ゴブリンのガバナー:ザシュ
ゴブリン
それは地球に住まうものからすれば、ファンタジー世界の産物である存在である。だがこの世界ではゴブリンという種族は確かに存在する。というか、この世界では地球を含め複数の世界とつながっており、それらの世界から転生されたガバナーがしのぎを削る世界。
というわけで、ゴブリンがガバナーとしてこの世界に手転生することだって不思議ではない。
『俺はまだ生きている?』
そのゴブリンは前世で確かに殺された記憶を持っていた。自分を殺したのはある高名な冒険者。ゴブリンロードにまで上り詰めた自分を殺した憎き相手。
今でもあの冒険者の顔を思い返すとはらわたが煮えくり返りそうになる。
さて、そんなゴブリンに声をかける存在がいた。
「ええ、あなたは一度死にましたが、この世界に転生されてきました。そう、支配者として君臨するために!」
『支配者?』
「ええ、私たちはそのような存在をガバナーと呼んでいます。あなたもその一人です。」
『ほぅ?詳しく聞かせろ。』
よく見れば自分に話しかけてきた存在は人間の女のようだ。いや、もしかしたら外見は人間だとしてもその内側はまた異なる種族なのかもしれない。だが、それは今はどうでもいい。ゴブリンはそう思った。
今は、新しく生まれ変わったこの世界で自分がどう生きられるのかを聞き出すほうが先だ。
一通りのことは聞いた。
『では、このキャッスルコアで領地を作ると?』
「左様でございます。」
『ソルジャーコアで兵士を作るのだな?』
「はい。初回ボーナスとして人間の兵士を300名作ることができますが、いかがしますか?」
『人間の兵士?』
ゴブリンはぴくんと反応した。何故自分を殺したにっくき人間を部下にしなければならないのか?と。いや、そもそもそいつらは自分に対して敵対する可能性があるのかないのか?
『それは俺の命令に忠実なのだろうな?』
「ソルジャーコアで作られた兵士は創造主であるあなた様に絶対服従です。」
『ふむ』
ゴブリンは考える。それなら使い道はある・・・と。
『男、女は俺が選べるのか?』
「勿論でございます。」
『では、さっそく兵士生産しよう。300名の人間の兵士はすべて女で生産する。』
「かしこ参りました。では・・・」
そういってゴブリンの前に女性の人間の兵士300人が表れる。みな、ゴブリンに対して片膝をついて命令を待っている。
それを見たゴブリンは愉悦に満ちた顔をしていた。あの人間どもが俺の前にひざまずいている、と。
『確か、MPで兵士を生産できるのだったな。早速同胞たちを作りたい。』
「それならお安い御用ですわ。あなた様の魔力は250あります。ゴブリンなら50名は生産できます。ホブゴブリン、ゴブリンジェネラルも生産できますがいかがしますか?」
『いや、今日はただのゴブリンでよい。では早速生産するとしよう。』
そして、人間の兵士の横にまた50体のゴブリンの兵士が表れた。
さて、ゴブリンは考えた。人間の兵士の生産の仕方を知った。そして同胞の生産の仕方も知った。あとはどうとでもなる・・・と。
そして、最初の命令を口にした。
『では、お前たち、俺の最初の命令だ。この女を拘束しろ。』
「「「「はっ!」」」」
『『『『承知!』』』』
顔を青くしたのは神殿のガイドである女性だ。名前はいいだろう。
「なっ!?何を?」
神殿のガイドは抵抗を試みるも、350人から囲まれては逃げるすべもない。しかも、ゴブリンは知らないことだったが、彼女はガバナーおよびその兵士には手が出せない。仮にこの場を切り抜けられる力があったとしても、それによって彼らを傷つけてしまうことは許されていないのだ。
よって、結果的に無抵抗のまま彼女はその辺の蔦で縛り上げられ、ゴブリンの前に差し出された。
『今から俺が何をするか、お前にはわかるか?』
ゴブリンは卑下た笑いを神殿のガイドに向けた。方や、神殿のガイドはガタガタと震えている。
「なっ、何をする気です?私はあなたの味方なのですよ?それなのにどうしてこのようなこと・・・」
『俺の味方だと?この俺、ザシュ様にとって味方とは同胞のゴブリンだけよ。それに俺は強い。あの強く憎き冒険者さえ現れなければ、今頃もっと多くの人間どもを喰らってやっていたところだ。ゆえに、お前の助けなどなくとも十分やっていけるわ。なぁに、ほかのガバナーとやらを殺していけばいいのだろう?』
確かにザシュと呼ばれるこのゴブリンロードは強かった。生まれてこの方負けたことは彼を殺した冒険者以外になく、それまで多くの人間を手にかけてきた。男は無残に殺し、女は凌辱し、孕ませ、苗床にし、そして勢力を拡大してきたのである。
『しかも、この世界では俺自らが同胞を作れるというではないか。』
人間から奪った女からしか仲間を増やせなかった時とは違う。あの時以上に強大なゴブリンの軍団を作ることができるだろう。
『であれば、お前のガイドとしての役割などもう終わりだ。あとはわしの慰み者としての生が残っているだけだな。』
そしてゆっくりと神殿のガイドに近づいていく。
「ひっ!?こっ、来ないで!」
だが、その願いは空しく、ザシュは神殿のガイドに近づくと、力づくで彼女の衣服をはぎ取りった。
「いやぁぁぁぁぁ」
神殿のガイドの悲鳴が鳴り響く。勿論、助けはない。そして、ザシュの手も止まらない。
神殿のガイドは散々にザシュに弄ばれ犯され凌辱され、ザシュの性欲を満足させた。
「あ・・・・あ・・・・」
神殿のガイドの眼は虚ろになり、体を起こす力はおろか、言葉を発する力もない。
『ふぅ、美味であった。さて、まだまだ転生初日だ。もっと頑張って俺を楽しませろよ?ふははははは』




