9話 ……死
書き忘れた<(_ _)>
ここから話は第2部に移ります
第1部は東大陸編
第2部は南大陸編です
ペチペチ、ペチペチ、ペチペチと頬を叩く小さい手
ん、あれ?此処は?ん?あ、そか!ダンジョンで光が
ってキョロキョロ、光も何も無くなってるね
キュウイ
ただ思うのはこの部屋ってこんなに狭かったか?
キュュウ?
兎に角さ、部屋から出て宿に帰ろう!
キュッ!
警戒も何もせずに部屋から出たのが行けなかった
キュイイィィーーーー
どうしたブラン?いきなり大きな声だし て、グハッ
顔を下げて自分の体を見た、胸と腹から大きな爪?か
グボ大量の血が口から吐き出た
あ、これ駄目なヤツだ…痛みも感じなくなって来た…
黒い爪の様な物が無くなり倒れた
黒い影の様な奴?が俺を見下ろしてる、何だろうな
ゆらゆら揺れて陽炎とか蜃気楼みたいな奴だな
キュオォォーーーー
ブランが咆哮の様な大声を上げ黒い奴に向かって行く
ブランの角が青白く光り串刺しするかの様に突っ込む
オォォォンと声を出して消える黒い奴
キュインキュイン
ブランが近寄り頬擦りしながら泣いている
ハハ、ブランは強くなったなぁ…頭を撫でながら
あぁぁ眠くなって来た、まだ駄目だブラン!
ブラン、お前は賢く可愛い!俺はもう駄目だと思う
だから…ごふっハァハァ…
ブラン、今日までアリガトウ
その一言を言っていしきが無くなった、真っ暗だな
レオが倒れた後、ブランは必死に呼び続けていた
ブラン視点
とにかく此処から出ないとレオを助けないと!
ブランの体が大きくなる、ポニー程の大きさ
頭と角を使いレオを自分の背中にどうにか乗せると
キュオォォォーーーーンと一声!何処からか光が集まる
その光の玉が部屋を出て通路を移動し始めた
その後をブランが着いて行く、とてつもない速さで
間もなく明かりが見え始めダンジョンの出口に着いた
ダンジョンを出てギルドに行けばレオが助かる!そう思い走り出そうとした…した!
だがそこはブランが知る場所とは全く違う場所だった
キュウ⤵︎ ︎キュ!
知らない場所で落ち込んだ、が!そんな場合では無い
早くしないとレオが!ブランは走る、走る
街が有ったであろう方角をひたすら走った
とっくに街に着いてるで有ろう距離を走ったはずなのに全く街が見えない、やがてブランの体力も限界ギリギリになって来た、キュウキュウキュオォォォ
息が切れ足が進まなくなり立ち尽くす
また光達がブランの周りに集まり1箇所を示す
そこに何とか辿り着いた時にはもう体力も尽きる寸前
ブランも動けず、レオも動かなく冷たくなっている
レオを優しく降ろし、レオを包む様に寄り添うブラン
キュオン、力弱く鳴き眠る様にレオの胸に頭を置いた
いつも間にか辺りには無数の光や魔獣達が集まった
ブランとレオを守るかのように、助ける様に囲み包み
温め癒している
ーーーーー ??? ーーーーー
こら、どうしたのだ?勝手にいなくなったと思ったら急に戻って来て着いて来て!って何かあったのかい?
ふむ、こんなにも精霊達が落ち着かないのは始めてだ
今も髪を引き早く早くと慌ただしくしている
分かった分かった、行くよ
さぁ、案内を頼むよ我が精霊ハル!
さて何処に連れて行ってくれるのかな?そして何が待っているのやらだ!フフフ
ハル!一体何処まで行くんだい?この先はイケナイよ
深介の森だよ、ここは入ってはイケナイ所だからね
痛い、こらハルそんなに髪を引っ張らないでくれ
え!知らない精霊やようせまでも私の髪を引き何処かに連れて行こうとするのか!
一体何が有ると言うのか、逆に気になるではないか
分かったよ、行くから引っ張らないでくれ
深介の森への侵入は掟により禁止されているが……
こんなにも精霊や妖精が連れて行こうとするのだから何か重要な事が有るのだろう、だから私は行くとも
侵入から1時程だろうか、こんなにも森に入った事は初めてだな
あの大きな木の根元だろうか?光のドームらしき物があるな、近寄ると
バカな!何だこの状況は何なのだ!精霊、妖精、聖獣
や精霊獣達まで集まっているではないか!
こんな事は聞いた事も無いぞ、すると精霊獣や聖獣が離れ何処かに消えていった
中に何か有るのか?ん?人がいるのか!人を見たと同時に精霊達が道を開け中に誘導してくれたのか
中を見ると人族の少年だろうか?酷い傷が有りもう息もしていないのが分かる
少年の傍には精霊獣が少年を守るかの様にしている
2人共亡骸の様だな、何が有ったのかは知らないが埋葬してやろう!
