表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

一風変わった婚約破棄

婚約破棄は超難関!

作者: BrainOfKeios

学園の卒業パーティの席でそれは始まった。


「俺は真の愛のため公爵令嬢レイとの婚約を破棄して、伯爵家令嬢フランと婚約を結ぶ!!」


「王子、何故でしょうか?そして本当に婚約破棄をやるのですか?」


「すまん、レイよ。お前には悪いとは思うが、俺はフランとの間に真の愛を見つけたのだ!!」


「王子、婚約破棄でなくても第二夫人であるとか、方法があると思うのですが、よりにもよって婚約破棄は…」


「おれは真の愛に目覚めたのだ!、そんないい加減なことは許されぬ!」


「王子、王子の覚悟はわかりました。」


「覚悟?一体何のことだ?」


「王子、それでは婚約破棄を行うため、この私の持つ婚約の証で

ある腕輪に血をかけそして「俺は婚約をやめるぞ!!」 と叫んでもらえますか?」


「一体なんだそれは?」


「いえ、婚約破棄のための儀式ですが?」


「まあいい、それで破棄できるのだな、なら早く腕輪を渡せ」


「はいどうぞ、いくら婚約が破棄され関係なくなるとはいえ、幼少よりのおつきあいのある王子の

ご健闘をお祈りしています。」


「何だ、一体 まあいい 「俺は、婚約をやめるぞ!!」 」


王子は、指を歯で切り、レイより渡された腕輪に血をかけて高らかに宣言した!!


「その願い、聞き届けた。そのもの婚約破棄のための試練を受けるが良い!」


空から声と光、そして扉が降ってきた。


「え?何だこれは?」


「え、王子まさか何も知らずに婚約破棄の儀式をやったのですか?」


「何だそれは?」


「王家の者の婚約は、勝手に破棄されることがないよう、そしてどうしても破棄したい場合は、

婚約破棄の塔という魔物の住む地上999階建の塔を登って証をとってくることになっているのですが?」


「そんなの知らんぞ?」


「え?覚悟も準備もなしに破棄しちゃったんですか?これ儀式始まったら数分後に強制転移で

今持っているものしか持ち込めないんですよ・・・」


「え?・・・」


「今より儀式を始める。そのものの今持っている所有物のみ持ち込みを認める。

ん?服とキュウリだけか?」


「「キュウリ?」」


「俺の好物だが何か?」

王子は気軽に言った


「試練の始まりだ!行け若者よ!婚約破棄のための試練に打ち勝つまで」


王子が光となりそして扉の向こうに消え扉が消えた。


そして上から何かが降ってきた。


「レディース アンド ジェントルマン さあ突然始まりました。二百年ぶりの婚約破棄の塔の試練!!

実況は私、この世界の主神 バッテラ と 今回婚約を破棄されちゃった 公爵令嬢レンちゃんでお送りします。 」


「えっと主神様?」


「そうだよ、ぼく主神、いやぁ キュウリ一本で試練に挑む勇者が現れるとは思って見なかったから

本来の担当の神に変わってきちゃった。」


「来ちゃったって・・・」


何故か立体映像がパーティ会場の中央に!!


「まあそれはいいので、おっと第一の試練 スライムと王子がぶつかったぁ!!

王子の服が溶ける溶ける。あーこれは放送禁止だ!!」


自動で股間にかかるキュウリマーク。


「おっとキュウリ大好きっこだけあってあれもキュウリ並みの細さだ!!」


「神様、流石にそれはひどいですわ!!」


「でもあんなのだと折れそうでダメでしょ」


「えっと・・・」


「おーっと手に持ったキュウリ 、ここ重要ね、自前のキュウリじゃなくて手に持ったキュウリでスライムの核をぶっ刺した。」


ぶしゃーと白濁液を吐き出しつつ小さくなっていくスライム。


「おーすごい。キュウリへの愛、ここに極まれり!!クリティカルでやるとはすごいなぁ。よしこの偉業をたたえて

キュウリに祝福をあげよう!!、さあ今から今からお前は無限(仮)に進化する神剣キュウリだ!!」


キュウリが光り輝く出した!!


