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鉄の塊に愛された男 〜坂上武の子育て〜  作者: 南蛇井


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初めての遠足編

春の遠足決定!

小学一年生の春。

先生が黒板に書いた。


『みんなで動物園へ行こう!』


子供たちは大歓声!

鉄郎は無言!

武は泣いた。


「て、鉄郎……遠足だぞ……!!ついに、お前も……!」


前日の準備

武は徹夜で鉄郎のリュックを選んだ。


「うーん、普通のナイロンじゃ破ける……ステンレスメッシュかな……?」


さらに武特製の鉄郎専用お弁当箱を用意。

中身はなんと高級機械油と新品のボルト。


「栄養満点だ……お父さん張り切ったぞ!」


集合場所にて

当日朝、バスの前に集まる子供たち。


そこに武は息を切らして現れた。


「先生!!鉄郎、連れてきました!!」


背中に巨大な鉄塊を背負い、顔面真っ赤の武。

子供たちは拍手喝采。


「武のお父さん、すげー!」

「鉄郎くんのリュックかわいい〜!」


担任は顔面蒼白だった。


「さ、坂上さん……バスに……積むんですか……?」


バスの中

子供たちは窓側でワイワイ。

その中央に鎮座する鉄郎。


座席には座れないので、バスの通路に固定された。


運転手は泣きそうだ。


武は笑顔で言った。

「安全第一でお願いします!」


動物園到着

動物たちは鉄郎を見てザワザワした。


・ゾウ → 警戒して近寄らない

・ライオン → 鉄郎を噛もうとして歯を欠ける

・サル → 頭に座ってドラムごっこ


子供たちは大爆笑。


「鉄郎くん、ライオンより強いじゃん!」

「鉄郎くん、サルにモテてる〜!」


昼食タイム

みんなでお弁当を広げる。

鉄郎には、武がそっと機械油を注ぐ。


「ほら鉄郎……冷めないうちに……!」


子供たちは「鉄郎くんのお弁当変なの!」と興味津々。

武は嬉しくて涙ぐむ。


思い出を胸に

帰りのバス。

子供たちは疲れて寝息を立てる。


鉄郎は無言で通路に鎮座したまま。


武はそっと囁いた。


「お前と行く遠足……最高だったな……また来年も行こうな……!」


鉄郎は何も答えない。

ただ、夕陽が当たってやけに輝いていた。

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