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驚いている。まさか私にそこまで読まれているとは思ってもいなかったのだろう。

ただ、利用され殺されるなど獣人の誇りにかけてあってはならない。

嗚呼、キングオークの斧が迫っている。

最後にリュータに一矢報いて、一応主人のために死ねるならまあ良いだろう。

もう少しでまたみんなに会える・・でも、出来ることならもう少し生きたいな。でも、終わりだ。

迫る刃に目をつむった・・・。


「あれ?」


いつまでたっても、痛みが来ない。恐る恐る眼を開くとリュータに首を飛ばされたオークキングがいた。

オークキングを倒したということよりも真っ先に浮かんできたのは、

どうして私を助けたのだろう?そんな疑問だった。


「どうして私を助けたんですか、私は奴隷なのに、私は忌々しい獣人ですよ」

「・・・・・・・・・・・・・・」


リュータは何も言わなかった、ただただこぶしを握り締めて何かに耐えているようだった。

・・嗚呼、そうだ。私が奴隷として役に立たなかったから怒っているのだろう。


「ごめんなさい」

「何がだ」

「だから、私が奴隷として役に立たなかったから怒っているのでしょう?甘んじて罰を受けるわ」

パァァン

「ッ!」


痛い、でも、私は奴隷。失敗したのなら罰を受け入れるそういうもn「なんで?なんでだよ!なんでわからない!」????????意味がわからない、罰としてぶたれたかと思えば1発で終わりだし、リュータが泣いている・・・。


「あの、リュータ。本当にごめんなさい次はもう失敗しないから。捨てないでください」

「ッ!もういい!明日からはクエストに来るな。俺一人でいい。お前は宿でゆっくりしていろ」

「え?」

「命令だ。なぜ俺がぶったのか分かるまではおとなしくしていろ」

「なんで・・・」

「この話は終わりだ。帰るぞ」


その後リュータと私は一切話さずにギルドまで戻った。


「おかえりなさい、リュータ君・リーナさん。クエストはどうでs・・なにかあったんですか?」

「いえ、別に・・これがクロバー草、こっちがスライムの核です」

「え、えぇ。確かに。では、クエストの完了を認めます」

「では」

「ちょっと!・・いっちゃった。何だろうリュータ君がすごく怒ってた」





クソっ!!!!!

約束したのに、自分の身を大事にするって。

なんでだよ?奴隷だからってか?

ふざけんなよ!そんな理由がまかり通っていいわけがない。

さっきは思わず叩いてしまったが、リーナは何で叩かれたのか全く分かっていなかった。

自分がミスしたせいだと、そう言った彼女の顔は酷く怖かった。

まるでこの世の終わりの様な顔をしていた。

もうリーナにあんな顔させたくない。

でも、どうしたら・・・・・。俺に何が出来る?


「リーナ、先に部屋に言って休め」

「はい」


リーナと宿の前で別れた俺はギルドへと走った。


「シェーラさん!!!!!!」

「は、はい!」

「今すぐにSランクになるための条件を教えてください!」

「それは無理よ」

「何でですか?」

「ギルドの規則で、Sランク試験を受けられるのはAランクの冒険者だけなの」

「どうしてもSランクになりたいんです」

「だめです!」

「シェーラ教えてやれ」

「ギルドマスター!しかし!」

「責任は俺が持つ。小僧、本気なのだろ?」

「もちろん」

「分かりました。ハァ、これだから男は・・。いいですか、西門を出て18KMほど言ったところにある

 深淵のダンジョンをクリアしてきて下さい。そしたら晴れてSランクになります」

「ありがとうございます」

「いいですか、くれぐれも気をつけてください・・・って、もういない!」


今後しばらくはダンジョン探索を書けたらと思います。

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