表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

17/38

主人公、洞窟の出入り口を封鎖する。

さて、総勢260名で5か所の出入り口を攻めるということは、1か所あたり52名という計算になる。そこにウッドゴーレムとストーンゴーレムが1体ずつ付くという恰好だ。

5か所はそれぞれ信頼がおけるリーダーを立てている。


1か所目:俺とミヨ

2か所目:デューク

3か所目:バティスタ

4か所目:ビシス

5か所目:ヌイ


という布陣だ。


俺のところが若干優遇されている気がしないでもないが、仕方ない。なんせ俺は指揮ができないのだから。


俺とミヨが担当する出入り口付近にはゴブリンの兵士が10名ほど警備にあたっていた。見方を呼ばれてしまっては大変なことになるが、あまり深く考えなくてもいい。この場この時における瞬間的な戦力で言えば、俺たちのほうが上だ。だからある程度近づいたら一斉に襲いかかればいい。


「かかれ」


ミヨの掛け声に応じて一斉に52人+ゴーレム2体が入り口に殺到する。


『ぎゃっ』

『ぎゅぎょっ』


ゴブリンたちは瞬く間に人間と獣人の兵士たちによって掃討された。やはり鉄の武器は殺傷力が高い。ボロを纏っただけのゴブリンではその攻撃を防ぎようがなく、いとも簡単に刃物がゴブリンの体に入っていく。


「ストーンゴーレム、入り口を塞ぎなさい」


ミヨは入り口のゴブリンを掃討できたと確認すると、素早くストーンゴーレムに指令を出す。その命令に応じてズシン、ズシンと重量感のある足音でストーンゴーレムが入り口に近づいていき、


ドシン


入り口に背もたれするような恰好でうんこ座りした。


だが、ゴブリンたちも何もしないわけではない。ゴーレムをなんとかどかそうと、押したり棍棒で殴ったりしているようだ。だが、全くストーンゴーレムには歯が立たない。


そして、ウッドゴーレムが追い打ちをかけるようにしてストーンゴーレムを洞窟に押し付けた。重量1トンにもなるストーンゴーレムの重量に加えてウッドゴーレムの怪力で抑え込むのだ、狭い洞窟で何人のゴブリンが懸命に押しているのかわからないが、力で勝てるはずがない。


さぁ、これでこの拠点の制圧は完成した。そして、続々とほかの拠点でも同様に制圧に成功したという情報が獣人族によって届けられた。


獣人族の特徴はやはり身体能力の高さだ。単純にかけっこしたら犬族、猫族、兎族は人間の兵士よりはるかに速く駆けることができる。ただ、


「情報伝達のためにハーピー連れてこればよかったな」


うん、ハーピーが飛んで伝えて行ってくれたほうがもっと早かったはず・・・と思ったが、まあ仕方ない。ハーピーにはカイト領を上空から見守り、敵襲に備えるという任務を与えていたから仕方ない。


まぁ、ハーピーのことはともかく、これで洞窟の出入り口の制圧は完成した。次のステップに進むとする。


「ミヨ、それじゃあ、次のステップに行こうか。」


「はい、マスター。」


ミヨはドワーフに命じて火のついた木炭をストーンゴーレムが作った股の隙間から洞窟にどんどん投げ入れ始めた。木炭は腐るほど持ってきている。次々に火のついた木炭を投げ入れたかと思うと、人間の兵士たちが巨大な団扇で風を送り始める。勿論、エルフたちも風魔法が使えるものは風魔法を使って洞窟内に風を送り始める。


酸素を送り届けられた木炭は洞窟の入り口付近でもしっかりと燃えてくれた。


『ぎょぁぁぁぁ』

『ぎゃぁぁぁぁ』

『ぐぅぅぅぅ』


恐らくゴブリンたちの絶叫する声だろう。もしかしたら木炭が出す火の粉がゴブリンのボロ切れのような服に引火したのかもしれない。

俺のいる場所以外の4か所でも、同様の作戦が展開中だ。さて、どの程度ゴブリンたちを倒せるのか楽しみだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