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とけちゃうよメルトペンギン  作者: 瀬戸 森羅
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メルトペンギン愛好家の記事(メルトペンギンのいる町 番外編)

メルトペンギンのいる町、番外編です。

メルトペンギンについての記載です。

ここは極寒の地ゼレフ。

とある事件をきっかけにこの世界には多くの魔法生物が生まれた。

メルトペンギンという魔法生物がいる。

それは生物というにはあまりに儚く、しかしどこまでも無邪気な様子が多くの人間の心を奪った。


メルトペンギンは身体がアイスクリームでできている。

大気中の魔素が一定量に達した時に自然発生する"現象"のようなものに近い。

ただしメルトペンギンには感情もあるとされる。

色や形は一定ではなく、その味も変わる。

フレーバーが種別だという学者もいるが、同じフレーバーのメルトペンギンでも個体差があるらしく味にも差がある。

上記のような特徴の他に特筆すべきは、その"儚さ"である。

身体がアイスクリームでできているために、日光に非常に弱く発生から数時間の間にとけてしまう。

しかし一貫してメルトペンギンはその生命の終わりを悲嘆する様子を感じさせない。

魔素が気まぐれに形をとっているからだとか、生命を理解するだけの知能がないだとか言われているが、いづれも定かではない。

ただ、楽しそうにとけていく彼らを見る時、我々は非常に心を揺さぶられることだけは事実なのだ。

ちなみに生育環境を整えてやれば半永久的に生きることもできる。

食事や呼吸をしている訳では無いようなので密室に幽閉すればとかすことなく手中に収めることが出来る。

ただし前述の通り、彼らには感情があるため、倫理的な範囲内での飼育を推奨されている。


魔法生物の中にはヒトに害をなすものが多い中で、愛玩生物のようでかつ食料にもなる。

メルトペンギンにはこのジュダストロを平和に導くような可能性を感じてやまない。


ーメルトペンギン愛好家

ベンジャミン・ローリア

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