第六章 『決戦』
⒍ 『決戦』
場所は草原、向かい合うは二人の男。今、最強を賭けた闘いが幕を開ける! と、テレビ番組ならナレーションが入る場面なのだが――
「……なめやがって」
一秒もあれば、すぐに剣が届くであろう正面に、あぐらをかき、リラックススタイルを崩さない世界最強の男に、オレはたまらず悪態をついた。
たしかにセンカさんの提案通り、『動かずに闘う』を実行しなければ、世界最強の称号を持つものとしては、格好もつかないだろう。
だがしかし、言いだしっぺのセンカさんは「夕食の準備があるから」と、家の中に残り、闘いを見ようともしないので、提案を守る必要もないはずだ。
それとも本当に――
一歩も動かずに勝てる算段が、あるってのか?
ゴクリと緊張でノドを震わすオレに対し、目の前の男はリラックスの微笑みを崩さず立ち……いや、座りはだかる。それどころか、ヒラヒラと飛んできた蝶々達を頭や鼻の上に乗せて遊んでいる始末だ。
ただ……油断してるのは間違いない。だったら――
「意地でも動かして、ヒィヒィ言わせてやるぜ!」
そう言ってオレは、地面を蹴り上げる。
その動作を闘いのゴングとし、ついに世界最強を掴むための、最大の挑戦が始まった。
「これだけ短ければ、ほとんど字の文でも平気かな~」と考え、セリフはほとんど入れてません。
て、手抜きじゃないぞ~!




