追放
「ご自分のステータスを確認していただけましたか?
ちなみにこの世界のLV1の村人の能力の平均値は100、一人前冒険者ならLV30前後で平均500程です
レベルに上限はなく、レベルが上がるとステータスも上がります。
確認が終わったらステータスをお見せください」
hahahahahahaつんだなこれ、
村人以下のステータスとは・・・・
知識だけは日本の教育水準の高さのおかげだな。
「おぉ~!平均がLV1で1000とは、流石は勇者様ですな」
姫様の近くにいたハゲによれば憎きコウキ様はALL1000越えで、スキルも半端ないらしい。
何だよエクスカリバーって、あそこはポークピッツのくせに(怒)
それ以外のやつらも最低でもALL500ほどらしい。
スズはALL1500ほどだった、大方あのジジイが俺のステータスをスズに足したのだろう
俺のステータスの低さが逆に心配だが、これでスズが今すぐどうこうなることはないだろう。
「おい!お前で最後だ早くステータスを見せろ」
「このハ・・はいどうぞ」
危ない、危ないもう少しで連日ニュースで騒がれるところだった。
まぁ、こっちにもメディアがあるのか知らないが。
「な!このステータスは・・低い!村人以下ではないか!」
「ざまー見ろ」「罰が当たったんだ」「ゴミのようだ」
おい、聞こえてるぞ。最後のやつはムスカ大佐かよ・・
「リュウ君・・・・」
「静かにお願いします。大丈夫ですよ訓練を積んでレベルを上げれば強くなれますから、
さて、隣の部屋でお父様がお待ちです。ついてきて下さい」
姫様の後をぞろぞろと付いていくと、より一層豪華な部屋についた
謁見の間とかいう奴だろうか?
「勇者諸君!よくぞ来てくれた!大いに歓迎し、感謝する。
今日は色々とあって疲れておると思うので、部屋で休むとよい。
詳しい話は明日に行う。・・おい、勇者達を部屋に案内しろ」
今日のところはお開きらしい、俺も部屋に行く・・・
「ちょっと待てい!リュウタとやら、ココにしばし残れ」
「さて、リュウタよ。
分かっているかも知れんが、おぬしは弱く邪魔じゃ。
金貨10枚持ってこの城から出て行ってもらう。安心するがよい、殺しはしない。
ただし、外で勇者と名乗ることを禁ずる。二度と王城に近ずくな」
「・・・はい」
こうして俺は城から金貨十枚持って、高校の制服のまま追い出された。
しょうがない、忠言通り冒険者にでもなるかな・・・