗だよ!!」
おお、と車から降りる美歩。
「わああ!ほんとだ、綺麗ー!」
姉も感動しているみたい。
普段からここは人気の夕焼けスポットだが、
雲などその日の天候状態によって綺麗に見えるかは左右される。
今回運よく綺麗な状態で夕陽を見ることができた。
みんなで見る夕陽はなんだかとても
特別に思える僕なのであった...。
続く...
はじめまして、おとめtheルルです。
クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。
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