「さあこれで、気を抜いてもらっては困る。今のスライムは、練習用D社型スライム。本物のスライムと違い雑魚の雑魚

さあ次の魔物は倒せるかな!!」


「えっと神様、さすがに王子が死んだらまずいのですが・・・」


「あーこれぶっちゃけ仮想空間だから、死んでも何度でも生き返れる。」


「え?死なない?」


「そうそう、何があっても1階に神剣キュウリ以外、最初の状態に巻き戻って生き返るから、平気平気!」


「神様、すいませんがどのくらいで王子は・・・」


「おーっと 目を離しているスキに王子のお尻に角付き兎が刺さった!!これは痛い。悶絶だぁ」


「あー王子のお尻が!!」


「そこに追い打ちで何故か10階のボス 首切り兎がやってきたー これは王子大ピンチ!!」


「王子逃げてー!!」


残念、王子は首をかられて死んでしまった。


「王子が・・・」


「ほい、ポチッとな。」


神がボタンを押すと、スタート地点に立つキョトンとした顔の王子が・・・


「え?本当に生き返った?」


「だから言ったでしょ?なのでいくら死んでも平気平気!!」


「えっと神様つかぬ事を聞くのですが、これどのくらい時間がかかるのでしょうか?」


「うーんこのペースなら1万年くらいかな。いやーこれからの冒険を見るのがたのしみー」


「神様それでは私たちも皆死んでしまいます。何とからなないでしょうか?」


「もしかして気がついてない? オーディエンスいない番組なんてクズじゃん」


「え?」


「この場にいる皆も含め結界に入ってて、結界の中の一年は外の0.01秒なので

みんないつまでも観戦を楽しめるね。あー食事はみんな食べなくてもいいようにしたから」


「え・・・」


「さあみんなで王子が生還するまで楽しく観戦しよう!!」


そして数万年後


「あーとうとう最後の部屋に!!」


「いけ王子、早く終わらせてくれ!!」

「もうこりごりだぁ」

「何もかも皆懐かしい」


「一人おかしいやついるみたいだけど、まあいいや!さあ最終局面!王子は・・・ってあれ?」


「あれーーーーーーー」


王子は最後の落とし穴トラップに引っかかり落ちて消えた


「これが本当の落ちだね、ハハハハハ」


王子が攻略を終えるまであと何年かかるのか?

それは誰も知らない。



おまけその1 爆笑、周回事例集


1・薄くなるトラップ


「なになに、ここを通る者、かみを失わん? いやここを抜ければ次の回の階段が見えてるし

今更神を失うも何もないだろう」


ーーーーー


「おーっと王子が例のトラッップ回廊に入った!!」

「神様、このトラップは?」


もう慣れた者で公女もノリノリである。


「ここはなんと、一歩進むごとに1本、二歩で2本、三歩で4本 神が失われるというトラップ。」


「え?そのぐらいなら?」


「このトラップの恐ろしいのは、歩けば歩くほどその効果が高まり、20歩ほど歩いた暁には

100万本の髪が失われるのだ」


「え?それだとこの回廊を抜ける前に王子は、髪が不自由に?」


「そうだ、そしてこの呪いは周回に持ち越される。」


「それはひどい!!」


「さぁ何歩目で気がつくかな」


2・男色スライム


「とうとう勇者が魔の30Fに到着、以前次の回想は、魔の回想とお聞きしていましたが、

さぁ一体どういうトラップが!!」


「いやいやこの階層はトラップじゃないよ」


「では一体?」


「ちょうど王子がこの階層の魔物に出会ったので見ていればわかるよ」



ーーーーーー


「なんだ、拍子抜けだな30階にもなってまたスライムか!

