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君と眺める初日の出

作者: 瞭明

「冬のあしあと」企画 参加作品です。

どこから来たのか

どこへ行くのか

君はそこへいるのか

口を塞いだ霧と足跡



ここはどこなのか

君は誰なのか

僕は誰なのか

答えてはくれぬ霧と足跡



空にかかるオーロラ

西に見えるヴィーナス

首から下げた宝石

(まばた)きすれば全て幻



地を這う赤い跡

辺り一面の荒野

首から下がる君の腕

足下から聴こえる叫び声



耳にかかる吐息

抱き寄せる腕

大きくなる鼓動

ぼんやりした温もり



このだだっ広い宇宙の中で

僕らは小さな声をあげた

この大いなる太陽の下で

僕らは必死に抗った

この母なる地球の上で

僕らは大きな罪を犯した

このちっぽけな場所の中心で

僕は全ての悪をしょいこんだ



僕らは何度も道を踏み外す

足跡ははっきり残されているのに

光というまじないで誤魔化すから

今年もまた誤魔化すだろう



ほら来た

手をぎゅっと握りしめて

君と眺める初日の出

新年から暗い感じで申し訳ありません。

この作品、「君」が生きているか亡くなっているかで意見が分かれるそうです。正解は読者様方の心の中に。

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― 新着の感想 ―
[一言] どんなに頑張っても、うまくいかない時というのはありますよね。 それでも今まで歩き続けたぶんの重みはちゃんと残っているわけです。前に進んだり、うっかり後退していたり、それでも歩き続けることにき…
[良い点] また見つかった。 なにが? 良作。 霧に隠れた素敵な作品がさ。 ごちそうさまでした。
[良い点]  韻を踏んでいる感じで読める詩でした。  「首から下げた宝石」を「首から下げたプレシャス(ストーン)」と読みたくなる感じです。 [気になる点]  初日の出を新しい年と考えて、失敗を繰り返し…
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