#75 失踪事件
~おとめtheルル~
20代くらいの青年。
イラスト、アニメ、ゲームが趣味。
文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。
小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。
#75 失踪事件
人気俳優、土浦晋の友達でお笑い芸人の宇連泰三。
売れない芸人だった泰三はいろいろあって僕の姉、美月の弟子になる。
そこで姉から(たくさんの)学びを得た泰三は
次の公演に向けてネタを修正していた。
するとそのネタを気に入ってくれた女の子と出会う。
しかもその女の子の母親は有名なインフルエンサーだったみたいで
そのあとの公演ではたくさんの観客が来てくれた。
この公演が終わった日の夜。
今日もまた、姉(師匠)に報告をしに居酒屋で集合する2人なのであった。
「師匠ーぅ!ついにやりましたよーぉ!!」
大きなグラスを持って大喜びの泰三。
姉も一緒にグラスを持ち上げた。
「すっごいね、泰三!!さすが私の見込んだ弟子!!」
「ありやとやす、ありやとやす!!」
ペコペコと頭を下げる泰三。
やっぱり2人とも酔っている。
「でー...そうっすね、なんと東京での公演が
あと3公演増えることになったっすよーぉ!!」
「おおーっ、すごーい!!」
しれっと重要なことを口にする泰三。
なんと今日の公演があまりにも評判が良くて追加公演を
その場で手に入れることができたというのだ。
「なんでぇ、よかったら師匠もぜひー、見にきてくださいねーぇ...!
んはっ...zzz」
泰三は酔いつぶれてしまった。
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「んんっ...あれっ、師匠...?」
目を覚ますと、そこにいたのは師匠ではなくマネージャー兼奥さんだった。
「泰三っ!何やってんのよもう...」
あまりにも遅くなってしまったみたいで
師匠からの連絡を受けて迎えに来てもらったそう。
「ほら、帰るわよ。」
「ういーっ...」
----夜道。
通りを歩いていると、路地裏に何かを見つけた様子の泰三。
「なんや、あれ...」
目の前にはどこか繋がりそうなゲート。
酔いが冷めない泰三は、思わず近づいていく。
「どうしたの泰三。ふぁぁぁぁ...私も眠いんだからあんまり遅くまで...」
それはほんの一瞬、奥さんが眠気で油断した隙に起きた出来事だった...
「お、わあっ?!」
そのままゲートの中に入って行ってしまう泰三。
「...あれっ、泰三?ちょっと、どこ行ったの?ねえ、嘘でしょ、泰三?泰三?」
...ひとりで騒いでいるとすぐに警察官に声をかけられたので
状況を説明する奥さん。
「またしても失踪事件か...
とにかく今はあなたも危険です。
すみませんが一旦落ち着いて調査をお待ちください...」
こうして警察官と共にホテルへ戻る奥さん。
ホテルに戻っても落ち着いていられるはずはないが
ずっと起きていたせいでぐったりと眠りにつく奥さんであった...。
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翌日。
「ええっ、泰三が失踪事件に巻き起こまれた?!」
朝、仕事に行く前に泰三の奥さんから連絡を受ける姉。
僕もまだ学校に行く準備をしていた。
「...失踪事件...」
制服に着替えながらそう呟く僕。
...と、今はそんなことを考えている時間はない。
「行ってきます...」
「あ、うん、行ってらっしゃい...!」
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「...それで、失踪した人たちはみんな夢だと思っているみたいっすよ。」
「そ、そんなことってあるんだ...」
学校に行くと、僕より先に来ていた美歩と水野さんが
話をしているのが聞こえた。
「あ、おはようっす。」「おはようございます。」
「おはよう...」
ガラガラ...
厚木先生がやってきて朝のHRが始まる。
「みんなおはよう!!いきなりだがみんなには安全のための説明の資料の...」
「先生、早くしてください。」
資料を配り終えた美里愛がそうツッコんでいた。
「...えー、みんなニュースなどで知っている人もいると思うが、
学園近くで失踪事件が発生している。そして残念なことに...」
そうして資料を見て悲しそうに言う。
「この学園の1年生、霧島沙奈さんが
失踪してしまったという情報が入った...。」
そわそわ、ざわざわする教室。
「みんなも放課後や部活終わりなど帰るときはできるだけ集団下校するように!
それと霧島さんを見つけたら学校に連絡するように!以上!!」
朝からそんな物騒な話を聞かされててしまった僕たち。
とにかく外に行くときは気をつけようと思うのであった。
----------------------放課後。
授業が終わるとさっそく山村が話しかけてくる。
「お疲れ、友。今日は僕と幸佳の他に、このはも一緒に帰ってもいいかなー?」
「うん、全然いいよ...むしろ、一緒に帰ろう...」
こうして僕たちは4人で帰ることになった。
---「ど、どうもすみません...なんていうか、失踪事件のあと
ひとりで帰るのが怖くて...」
なるほどな。まあ無理もないだろう。
「ああ、そういえばそんなことを言っていたねぇ。
けれどそんな、連続で失踪するだなんてことがあり得るのかなぁ?」
山村はあまり気にしないいない様子。
そしてもうすぐこのはと別れる通りの交差点に差し掛かったとき、
突然このはは足を止めた。
「...?どうしたんだい、友の友?」
「あの人...たぶん霧島さんじゃないですか...?!」
霧...島...さん?
ああ、そういえば今朝先生が言っていたような...
失踪したという後輩か。
彼女は僕たちと反対側の歩道で路地裏のほうを見ながら
周りをキョロキョロしている。
...けれどどうして分かったんだ?
「ほら、薄茶色の長い髪、つぶらな瞳に優しそうな唇...!
たぶんそうですよ...!!」
いや、その情報だけで推理してたんかいっ!!
それで霧島さんじゃなかったらかなり恥ず...
そんなことも言っていられなかった。
彼女はキョロキョロするのをやめ、
路地裏のほうに向かって行ってしまったからだ。
...すると....
「あれっ、沙奈?」
僕たちよりも先に、
同じ制服を着た女子が路地裏のほうに向かっているのが見えた。
制服からして1年...霧島さんと同じか。
その間に僕たちも近づく。
「...って....いな、い...?」
しかし、僕たちが彼女の前にたどり着いたときには、
ひとり路地裏を眺める彼女の姿があるだけだった。
果たしてこの付近で一体何が起きているというのだろうか...
続く...
はじめまして、おとめtheルルです。
クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。
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