ザシュ、この世界を堪能する
『何とも良い世界ではないか。』
ザシュはそう思った。
配下を増やすために、配下のゴブリンのために人間の女という苗床を用意する必要はない。それらは全てザシュ自らの性欲を満たすためだけに存在すればよい。
ただ純粋に己の欲望のままに人間の女を犯していく。その人間の女どもも拘束する必要はなく、命じれば自ら股を開く。
今もザシュの周りには10人ほどの女が荒い息を立てて寝転んでいた。人間の女の兵士が300人とは、ザシュにとっては良い性奴隷に過ぎなかった。
唯一、気に入らないのは人間の女どもが泣き叫ぶところを犯すという楽しみがないことだろうか。奴らは従順すぎる。
食料についても実に楽なものだ。配下のゴブリン、それにまだ手を付けていない人間の兵士に探しに行かせればいいのだ。
幸いなことにザシュが今いる森には食料が豊富にあった。仮に食料が足りなかったとしても収穫がゼロではあるまい。自分はそれを食い、自分以外の者が我慢すればいいだけの話。
『しかし、このスキルは中々使う機会がないな。』
ザシュに与えられたガバナーとしてのスキル。それはある意味ゴブリンらしいといえばゴブリンらしいともいえる。スキルの名は、
“凌辱支配”
性的に凌辱した相手を意のままに操る能力である。何とも下衆な能力だが、こと異性に対しては恐ろしいほどの力を持っている。一度発動してしまえば、その女性はザシュの命令に絶対服従だ。
ザシュの周りにいる10人の女性のうちの一人はあの神殿のガイド。だが、彼女はもはやザシュの術中に落ちており、抵抗することもなくザシュに犯される毎日を送っている。
ザシュは居住地を探し求め、洞窟を見つけた。そして、その洞窟を掘り進め、今では配下全員が住まう場所となっている。
キャッスルコアがある位置からはかなり離れており、ここはキャッスルコアの領地認識の範囲外だ。勿論、キャッスルコアを守らなければならないという話は神殿のガイドから聞いていたので、ザシュはキャッスルコアを地面に埋め、ザシュ達以外にはわからないようにしている。
さて、その洞窟だが、人間にとっては生活する環境として劣悪だ。確かに洞窟は雨風はしのげる。ただし、残飯や排泄物を処理する場所がなく、さらに湿気が高くて通気性も悪い。したがって、疫病などが蔓延するリスクが非常に高い。
「ごほっ、ごほっ」
従って、このように体調を崩す人間の女性が後を絶たない。
『ふん、またか。だがどうでもいい。替えはいくらでもある。』
既に300人いた人間の兵士は150人にまでその数を減らしていた。そしてレベルアップの仕組みを神殿のガイドから聞いていたザシュは死ぬ間際の彼女たちを病で死なせるわけではなく、殺した。そして、転生してから1か月目の今のザシュのステータスは以下の通りだ。
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ザシュ
Lv:4
HP:500
MP:400
AP:100
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ザシュはカイトの存在など知る由もないが、カイトと比べればその実力差が分かるだろう。
そして、彼の軍勢はゴブリンだけでも1,500人規模にまで膨らんでいた。数だけで見れば、実にカイト領の兵数の約3倍になる。
兵数はそれだけで力だ。いくら装備が整い経験豊富な兵士だったとしても、自分たちの数倍の敵を前にしては対処が難しい。
さて、そんなザシュの軍勢には現在一つの問題があった。
『これ以上の軍勢を維持するためには食料が足りん』
ザシュ達の食料調達方法は野生の獣を狩るか、植物を採取するしかない。
彼らは農場や牧場を運営することがないのだ。それはできないというより、食料は奪うものだという考え方の違いといったほうがいい。
人間で言うならば、農耕民族と狩猟民族の差だろうか。尤も、狩猟民族といっても家畜を飼う民族もいるから、ゴブリンと同列に扱うのはいささか語弊を生みそうだ。
というわけで、食料問題を解決すべく、ザシュは配下のゴブリンに命じて探索範囲を広げてはいる。
だが、探索範囲を広げたことで、別の問題が発生していた。
『ザシュ様、報告があります。』
報告に来たのは1人のゴブリンジェネラルだ。




