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主人公、初の従者召喚を試みる

「さて、次に従者召喚をしましょう!なんと、初回ボーナスとして何のコストもなく従者が召喚できちゃいます!やったねっ!」


「従者召喚?」


俺は首をかしげる。さっきの説明の中にはそんな話はなかったはずだ。


「ああ、まだ説明ができてませんでしたね!従者召喚とは、ガバナーの忠実な腹心、代行者、戦闘、治世、そして夜のお供などなど、というとても大事な存在なのです!」


「うん、夜のお供っていうのが引っかかったが・・・まぁ、要するに大事な仲間ってことだな。」


「いえいえ、もはや仲間という次元ではありませよぉ。仲間というよりは家族、恋人といったほうがしっくりきますねぇ。ガバナーの方々の中にはモノ扱いするようなひどい人もいますけど・・・」


何にせよ、助かる話だ。俺一人じゃあとてもじゃないけどここからどうしていけばいいのか悩んでたところだ。この辺一帯の開拓をしなければならないといっても、身一つの俺ではとても無理な話。もっと手数がいる。それも優秀な手数が。


「じゃあ、さっそく始めよう。俺は何をすればいいんだ?」


「って、ちょっと、反応軽いなぁ・・・えーっとですね。キャッスルコアに対して生み出したい従者をイメージすればいいんですよ。ああ、人種は何でもOKですよ?人間、亜人、獣人、魔族、なんでもOKです!初回限定ですけどね。」


まぁ、今後生み出す従者の説明はあとでしっかり聞き出そう。


ただ、一人目のイメージは出来上がっていた。こんな過酷な環境でも弱音を吐かずに目標に向かって邁進できる精神を持ち、そして様々な状況下でもオールマイティーに活動できる汎用性と柔軟性を持った存在。あと、可能なら女性で頼む。


俺はキャッスルコアに対してイメージを伝えて言葉を発した。


「来てくれ。俺の記念すべき第一の従者よ。」


すると、キャッスルコアから光が放たれ、1人の少女が表れた。

茶色い髪に小柄な体系、そしてなぜか胸は大きい・・・しかしその顔はといえば・・・


「みっ、ミヨちゃん??」


そう、俺の大好きなアイドルグループでセンターを務める美少女、ミヨちゃんとそっくりな外見の少女がそこにいた。しかし、なぜかメイド姿をしている。


「これはまた・・・大した趣味と申しますか、願望・妄想と申しますか・・・やったねっ!」


「シーラ、言いたいことは分るが、そこでやめておいてくれるか?俺もかなり動揺している。」


まさか、25歳にもなって俺の心の中にこんな願望、いや妄想?が強くあったとは・・・

ここまではっきりと再現した従者が召喚されたとなると、これが俺の願望・妄想と取られても否定のしようがない。


とはいえ、とりあえず彼女に自己紹介しないことには始まらない。彼女は召喚されてからまだ一言も発していない。


「初めまして。俺の名前は朝霧カイト。」


すると、彼女も俺に視線を向けて自己紹介を始めた。


「はい。あなたをマスターと認識しました。私は魔導戦闘型ホムンクルス Type αです。」


「すまん、なんだその・・・魔導戦闘型ホムンクルス?シーラ、知ってるか?」


「魔導戦闘型ホムンクルスというのは、魔法が使えるホムンクルスですねぇ。汎用性に優れ、どんな場面でも結果が期待できる優秀な従者ですよぉ。おそらく、ランクとしてはAランクは堅いかと♪」


「んん??ホムンクルス?それにランク?なんだそれは?」


「ああ、ホムンクルスっていうのは人工的に作られた人間とお考えください。ランクとは、生物の強さを表す基準みたいなもので、SS~Dまでの6段階評価です。SSやSは通常化け物クラスと認識されているので、その次のレベルといったところですね。」


「なんか、そのホムンクルスっていうのだけで、かなり倫理的に問題がありそうだな・・・人間のように命があるんだよな?」


「勿論です!だから大事にしてあげてくださいね?」


「ああ、そういう話なら勿論だ。」


「そういえば、お前にはまだ名前がないのか?」


「はい、マスター。従者の名前はマスターがつけるものです。」


「では、名前を付けてあげないとな。お前の名前はミヨだ。よろしくな、ミヨ。」


すると、ミヨは自分の名前を小さく復唱する。


「ミヨ・・・私の名前はミヨ・・・」


あれ、もしかして気に入らなかったかな?と少し不安を覚えた。


「すまん、もしかしたら名前が気に入らなかったか?他の名前でも構わないが。」


「いえ、良いなです。ありがとうございます。マスター」


ミヨは優しく微笑んだ。


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