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主人公、キャッスルコアを破壊する

「そういえばさ、キャッスルコアを破壊されるとガバナーはどうなっちゃうんだ?死ぬのか?」


情報を大事にしているはずの俺だが、そういえばちゃんと聞いていなかったとふと気づいた。


それを聞く相手は勿論シーラである。今、まさにブルに同行してキャッスルコアを破壊しに向かうところであった。


「うーんとですね、とりあえずキャッスルコアを破壊されてもガバナー自体は死にませんねぇ。ただ、それ以外のコア、例えばソルジャーコアとか、アーティファクトコアとか、そういったものはもう使えなくなります。簡単に言えば、ただの転生者に成り下がるということですかね。あと、ガバナーのスキルは継続して利用可能です。」


ふむ、なるほどね。死なないというのは良い話なのか悪い話なのか。


自分の身に置き換えて考えれば、勿論良い話だが、ザシュの件で言えばいい話とは言えない。もしもキャッスルコアを破壊されればガバナーも死ぬという話だったら、ブルがキャッスルコアを破壊すればそれでおしまいだ。わざわざ洞窟を攻める必要はない。


だが、ソルジャーコアを無力化できるというのは良いニュースだ。うまくいけばザシュはこれ以上兵士を作ることはできなくなる。


さて、俺のほうも作業は大詰めだ。


既に6体のストーンゴーレムの製造は終わった。ブルがキャッスルコアを破壊したという報告を受けたら直ちにザシュの洞窟に急行する。


ザシュの洞窟に向かう陣容は以下の通りだ。


ドワーフ:15人

エルフ:30人

人間:150人

犬族:20人

兎族:20人

猫族:25人

ウッドゴーレム:5体

ストーンゴーレム:6体


合計:260人 + ゴーレム11体


これを5か所の洞窟の出入り口に均等に割り振る。

万が一ストーンゴーレムが撃破されることを想定してストーンゴーレムは1体多めに製造してある。ウッドゴーレムは木炭などの資材運びだ。


作戦はこうだ。


出入り口のゴブリンの兵士たちを速やかに掃討し、ストーンゴーレムが入り口にうんこ座りして出入り口を塞ぐ。ストーンゴーレムは5メートルはある巨大な体をしているから、出入り口を十分塞げる。


ちなみに、ポイントはうんこ座りである。そうすることで洞窟への空洞をわずかに作っておく。といっても、勿論ゴブリンが出入りできるほどの大きさではない。あくまで熱風を洞窟内に送り届けるための空洞だ。


次に、ドワーフたちが速やかにストーンゴーレムの作った空洞付近で木炭に火をつける。ある程度火がついてきたら、エルフは風の属性魔法で、人間たちは巨大な団扇で風を送り、洞窟内に熱風を送り付けるという戦法だ。ちなみに、風を送る目的は木炭に酸素を供給することでもある。


ちなみに、ゴブリンたちは夜は寝床の洞窟に帰っていくという話を聞いているので、ほぼすべての兵士が今は洞窟内にいるはずだ。


ここまで段取りを立て、あとはブルの報告を待つのみ。


「うまくいってくれよ?」


これがこの世界に来て初めての戦闘になる。直接手にかけるわけではないが、初めて敵を殺すことになる。勿論、失敗すればこちらに被害も出るだろう。


だが、状況的にはこちらが有利なはず・・・と自分を言い聞かせる。


しばらくして、ブルの配下の者から連絡が入った。


「カイト様。無事、キャッスルコアを破壊しました。」


「よし!では、計画通り進めるぞ?全軍出発だ!」


「「「応!」」」


カイト領の精鋭260名がザシュの洞窟に急行する。精鋭といっても大した装備をしているものはいない。ボロボロの服に一張羅の鉄の武器を持つ集団。

だが、皆の眼はやる気に満ち溢れていた。


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