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主人公、電気の必要性を痛感する

さて、次に向かったのは土器づくりを行っている窯だ。今も20名の人間の兵士たちが土器づくりをしている。ちなみに、ろくろなんてものはないから、粘土を蛇のように細長くしたものを巻きつけてツボを作ったりしている。


「結構形を作るのに時間がかかるんだな。」

「まぁ、仕方ないですな。」

「ちなみに、一日に一人当たり何個の土器を作れるんだ?」


勿論、形だけ作るという意味である。その後窯で焼いて冷まして…という工程が残っている。


「まぁ、大体2個から3個ほどでしょうかね。」

「なるほどな」


といって買おうと思ったのは言うまでもなくろくろである。ただ、やはりというべきか、電動式だった。流石にネットで買えるプロでも使えるようなものとなるといい値段がする。


俺は10万円のろくろを5つ購入した。しめて50万円だ。


そして、電動式のろくろを買っても何の役にも立たない。発電機が必要だ。


調べてみれば、やはり同じく10万円で、お鍋のガスコンロで使うガスボンベを燃料とした発電機を購入することにした。これなら取り換えも簡単だ。この発電機を予備も含めて3台購入し、ガスボンベを5万円相当分購入する。ガスボンベは1本あたり100円程度で購入できたので、500本はある計算だ。


発電機はガスボンベ2本で1時間持つようだ。1日8時間労働として、予備も兼ねて10本消費すると考え、さらに発電機は2台使用される前提で考えた場合、ガスボンベの1日の消費本数は20本。ガスボンベは500本あるから25日は持つ計算になる。まぁ、1か月ちかく持てば、またその時考えればいいか。


さて、早速発電機を動かし、発電機から電動ろくろに電気供給してろくろを回してみる。


「おおおおおおおおお!」

「すっ、すごい…こんな道具があったとは…」


一斉に驚く作業者たち。無理もない。日本で言えば縄文・弥生土器のつくり方から一気に現代の製造方法に切り替わったのだから技術革新が半端ない。


「最初は使い方に戸惑うだろうが、いずれ使い方に慣れて今以上に多くの土器を作ることができるようになる。頑張ってくれ。」


「はいっ!」


ちなみに、だが、われわれ日本人が使っているのは陶器で、土器を使っている人はいないと思うが、そもそも土器と陶器の違いは焼く温度による。陶器は1100度~1200度の温度で焼いたものだ。そういう意味では、カイト領の窯は既に1100度で焼ける環境にはあるから、陶器と呼んでいいのだろう。


というわけで…


「それと、これからは焼き物のことを土器じゃなくて陶器と呼ぶからな」

「はいっ!」


そこで、「違いは何ですか?」と聞かれないあたりが、俺が作った従順な兵士だから、ということなのかもしれない。


しかし、電動式のくぎ打ち機に続き、電動式のろくろときたか。当面は発電機でしのぐとしても、本格的に発電・蓄電・送電を考えなければならないかもしれない。自分が思っていた以上に電気の恩恵は計り知れない。


さて、次に向かったのは木炭造りの窯だが、ここではあまり道具を欲しいという需要はないようだ。


どちらかというと、窯が不足しているのかもしれないな。それに、陶器づくりをしていたメンバーも、ろくろがそもそも5台しかないので、15名は空きができるだろ。そのメンバーを使って窯づくりをしてもいいかもしれない。


「なぁ、今窯の数は3つだろ?数を増やそうか。」

「そうですなぁ。確かに窯が最近不足してきてますからなぁ。」


今あるのは、バティスタが使っている鍛冶用の窯、それに陶器づくりとレンガ造りを兼ねた窯、そして最後が木炭造り用の窯だった。


いずれの窯もフル稼働状態だから、それぞれ追加で1つずつあってもいいだろう。


「じゃあ、陶器づくりで手の空く人員を窯づくりに回してくれ。」

「了解。それにしてもカイト様は人使いが荒い荒い…」

「…そのうち休ませるよ?」

「期待しないで待ってますわ。」


さて、俺とデュークは最後の作業場、家づくりの現場に向かった。


ここでも日々新しい家ができている。エルフたちに木を切ってもらい、それを運んで家を建てる。家の建設ではかなりの道具が必要だろうと思ったが、まさにその通り。


「うん、素人の俺が見ただけでも、鋸、ハンマー、カンナ、釘は必要だな」

「鋸とカンナは助かりますね。今は寝るのも痛くて痛くて・・・」


というのも、カンナも鋸もないから木を板にできないのである。よって、カイト領の家の床はデコボコしている。何とか斧で木を割った面で床を作ってはいるが…それが逆に木の棘を生み出す始末でたちが悪い。


「できれば、すでに立てた家の床も改善してくれ。俺も同じくちゃんとした床で寝たい。」

「承知!」


というわけで、それらの道具も購入した。電子機器が無かったこともあってか、数量の割には安く済んだ。20万円程度だろうか。


さて、デュークと別れてこれまでの購入金額を足し合わせると…


「まだ165万円か。意外とかからなかったな。」


インターネットもしたので、残りのAPは120pt。かなりまだ余裕がある。

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