もうスライムごとき目をつぶっていても倒せ・・・」


ーーーーーー


「おーっと、スライムが王子のお尻に取り付いた!!」

そしてズボンがじわじわ溶けていく」


「王子様、頑張ってますが何度刺してもスライムが死にませんが、神様これは一体?」


「あーちょっと特殊なものがあるけど、これが本当のスライムだよ」


「本当のスライム?」


「そう、本当のスライムは、物理攻撃は一切効果がなく、魔法で薙ぎ払うか

松明を押し当てるぐらいしかないんだよ」


「ではこのままだと王子は?」


「負けるだろうね。それもこれ以上なく最悪な形で・・・と動きが出たな」


「あれ?王子のお尻に取り付いているスライムが小さくなっていってますが

これはスライムを倒したのでしょうか?」


「違う違う、どうなってるのかカメラを透視カメラに切り替えてと」


「え?スライムがお尻から体に入っていってる?」


「そうこのスライムが恐ろしいのは、体内に入って中からじわじわ相手を殺すという点」


「それは怖いですが、あの感じだとすぐに王子が死ぬのでわ?」


「そこがこのスライムの面白いところさ、さあお腹に入ったスライムが撒く媚薬の効果が出てくるかな?

おー恍惚の表情で悶絶を始めたー 気持ち悪いからモザイクモザイク」


「神様、ちなみにこのスライムに捕まるとどのくらいで?」


「そうだねぇ、最低でも1週間はああだね。」


「嫌すぎる階層ですね。」


「だからいったでしょ、魔の階層だって、ハハハハハ」


「助かる方法は?」


「体内に入られた時点でゲームオーバです。」


「絵面汚いので見るのやめてもいいですか?」


「ああ、乙女の目にこれは目の毒だからね。次の集会までは休憩ってことで

ではまた来週〜」


おまけその2 クリア後の黄金世代について



「主神様の加護ってさすがと言うかすごいよな」




「だな、結局中で100万年かかったけど外でたら7日間しか経ってないんだよな。」


「それもすごいけど、王子は巻き戻し繰り返してたからあれだけど、俺たちは100万年分

の成果そのまま残ってるもんな。」


「そうそう、それ最初は何この拷問とか思って20万年ぐらいロスしたけど、王子が新しい場所

にたどり着くまでは自由で何やってもいいってわかってからすごかったよな。」


「食事も睡眠もいらない。怪我しても即時治るしむしろ死ねない。一定以下に正気度が下がると自動で治癒とか、

修行や思索には最高の場所だったよな。」


「問題は、外部の情報がないから30万年ぐらい経った頃には皆に飽きが出たことだったよな。」


「あの時結界の外の世界が透けて見える、つまり魔法で城の大図書館の本を取り寄せればいい

って思いついたやつ天才だったよな。」


「あれがなきゃみんなダレてたよな」


「おかげで王子以外は、伝説の勇者や賢者を超えて、みんな昇神しちゃったんだよなぁ」


「そういえば最初に神に至った沖田伯爵ひどかったよねぇ。」


「そうそう、船に乗りたいがために自分専用の異界を作ろうとして世界創造しちゃって

うっかり神になっちゃったんだったよね。あれはひどかったから今でも覚えてるよ」


「結局最後の方はみんなでいかに面白い世界を作るかって遊びにハマっちゃって・・って

そういえばお前が最後に作った世界、あれはひどすぎないか?」


「あーエターナル幼女が収めてる王国とか、男の娘が収めてる国があるやつか?」


「あれはその世界の人かわいそうすぎるだろ」


「いいじゃん、特徴付けただけで食料も豊富で特に強い魔物もいない平和な世界なんだから。」


「まあ、お前が主神の世界だからしょうがないか、ハハハハハ」


「で、思うんだが実はこれ、王子はダシにされただけで、管理者が足りない神界の迂遠なリクルート

だったんじゃないかなって・・・」


「・・・」

これ何年かかるか作者の目を持ってしても見えぬ!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 髪の毛とまつ毛の長い美女が、沖田辺境伯を呼んでるのですかね。 『波動砲発射』
[良い点] サクサク読めて楽しかったです。 [気になる点] 沖田艦長がいる
[一言] 発狂防止機能はついているのでしょうか? それが無いとかなりの観客が発狂してしまいそうで怖いです。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