その時だった、精霊獣の耳が微かに動くなが見えた
まさか!生きているのか、待っていろ今助けるぞ!
精霊獣を瀕死から助けるには専用の秘薬の霊薬がいる
幸い私は1つ持っているのでな、それを使おう!だから少し落ち着いてくれないかハル!
霊薬を飲ませ息を吹き返した精霊獣が目を覚ました
キュ!キュウキュウキュウ
精霊獣が少年の元に行き起こそうとしている
そこの精霊獣よ、残念だが少年はもう…何度も言い聞かせても聞かずにずっと少年の元にいる
見ているだけで辛くなるな、あの精霊獣にとっては
とても大切な人なのだろうな
ここは深介の森だからな、いつまでも滞在してられないのだよ、悪いが強引にでも精霊獣の君だけでも連れて行くよ、さぁ一緒に行こう
バシッ、出した手を叩かれた!
ギュルルルー、ギュオォォー
威嚇されたな…おい待て、ハル?何故その精霊獣と共に私を威嚇するのだ!それにハルにも分かるだろう
その少年はもう……え?
目を凝らして初めて気付いた!少年の上に透明で小さなオーブが浮いている、一見して精霊が生まれ変わる時に発生する精霊玉に似ている
精霊玉
何らかの理由で精霊が消滅(死亡)する寸前に精霊が自分の魂を保管する為に出来る物
精霊玉に似ているが…まさか!
いや精霊や精霊獣に妖精が集まっていたな、だとしたら…いや考えるのは後だ、精霊獣君、その少年も連れて行こう、それなら君も一緒に来てくれるよな
キュウ
ふふ、そうか賢いな君は、ん?そうかブランと言うのだな、では行こうかブラン!
キュキャウ
ん?そうか少年は君が運ぶのだな分かったよ
では私の家に向かおう、着いてきたまえ
最速で王都の門前に着いた、待て何者か!
私だシェリルだ!後ろは精霊獣とその契約者だ
な、精、精霊獣ですか!人族が契約者なのですか?
見ての通り緊急事態だ、責任は私が取るので通してもらうぞ!治療院に向かう用が有るなら後から来い
治療院に入り緊急治療室に少年を運び治療を始める為に院長でもある母のシェリアスを呼び治療を頼んだ
ここ治療院は精霊やエルフの治療を行う王都の院だ
中でも母シェリアスは王国内では並ぶ者無しの腕利き
歴代の王族の担当もしている程なのだよ
だから安心してくれブラン、君も少し休みなさい
キュオォォ
大丈夫だ、私は信用できないかい?ハルも説得している、やっと聞き入れてくれた様で横になった途端に
眠ったな
こんなにも精霊獣に愛された人族の少年か、フフフ
興味が湧くな
緊急治療室の扉が開き母シェリアスが出て来た
あらシェリル居たのね、あの子だけど無事に蘇生したわ、とても不思議だったけどね
まさか人族が精霊の様に精霊玉の様な現象を起こす何て信じられない事ね
それで、あの少年は誰なの?それにその子の事もね
その後、母シェリアスに出来事を話したのだが…
そんな事は信じられないわね、精霊に精霊獣に妖精達
何それ……その顔は作り話では無く?本当なのね!
ふ〜ん、私の精霊は反応しなかったわねぇ…
それにしても、ユニコーンラヴィか!絶滅した精霊獣
本物に会える何てねぇ、可愛いのねぇ
手触りも経験が無いわね、最高よ♡
母さん、寝ているのだから余り触っては駄目!
はいはい、でもこの子達の事は王城にも報告しないとね
その辺の事は母さんに頼むよ、私はこの子達を見てないとだからね
はいはい、あの子の事だけどね命は取り留めたわ
でも…あの傷はスピリッツァーに襲われた跡が有った
だから才能、スキルや魔力を持ってかれた可能性もね
スピリッツアーか、あの辺には居ないはずなのに…
何にせよ、あの子が目を覚まさないと何も分からない
そうね、治療は成功よ!ただ傷、体や精神のダメージが大き過ぎね、目を覚ますのは何時か分からないわ
そうか…だったらブランはどうしようか?
あら、名前を聞いたのねブランちゃんね可愛い名前ね
う〜ん家に連れて保護したらどうかしら?
そうだな、後は母さんに任せて先に帰る事にするよ
ブランもちゃんとした所で休ませたい
そうね、後は任せなさい
ふむ、変わった子ね、精霊獣に愛される人族…か
私達エルフにとって貴方は………ま、いいか
今はゆっくり休みなさい、目が覚めたら話を聞かせて頂戴
ブランの種族がここで判明しました
精霊獣です、詳細は話しが進む度に明かされて行きます…多分